ギア・アイテム
2年超のキャンピングカー暮らしで実感!本当に使ってよかった装備&必須グッズ6選

ヨーロッパでキャンピングカー暮らしを始めて、気がつけばもう3年目になる私たち夫婦。
これまでに17カ国を巡り、旅を重ねる中で車中泊の経験も増え、「本当に必要な装備は何か」が少しずつ見えてきました。
旅を始めた当初は、「まぁこれで何とかなるでしょ」と思っていた私たち。
ところが、いざ実際に走り出してみると、「あれ、これないと意外と不便かも…」「もっと快適にできる方法があるんじゃ?」と気づく場面も多々ありました。
また、旅の途中で出会った他のバンライファーたちの車内を見せてもらったり、装備の工夫を教えてもらったりする中で、「こんな便利なアイテムがあったのか!」と驚かせられることもしばしば。
今回は、そんな長期バンライフの中で必要性を実感し、後から追加・購入した装備やアイテムの中から、特におすすめの6つを厳選してご紹介します。
どれも「追加して本当によかった!」と心から思えたものばかりです。
これからキャンピングカー旅を始めたい方や、すでにバンライフを楽しんでいる方の参考になれば嬉しいです!
旅のスタイルに合った装備&アイテム選びが重要

キャンピングカーでの旅は、旅のスタイルや目的によって必要な装備が大きく変わります。
週末だけの短期旅行と、数カ月〜年単位で移動を続ける長期旅では、求められるものがまったく異なるのです。
たとえば「週末だけ自然の中で過ごしたい人」にとっては、電気の確保はそこまで重要ではないかもしれません。
しかし、「生活そのものを車内で行う長期のバンライフ」では、電力はまさにライフライン。
快適性や安全性に直結する、とても重要な要素になります。
また、寒冷地を巡るか、温暖な地域を旅するか、あるいは1年を通してさまざまな気候を経験するのかによっても、求められる装備は大きく変わります。
私たちのスタイルはアウトドア長期旅
私たち夫婦は2023年から中古で購入したキャンピングカーで暮らしながら、ヨーロッパ各地を旅しています。
2年以上の長期旅を計画しており、車内でリモートワークをしながら、小さな町や秘境の自然スポットなど、まるで現地で暮らすようにゆっくりと巡る旅をしています。
旅のスタイルは、都市よりも自然重視。
設備のない山奥で「ポツンと野営」するのが好きで、周囲をハイキングしたり、自然に囲まれて静かに過ごしたりする時間が何よりも贅沢です。

こうした旅を続ける中で実感したのは、「なんとなく便利そうだから」ではなく、自分たちの旅のスタイルに合っているかどうかを基準に装備を選ぶことの大切さ。
これは、実際に旅をしてみないとわからないことも多く、経験を積む中で少しずつ見えてくることもたくさんあります。
そのため、はじめから全てを揃えようとするのではなく、まずは短期の車中泊を体験してみて、必要な装備を見極めていくのがおすすめです。
今回は、そんな私たちが「当初キャンピングカーに付けていなかったけれど、後から追加して本当に良かった」と感じた装備&アイテムをご紹介していきます。
取り付けて大正解だった装備&アイテム6選
バックカメラで安心して駐車可能に!

キャンピングカー旅を始めた当初、真っ先に「これは絶対に必要だ!」と感じたのがバックカメラです。
私たちの愛車は全長6.7m。
その大きさゆえに死角が多く、特に後退時や狭い駐車場での取り回しはとても苦戦しました。
後方の窓は小さく、バックミラーもほとんど役に立たないため、運転中はいつもハラハラ、ドキドキ。
助手席の私が外に出て誘導する場面も多々ありました。
そんなとき、後付けでバックカメラを取り付けてもらったことで、運転時のストレスが一気に解消!
今では手放せないアイテムのひとつになっています。

運転席のモニターで後方の様子を常に確認できるため、バックや駐車も落ち着いて行えるようになりました。
キャンピングカーはサイズが大きい分、運転時の不注意や死角による接触事故も少なくありません。
実際、こすってしまったりしているのを本当によく見かけます。
だからこそ、安心・安全のためにもバックカメラの導入は強くおすすめします。
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ダブルドアロックで防犯面を強化!

ヨーロッパを旅していると、多くのキャンピングカーに後付けの「ダブルドアロック」が取り付けられているのを見かけます。
最初は「そんなに必要かな?」と思っていましたが、旅を続けるうちにその重要性を実感。
特に観光都市を中心にキャンピングカーを狙った車上荒らしが多発しており、実際に被害に遭った知人もいます。
あちこちで見かけるうちに「もっと防犯を強化した方がいいかも」と感じるようになり、自分たちでダブルドアロックを取り付けることにしました。
もともと付いていた鍵に加え、二重ロックにすることで、ドアをこじ開けようとする犯人に「手間」と「時間」をかけさせることができます。
取り付け後は、防犯面での安心感がアップ。
車から長時間離れる際も、以前より落ち着いて観光を楽しめるようになりました。
電動ドリルがあれば、DIY初心者の私たちでも、比較的簡単に取り付けることができました。
関連記事:【体験談】キャンピングカーの防犯力アップ!DIYでのドアロック追加方法
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リチウムイオンバッテリーで電力問題を大幅改善!

旅の準備をしていた当初、なるべく初期費用を抑えたかった私たちは、価格の安い90Ahの鉛バッテリーを2つ設置することにしました。
「とりあえずこれで十分かな」と思っていたのですが、実際に生活を始めてみると、想像以上に電気が足りない!
特に私たちは、リモートワークをしながら旅をしているため、毎日のようにノートパソコンを数時間使用。
さらに、照明や水道ポンプ、スマホの充電なども加わると、電力の消費はかなりのものになります。
曇りの日や冬場は発電効率も下がり、バッテリー残量はみるみる減少。
しかも毎日使っていたため、バッテリーの寿命もすぐ尽きてしまいました。
仕事に支障が出るほどになったため、思い切ってリチウムバッテリーに交換することに。
導入したのは、100Ahのリチウムイオンバッテリー(LiFePO4)。
鉛バッテリーに比べて軽いだけでなく、長寿命で、充電効率も高く、実際に使える容量が圧倒的に多いのが魅力です。
交換後は、電気に関するストレスがかなり激減。
曇りや雨の日も安心してパソコン作業ができるようになりました。
高価な装備ですが、リモートワークをしながら長期で旅をするスタイルの私たちにとっては、本当に価値のある投資だったと感じています。
関連記事:北欧キャンピングカー旅中にサブバッテリーが死亡!急遽鉛バッテリーからリチウムイオンバッテリーに交換
折りたたみ式ソーラーパネル

電力確保のため、私たちが後から導入して大正解だったアイテムが「折りたたみ式のソーラーパネル」です。
最初はキャンピングカーの屋根に取り付けられていた固定式ソーラーパネル(100W)だけで運用していました。
ところが、曇りの日や冬場にはまったく発電が追いつかず、電力が足りなくなってしまうのです。
さらに、固定パネルは常に真上を向いているため、太陽光を最大限に受けられる時間が短くなってしまうのもネックでした。
そこで導入したのが、BLUETTI(ブルーティー)の折りたたみ式ソーラーパネル(200W)。
これが本当に便利で、太陽の角度に合わせて傾きを調整でき、日当たりのいい場所に自由に移動できます。
さらに、日没近くまで効率よく充電できるので、固定パネルよりも充電時間がグッと上がります。

パネル自体も軽くて持ち運びしやすく、使わないときは折りたたんでコンパクトに収納できます。
実際に使ってみると、充電効率が大幅にアップ。
電力の心配が減ったことで、晴れた日には走行充電なしでも山の中で数日過ごすこともできるようになりました。
関連記事:【車中泊充電問題】ソーラーパネル「固定」と「ポータブル」両方を使ってみて感じたメリットとデメリット
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GPLガス(LPGガス)で各国のガス交換のストレスを解消!

ヨーロッパ周遊していると、ガスボンベ(プロパン)の交換が大きなストレスになります。
というのも、各国で使用されているガスの規格や接続方法が異なるため、国境を越えるたびにボンベを交換しなければならないという煩わしさがあります。
その都度「手間」と「時間」、そして「お金」もかかってしまいます。
さらに、キャンピングカーでは、ガスコンロやガス式冷蔵庫、オーブン、シャワー用の給湯ボイラー、暖房ヒーターなどにガスが使われており、ガスの確保は旅を続けるうえでとても重要なポイントです。
GPLガス(LPGガス)は、ヨーロッパ全域で利用されている共通規格のひとつで、多くのガソリンスタンドで気軽に補給できる、というのが大きなポイントです。
最近では、このLPGガスに切り替えるキャンピングカー旅人も増えているようで、私たちもこのLPGに切り替えることにしました。

これにより、国ごとの異なるガス規格に悩まされることなく、ガス交換時のストレスが一気に解消!
ガスの補充が圧倒的にスムーズになり、旅の自由度も一気にアップしました。
以前は「ガスの節約のために料理や暖房を控えめに・・・」という日もありましたが、今では、心置きなくキッチンも暖房も使える、快適な暮らしができています。
*日本ではLPGガス規格が異なる場合があるため、取り付ける前に事前に調べることをおすすめします。
関連記事:欧州キャンピングカーで話題!LPGガス導入のメリットと費用を徹底解説
発電機で“もしも”の天候にも安心を確保

発電機は、ガソリンなどの燃料を使って電気を生み出す装置です。
太陽光発電だけではまかなえない電力を補ってくれます。
もちろん、すべてのバンライファーに必要というわけではありません。
ソーラーパネルとバッテリーの組み合わせで十分に確保できるなら、発電機の出番はほとんどないでしょう。
しかし、私たちのように1年を通して各国をフルタイムで旅するスタイルの場合、発電機が本当に頼れるアイテムのひとつだと実感しました。
特に深刻だったのが北欧の冬。
ノルウェーを旅していた際、1週間以上ほぼ曇天や雨続きで屋根のソーラーパネルはほとんど発電しない状態に。
さらに、外部電源を備えたRVパークやキャンプ場もなく、電力不足が深刻に。
そんなとき、本当に助かったのが事前に購入しておいた発電機でした。
悪天候でも関係なく発電してくれるので、仕事にも支障が出ることなく、安心して旅を続けられました。
もちろん、燃料の管理や運転音など注意点もありますが、毎回使うものではなく、悪天候時や災害時の「いざ」というときに役立つ装備のひとつだと感じています。
関連記事:キャンピングカーの電力不足を解決!発電機を導入するメリットと注意点
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まとめ
私たちが実際に旅する中で「やっぱり必要だった!」と実感し、後から取り付けた装備とアイテム6選をご紹介しました。
どれも最初は、「なくても何とかなる」と思っていたものばかりでしたが、旅を続けていく中で、必要性を強く感じ、追加して本当によかったと感じているものばかりです。
バンライフのスタイルは人それぞれ。
大切なのは、「なんとなく便利そうだから」ではなく、「自分たちの旅のスタイルに本当に必要かどうか?」を見極めながら選ぶことです。
そして、実際に旅をしてみて初めて気づくこともたくさんあります。
その都度、必要に応じて柔軟に装備をアップデートしていくことが、快適なバンライフを続けるためのコツだと思います。