キャンピングカー
2年間キャンピングカーを運転して、ヒヤッとした失敗体験4選

キャンピングカーは楽しそうだし便利そう。
でも「運転ができるかな」「慣れる前にぶつけそう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
私自身もまさにその一人でした。
購入後、家までの帰りはずっとドキドキで、ハンドルを握る手は緊張で汗びっしょり。
私が乗っているのは、エルグランドをベースにしたキャブコンタイプのキャンピングカーです。
一般的な乗用車とはまるで別物。
車体の形も特殊で、正直「運転しやすい」とは言えません。
この記事では、私が実際にキャンピングカーを運転してきた2年間の中での「ヒヤッとした体験」「実際に困った体験」「そこから学んだ教訓」「今、気をつけている運転のコツ」についてご紹介します。
キャンピングカーに興味がある方、購入を検討しているけど「運転、大丈夫かな…」と不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
実際にあったヒヤッと体験

私は現在、2004年式のエルグランドをベースにしたキャブコンタイプのキャンピングカーに乗っています。
全長約5,500mm、全幅2,100mm、高さ2,800mmと、一般的な乗用車とはまるで別物です。
内装は木目を基調としたログハウス風で、まるで小さな山小屋のような雰囲気。

この空間で、週末を中心に家族4人で全国を旅しているのが、わが家のスタイルです。
キャンピングカーに乗り始めて最初に驚いたのは、「想像以上に、運転には神経を使う」ということ。
以下では、私が実際に体験したトラブルやヒヤッとした出来事をもとに、注意点をお伝えします。
【体験1】駐車場に入れず大慌て!

ある日、ショッピングセンターの駐車場で、同じようなキャブコンが停まっているのを見つけ、「ここならいけるな」と思って進もうとしました。
しかし、念のため車外で確認していた妻から「無理!」のサイン。
急いで停車し、後続車に事情を説明してバックしてもらい、何とか事なきを得ました。
周囲に迷惑をかけてしまい、冷や汗が止まらなかった出来事でした。
駐車場問題の対策
キャンピングカーはその大きさゆえ、車幅・車高・車長のすべてに注意が必要です。
とくに高さ制限のある立体駐車場や屋根付きでの施設では、「入れない」ことが多く、事前確認が欠かせません。
この体験以来、私は出発前に必ずGoogleマップのストリートビューで駐車場の状況を確認するようになりました。
入口の高さ制限や発券機の位置・屋根の張り出し具合、駐車スペースの広さなどもチェックしています。

このようにゲートの屋根が張り出していても、左側に余裕がある場合は入れることもあります。
ただし、自己判断せず、毎回慎重に外からチェックすることが大切です。
【体験2】ブレーキが効かない!?重量級キャンピングカーならではの落とし穴
キャンピングカーは重量があるため、ブレーキを踏んでから止まるまでの距離(制動距離)が長くなるという特徴があります。
ある日、山道を下っていたときのこと。前を走っていた車が、ウインカーも出さずに急停車。
慌ててブレーキを踏んだものの、車体の重みでなかなか減速せず「ぶつかるかも…!」と頭をよぎる瞬間。
なんとかギリギリで停止できましたが、心臓バクバク。
この体験以降、私は車間距離を普通車の2倍以上空けるようにしています。

車間距離イメージ
以下のような場面では、とくに早めの判断と余裕をもった操作が必要です。
• 前車が急ブレーキをかける可能性のあるとき
• 渋滞の最後尾に接近するとき
• 交差点や横断歩道 など、瞬時に止まる必要がある場面
ブレーキのコツ
私は信号が黄色になりそうな段階でアクセルを緩め、早めにブレーキを踏み始めるようにしています。
また、坂道では制動距離がさらに伸びるので、可能な限りエンジンブレーキを活用しています。
【体験3】橋の上の突風で車線をはみ出し、ヒヤリ
キャンピングカーは車高が高く、側面積も広いため、風の影響を受けやすいです。
とくに高速道路や橋の上では横風にあおられて車体が揺れることもしばしば。
ある日、高速道路を走行中に「横風注意」の表示が目に入りましたが、「まあこれくらいなら大丈夫だろう」とスルーしてそのまま走行。
しかし、橋に差しかかった瞬間、突風にあおられ車体が大きく揺れ、左の白線ギリギリまで流されてしまいました。
タイヤの音が鳴るエリアまで寄ってしまい、冷や汗が止まりませんでした。

それ以来、風が強い日は、速度を100km/hから80km/hに落とすようにしています。
また、高速道路上に設置された「風袋」(緑の袋型風速表示)が膨らんでいたら要注意のサイン!
さらに慎重に運転し、十分な車間距離を確保しています。
【体験4】狭い道で立ち往生・・・進むも戻るもできない緊迫の数分間
ある日、観光地へ向かう途中、Googleマップのナビに従って進んでいたところ、道がどんどん細くなり、最終的には軽自動車同士でもギリギリすれ違えるかどうかの幅に。
そんな中、対向車が出現。
お互い身動きが取れず、進むことも戻ることもできない進退窮まる状況に陥りました。

最終的には相手の方が後退してくださり、私の車は妻が車外に出て側溝ギリギリを誘導してくれてなんとか通過。
あのときの胃がキリキリするような緊張感は、いまだに忘れられません。
この経験をきっかけに、ナビアプリを見直しました。
Googleマップは最短ルートを優先する傾向があり、狭い道に案内されがちです。
現在はYahoo!カーナビを使用し、できるだけ広い道を選ぶようにしています。
また、バックする際は、死角が多く危険なため、必ず誰かに車外で誘導してもらうようにしています。
まとめ/キャンピングカーは神経を使うけど、それ以上に楽しい
キャンピングカーの運転では、常にいろんなことを考えながら走らなければなりません。
だからこそ、普通車よりも疲れやすいのが実際のところです。
例えば、「路肩の看板に当たらないか?」「すれ違いできる道幅か?」「この先道が細くならないか?」。
このように、神経を研ぎ澄ませた状態が続くため、どうしても肩に力が入りがちで疲労がたまりやすくなります。
それでも、キャンピングカーは自由な旅を楽しめる最高の相棒です。
私は2年以上乗っていますが、その魅力に飽きることはありません。
最後に、私が意識している運転のポイントをまとめます。
•車両サイズを常に意識する
•制動距離に余裕を持つ
•疲労を早めに察知し、こまめに休憩する
•ナビ選びに注意(Yahoo!カーナビ推奨)
•強風時は慎重に運転する
これらを意識すれば、より安全で楽しいキャンピングカーライフが送れるはずです。
この体験談が、これからキャンピングカーを始める方や運転に不安を感じている方にとって、安全運転の参考になれば嬉しいです!