被災時に安心!車中泊で備える防災対策の準備と注意点
災害時に慌てない!必要な準備と注意点
これから、豪雨などによる災害の起こりやすい時期を迎えるが、キャンピングカーや車中泊仕様車は災害時にも大いに役立つ。
しかし、より有意義に活用するためには用具の備えや知識も必要になるが、DRIMOにはバラエティーに富んだ内容(ライターのタイプもバラエティーに富んでいる)の車中泊に役立つ情報やアイディアを含んだ記事があふれているので、全く車中泊の経験のない人や初心者は、最新の記事だけでなく、過去の記事も含め、まずはDRIMOのいろいろな記事に目を通していただき、車中泊の基本を吸収していただければと思う。
しかし、被災時の車中泊生活では普段のレジャーとしての車中泊とは違った注意点や心構えなども必要だ。
この記事では車中泊の基本を抑えた上で、災害時の備えとして必要なことや注意点、車中泊経験者でも案外思いつかなさそうなことや忘れてしまいそうなことなどをまとめてみた。
先日、被災時の車中泊生活に備えての食料や水に関する記事も書いたので、災害になど遭わないことを願いたいが、それとも併せて、いざという時のための参考にしていただければと思う。
前回の記事はこちら▷災害時に役立つ車中泊仕様車・キャンピングカーの備えと心構え【非常食と水の選び方ガイド】
燃料の確保
常に燃料は多めに入れておく
自衛隊員は自分のプライベートなクルマも常にタンク内の燃料の残量が半分以下にならないように給油することを心掛けていると聞いたことがあり、以来私も極力それを見習うようにしている。
自衛隊員は災害時に確実に出動できなければという使命感があるからだろうが、安全な場所への移動や物資の運搬に役立つ自動車は、一般人にとっても大変頼もしい存在だ。
しかし、天災は忘れた頃にやって来るというが、いざという時に燃料が足りなくて動かせなくなってしまったら、自動車は自動車ではなく、車の付いた動かない鉄の箱になってしまう。
そういった意味で「タンク内の燃料を半分以下にしない」が目安となる。
災害時はガソリンスタンドが大混雑
そして、これを見習っていたおかげで、私は実際に災害時に良かったと思うことを体験している。
私は房総半島南部を普段の生活の拠点としているのだが、令和元年房総半島台風(2019年9月の台風15号)に襲われ、房総半島がかなりの広範囲に渡り大打撃を受けた際には、ガソリンスタンドを取り囲むように数ブロックに及ぶ長蛇の列ができていたのを目の当たりにした。
災害時にガソリンスタンドが大混雑することも、給油量に制限が設けられたり入手が困難になってしまったりすることは珍しくない。
しかし、幸い私は2台あるクルマのどちらもタンク半分以上に給油してあったため、ガソリンスタンドが通常の状態に戻るまでその列に加わらずに済んだ。
また、断水は結構長期間に及んだが、同じ市内でも早く回復した地区があったため、私は自宅の水道が復旧するまでの間、水道水の出る公園まで行って水を補給して過ごした。
しかし、基本的に田舎暮らしにクルマは不可欠だが、自宅からその公園までは歩いて重い水を運べるような距離ではなかったため、普段にも増してクルマが不可欠であることを実感することにもなった。
また、いくら快適に暮らすことができる状態の自動車であっても、危険な場所から移動することができなければ普通の家を小さくしただけのようなことになってしまう。
安全な場所へ生活の拠点ともなるクルマごと移動できるというのはとても有利なことなので、やはり十分な量の燃料を常に確保しておくことは重要だ。
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