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冬は街中車中泊がおすすめ!!一泊二日の冬グルメツアー伊東編



今回は冬の車中泊の楽しみ方を考えます。

旅館やホテルの予約なしに、好きな時間に好きな場所で寝泊まりできるのが車中泊の良さですが、冬の時期になると車中泊といえどもアウトドア泊は寒さとの戦いになります。

筆者は、「暖かく眠れたら冬の車中泊は概ね成功」と考えていて、日中、車内で過ごす場合はもちろん、何より就寝時に寒さのストレスなく、暖かくぐっすり眠れることを重視しています。

今回は、暖かく眠ることを重視しつつ、街中車中泊とはどのように過ごすか、宇佐美地区・網代地区を含めた伊豆・伊東周辺で街中車中泊の様子をご紹介します。

寒い時期にはキャンプ場には行かず街中車中泊を楽しむ

私は、就寝場所だけを車内にする車中泊キャンプによく出かけます。

特に、小さな沢がある広葉樹の雑木林が大好物なので、道志方面や山梨県の山間部のキャンプ場へ出かけることが多いのですが、12月~翌年2月ぐらいまでは山間部での車中泊キャンプはオフシーズンと決めています。

山間部のキャンプ場は寒さが厳しいですし、降雪や道路の凍結などもあって宿泊以外にも大変なことが色々あるので、12月~翌3月ぐらいまでは山間部キャンプ場での車中泊はお休みです。

ではその間は何をしているのかというと、街中での車中泊をしながら各地のおいしいものを食べ歩くグルメ車中泊ツアーを楽しんでいます。

特に、寒い時期になると多くの魚介類がおいしくなるので、海岸線を伝って走りつつ、目星をつけていた地元グルメや、安くてうまい定食やB級グルメなどをめぐっています。

昼間は旨い海産物を食べ歩き、夜は車中泊可能な場所で車を止め、ぬくぬくと眠って朝を迎える……そんな街中グルメ車中泊がお気に入りです。

就寝時はとにかく暖かく眠れることを最優先

前述のように、「暖かく眠れたら冬の車中泊は概ね成功」と考えているので、「食べる」以外で気を遣うのは「暖かく」過ごし眠る方法です。

大型の本格キャンピングカーには、エアコンやFFヒーターなどの暖房設備が備わっているので、特に防寒対策に神経を使わなくても暖かく過ごすことは容易かもしれませんが、エアコンもFFヒーターもない小型バンコンでの冬の車中泊は寒さ対策が非常に重要です。

車内だから多少は暖かいだろうといった淡い期待は捨てましょう。

私も「車内なら少しは暖かいのだろう」と考えていたクチで、アルトピアーノ購入直後のキャンプでは、3月という夜間はまだまだ寒さ厳しい時期に、箱根芦ノ湖畔のキャンプ場で凍えるような寒さを嫌というほど味わいました。

冬季の車内泊では、車内は外気温とほぼ同じと考え、暖かく過ごし眠れる万全の防寒対策をしておく必要があります

とはいえ、この記事は用品紹介が目的ではないので、あれこれとグッズ紹介はしません。

冬向けの車中泊グッズ紹介は他の記事に任せて、最低限、筆者がこだわっている「これだけはないと困る」用品を4つだけ紹介しておきます。

大容量・大出力のポータブル電源と電気毛布

大容量・大出力のポータブル電源と電気毛布

筆者は車内で「炎」を使わないオール電化車中泊を実践していますので、冬の車中泊は「電力」の余力がモノを言います。

筆者所有のアルトピアーノは100Aのサブバッテリーが載っていますが、サブバッテリーだけでは、日中~夜間通じて丸一日を乗り切れずに若干電力が不足気味になる場合があるので、容量1260Wh×出力1600Wのポータブル電源を持って行きます。

様子を見ながらサブバッテリーとポータブル電源の電力を使いわけつつ、最終的に就寝時にポータブル電源に500Whの電気が残るように調整します

この500Whは、筆者が使っている電気毛布(70W)を7時間使用できる電力量で、これが筆者の就寝時の防寒の最後の砦です。

マットや寝袋、毛布などの寝具はもちろん、モバイルバッテリーで動作するカイロやウオーマーなども使って防寒対策はしっかり行いますが、それでも寒い場合には電気毛布を使って寒さ回避を試みます。それで暖かくできなければその車中泊は失敗です。

その場合は、凍死しないようエンジンをかけてその場を離脱、帰途につくことにしています(エンジンをかけてその場に留まるのはマナー違反です)。

窓用防寒遮光スクリーン

車内風景

車内温度と、車外の気温はほぼ同等です。

特にわがアルトピアーノは断熱材が一切入っていないこともあって、就寝時の気温は、車外・車内の区別はほとんどありません。

アルトピアーノの場合、冷気の進入には3つの経路があって、その経路をいかに絶つかが重要になります。

1つ目は「窓」です。

バンコンの良さは、窓が多く車内がルーミーで明るいことですが、冬の車中泊では、その窓からの冷気の侵入がキャンパーを悩ませることになるため、窓からの冷気の進入の阻止は必須です。

キルティング加工などが施された冷気進入阻止に効果のあるスクリーンを全ての窓に貼り付けます。

窓用スクリーンは、車外からの視線を遮る効果もあるのですが、冬の車中泊では冷気の進入を抑える役割の方がはるかに大きいと感じます。

マットと冬用寝袋

マットと冬用寝袋

冷気の侵入場所の2つ目は「床」、3つ目は「天井・側面」です。

実際に車内で寝ていると感じる、ベッド下からしんしんと上がってくる冷気を遮るには「マット」が必須アイテムとなります。

マットには簡易型のものから、インフレーターマット(ウレタンに空気を含ませるタイプ)やエアマットなどがありますが、寝心地の問題も絡むので、好みと防寒能力を満たす製品を選ぶ必要があります。

「天井」や「車体側面」からも冷気が鉄板を伝わって車内に進入してきますが、銀シートなどでベッド周りを囲んでしまうことである程度の冷気を遮ることが可能です。

ですが完全にシャットアウトは難しいため冬用寝袋が必需品となります。

街中での使用であっても、最低でも零下(-5~-10℃程度)まで対応できるしっかりした冬用寝袋を用意する必要があります。

これらの窓用スクリーンやマット、銀シート、そして冬用寝袋で寒さを遠ざけて暖かく眠れればその車中泊は成功と言えるので、後はいかに安くて旨い地元グルメを見つけるか……に全力を注ぎます。

暖かい飲み物

喉が乾きにくい冬季は水分不足になりがちなので、暖かな飲み物を多めにストックしておくことをおすすめします。

水やお茶はもちろん、コーヒーや紅茶、自分はスープや味噌汁などを食事以外でも気軽に作って飲めるカップタイプの飲み物を用意しておくようにしています。

暖かい飲み物を飲む際に必要な「お湯」を簡単に手早く作る方法も必要です。

電気ケトルやIHヒーター、電子レンジなど、サブバッテリーやポータブル電源の電力を使って簡単にお湯を沸かす方法を1つは用意しておくようにしています。

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