ヒーターの頻度が増える冬場は必見!密室になりやすい車内での病気になりにくい加湿対策とは
寒い季節は空気中の水分が少なく乾燥しやすいのが特徴ですが、キャンピングカーの車内でもエアコンやFFヒーターなどの暖房器具を使う頻度が増えるため、車内はより乾燥しやすくなります。
空気が乾燥すると肌が乾燥するだけでなく、鼻腔や口腔、気道粘膜が乾燥することで、インフルエンザなどのウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなり、風邪や病気にかかりやすくなってしまいます。
そこで今回はキャンピングカーでの病気になりにくいということに重点をおいた加湿対策をご紹介していきたいと思います。
どれくらいの湿度なら病気になりにくい?
空気が乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂いやすく、人の身体も粘膜防御能が低下するので、冬に多いインフルエンザや風邪などの感染症にかかりやすくなります。
厚生労働省の調べによると、10度の温度環境で湿度50%のときにはインフルエンザの生存率は45%、20度の温度で湿度20%のときはインフルエンザの生存率は65%にも上昇するといわれています。
しかし湿度が80%を越えるとカビの発生を促してしまうので、湿度は50~60%に保つことが大切だと言われています。
「病気になりにくい」加湿器の種類は?
乾燥する秋頃から店舗ではさまざまな種類の加湿器が販売されるようになります。
価格が安くインテリア性にも優れたモデルが多い『超音波式』や、フィルターに水を含ませて温風ファンなどで蒸気を放出する『気化式』などがありますが、「病気になりにくい」という観点からみれば水分を加熱して水蒸気を発生させる『加熱式』タイプのモデルが適していると言えます。
また、水を自然蒸発させる気化式タイプの、抗菌・防カビ処理をされているペーパー加湿器もオススメではありますが、効果が出るまでに時間がかかるのと劣化が分かりにくくなってしまうのが難点です。
その点加熱式加湿器は本体にヒーターが内蔵されており、タンク内の水を加熱し沸騰させるので、雑菌類の繁殖を抑えながら、温かい蒸気によって、冬場の寒い車内も温めることができます。
また、フィルター自体搭載されていないことが多く、毎日水の取り替えや水アカをしっかり洗う程度のお手入れだけで済むので、加湿器本体の菌の繁殖を防ぎやすいのも病気になりにくい加湿器のポイントです。
どんな加熱式加湿器が理想?
加熱式加湿器のメリットを上記でお伝えしましたが、デメリットもいくつかあげられます。
その一つが吹き出し口から出る蒸気による火傷です。
わが家のように小さな子供がいれば火傷のリスクが高まるので、狭い車内だと設置場所が限られてしまいます。
また消費電力が高く、サイズも大きなモデルが多いため車内で使うとなると最適なモデルが少ないのが現状です。
もし車内で使用するとしても下記のような機能があれば安心ではありますが、あまり使いすぎると狭い車内ではあっという間に湿度が高くなる可能性があるので、湿度計でこまめにチェックしたりタイマーを使うなどして調節することが大切です。
【車内で使用する加熱式加湿器のポイント】
・コンパクトサイズ
・消費電力が少なめ
・倒れても水が溢れない
・一度沸騰させた後菌が増殖しにくい温度まで冷やしてから蒸気として出るタイプ
・タイマー付き
・空焚き防止機能
病気になりにくい加湿器の使用方法とアイテム
上記では加熱式加湿器をご紹介しましたが、手に入れやすさや車内での使い易さを考えると超音波式加湿器や気化式加湿器をお持ちの方の方が圧倒的に多いと思います。
しかし、超音波式加湿器を使う場合は、微小水滴を飛ばして加湿を行うので、水滴の中にカビや細菌が入り込み、周囲に散布しやすくなります。
そのため超音波式の加湿器を使用する際は、使用毎に残った水を捨て、こまめに洗浄・乾燥させ、フィルターや抗菌カートリッジも定期的に交換することが大切です。
抗菌カートリッジがないタイプの加湿器の場合は、ホームセンターなどにも売ってある水に入れておくだけで抗菌できる、ガラス系抗菌剤を使用するのがオススメです。
気化式タイプの加湿器の場合もフィルターを使っているタイプはこまめに交換し、フィルターがない自然気化式タイプのモデルは本体に埃などが積もらないように清潔を保つことが大切です。
また、閉めきった車内では菌や埃が充満しやすいので、気温こそ下がってしまいますが寝具や衣服を調節して、定期的にマックスファンを利用するなどこまめな換気も大切なポイントです。
次のページ⇨ 加湿器を使わない車内でオススメの加湿方法をご紹介していきます。