真夏より虫が多い?!油断しないで 秋の虫刺され対策
猛暑も終わり活動しやすくなる秋の初めは、アウトドアレジャーに最適なシーズンだ。
しかし、涼しくなるにつれ虫が減っていく印象によるためか、夏より注意を怠りがちになってしまう時期でもある。
だが意外にも、秋は虫にとっても最適なシーズンとなっている。
実際に見てきたことや実体験を軸に、この時期だからこそ注意すべきことをまとめてみた。
秋は虫刺されの季節
「夏は虫刺されの季節」というイメージが強い。「虫刺され」の代表格はなんと言ってもやはり蚊だ。
蚊にも色々種類があってそれぞれ生態も微妙に違い、媒介する病気など危険度も異なる。
しかし、刺されると痒くて嫌な奴であることは変わりない。夏は誰もが蚊には注意する。
種類やもちろん地域によっても違いはあるけど、蚊の活動時期は概ね4月~10月で、活動が活発化する気温は概ね20~30ºCだそうだ。
しかし、最近の日本の夏は夕方になっても気温が30ºCを超える場所が多くなってしまっているから、実は蚊に刺される機会は7月や8月より、やや気温が下がる9月10月の方が多くなっている地域も多いのではないかと思う。
実際、私がよく居る海岸の駐車場(房総半島南部)は藪蚊が多いのだが、9月10月の夕方海から上がってちょうど着替える時間帯に蚊が大量に発生している。
9月10月の夕方は、蚊取り線香を焚いたり虫除けスプレーをしたりしておかないと、うかうか着替えなどしていられないほどなのだが、8月の夕方の方が大したことがない。
8月の夕方は蚊にとってまだ気温が高すぎる日が多いようなのだ。
しかし、「◯◯の夏、ニッポンの夏」のように「蚊は夏」のイメージが植え付けられていて、秋になったから蚊もあまりいないだろうなどと考えてしまう人も少なくないのではないだろうか。
そして、厄介なのは蚊だけではない。
マダニの恐ろしさについてはニュースなどで話題に上がることも多いが、ざっと調べたら、蚊に限らずダニやブユ(地方によってブヨやブトとも呼ばれるが、以下ブユで統一)も含め、多くの刺す虫・咬む虫は蚊と似たような気温や湿度を好むようなのだ。
と言うことはそれら虫たちの活動が活発になる時期も一致する。
受け売りをダラダラと書き連ねても意味がないので、詳しいことは各々調べていただきたいと思うが、一つ言えることは、これからの時期(9月から10月辺り)こそ、「刺す虫・咬む虫要警戒期間」でもあるのだ。
特に普段都会の空調の効いた部屋で過ごしている時間の多い人は、こうした野外の現状には気付きにくいとも思うので、アウトドアに出かける前にそれを肝に銘じておいていただきたいと思う。
以下に、特徴的で要注意な奴について少し触れておこう。
小さな吸血鬼のようなブユ
地方によってなのかもしれないが、「蚊に咬まれる」と言う人がいる。しかし、実際には蚊やハチやアブは針を刺している。
揚げ足を取ろうと言うのではない。
実際には刺す虫が多い中、ブユは針を刺すのではなく、恐ろしいことに本当に皮膚を咬みちぎってそこから吸血しているのだ。
やり口がまるで小さな吸血鬼だ。
そして、やはり咬まれると痛い。人によっては激しい痛みや疼痛や発熱を伴うこともあるようだ。
自分自身はここしばらく咬まれた経験はないが、昔咬まれた時には結構後まで痒みや傷跡が残っていた記憶がある。
生息するのは渓流などのきれいな水辺。きれいな川沿いのキャンプ場は人気があるが、ブユにも人気のエリアということになる。
そして発生する時期は概ね3月~10月頃だが、湿度を好むため、梅雨や秋雨の時期は活動が活発化するようだ。
夏もブユはいるけど、まさにこれからがより一層危険度の高まる時期となってしまう。
秋の河原のキャンプ場に行こうと思っている人は、特に気を付けた方が良いと思う。