【EENOURインバーター発電機】実際の使い心地を検証!防災&アウトドアにも!!




EENOURインバーター発電機のポイント⑤:運搬


荷物

車内での収まり具合はこんな感じだ。

重量は26kgとなっている。

決して軽いとは言えないが、このクラスの能力の発電機としては軽い方になるようだ。

20~30kgと言えばシングルのシーカヤック1艇程度の重さに例えられる。それを車の屋根に1人で積み下ろしする人は多い。

そうと考えると普通の体力の男性には全く無理のない重さだ。

発電機

そして、最初に見た時に随分ごついリコイルスターターだなと思ったのは、伸縮式のバーのハンドル部分だった。

丈夫なキャスターもついていて、スーツケースのように片手で引いて運ぶことが可能となっている。

発電機

大袈裟でなく、これを使うと本当に楽ちんで、ホイールも大きくしっかりしているので、結構地面がラフでも大丈夫だった。

またまた、昔のCMに出てきそうな「奥様にも……」のフレーズが思い浮かんでしまった。

EENOURインバーター発電機のポイント⑥:デジタルマルチメーター


DK3500iEDFには多機能なデジタルマルチメーターが搭載されていて、燃料残量、累積使用時間、周波数、出力ワット数や電圧などをすぐ確認できる

実験だったからこういった数値がわかるのは大変面白かったが、もちろん面白いだけではなくて実用性も大変高いであろうと感じた機能だ。

メーター

また、過負荷時やオイル不足時の状態もLEDライトで表示される

発電機

こういった機能もあると安全・安心だ。

そして、点火プラグ、エアクリーナーやオイル関係などのメンテナンスなども簡単にできるようになっている。

長く安全に使用するためには、こういったことも非常に重要だ。

EENOURインバーター発電機のポイント⑦:音について


発電機にはエンジン音と排気ガスがもれなくついてくる。

真っ先に思い浮かぶのは、縁日の屋台の少し高めで響き渡るようなエンジン音だ。

また、少し古いアメ車のキャンピングカーとかに搭載されていた発電機には、近くでこれを回されると何事が起こったのかと思うような音を発し、本体のV8・5Lクラスのエンジンの方が余程マシだと感じるような代物もあった。

DK3500iEDFのエンジンは、諸元表を見ると空冷4ストロークOHV、145ccとなっている。

少なくとも2ストロークエンジンよりは静かで耳障りな音ではなさそうで、匂いも弱いことは想像がつく。

そして実際にエンジンを始動してみると、かなり抽象的な表現にはなってしまうが、音質は昔の(現在も?)縁日でよく聞いたディーンとかデデデデのような感じの音とは少し違っていて、もう少し低めのボボボボとかブブブブといった落ち着いた感じの音色だった。

音量は、機側7m四方向の平均値で59dBとなっている。

こう言われてピンとくる人は少ないと思うが、感覚的には4ストローク単気筒の大人しめの250ccのオートバイのアイドリングの音程度かなあといった印象だった。

決して静かとは言えないが、昔使ったことがある発電機と比べると随分静かになったものだと感心したのも事実だ。


少し惜しいと思った部分


忖度なしに少々惜しいなあと感じたこともお伝えしておこう。

一つ目はシガーライターソケットの直流12V出力がない点だ。

クルマが絡むと何かとシガーライターソケットから給電する機器を使用することは多い。それらを簡単に使うことができないのは少々残念に感じた。

もう一つ付け加えておくと、ポータブル電源のシガーライターソケットは10Aのことが多いので、できれば12V・15Aの電源が取り出せたらありがたいと思った。

ガソリン

また、タンクのガソリンをポンプで抜き出す際、これが結構面倒臭かった。

(※ガソリンを車両で運搬する際、消防法16条により「KHK消防法適合品(容器の密閉できる構造)の容器で運搬しなければならない」と規定されている)

タンクから簡単に燃料を排出できるコックなどあればよいのではと思ったのだが、それはそれで法的な問題があったりするからないのだろうか?

この点はよくわからない。

しかし、もちろんガソリンが漏れたりすることもなければ、車の中で本体が倒れる心配なども全くなかった

同じ室内で車中泊もしたのだが、匂いが気になることもなかったので、燃料やオイルの漏れの心配もなさそうではある。

クルマ旅で使用する上での注意点


機械としての使用上の注意点は説明書にしっかり記載があるので、そんなことをここに連ねても意味がない。

荷物

ここではクルマ旅にこういったタイプの発電機を導入する上で、モラル的に注意が必要なことなどを一応書いておこうと思う。

キャンプ場やRVパークなどで使用する場合は、無断で使用して後からトラブルになるようなことは避けたい。

当たり前のことだと思うけど、事前に施設の管理者に使用の可否の確認をする必要はある。

キャンプサイト

そして、使用可能だったとしても一番問題となるのはやはり音だ。

気持ち良く施設を利用するためにも周囲の人への配慮は必要だ。

先程音についての項目で書いた音質・音量に関してはあくまで個人的な感想で、人によって感じ方は全く違うし、同じ音量であってもシチュエーションによって聴こえ方はまるで違ってくる。

例えば電車やバスの中でそこにいる人同士が会話していても気にならないのに、何故か同じ音量で携帯電話で話している人の声はうるさく感じるなんてこともある。

発電機の音に関しても、これと似たような感覚を抱く人がいそうであることを想像した方がよいと思う。

例えば、発電機を回すのは日中の周りも比較的賑やかな時間帯のみにし、その間にポータブル電源に充電しておいて、夜は充電した電気を使うようにするなどといった使い方はどうだろうか?

しかしこれもあくまで一例であって、これさえ通用しない場合もあると思うし、当然ながら私がこれならOKと判断を下すことでもない。

こういった音や匂いの出るもの(DK3500iEDFの排ガスの匂いはあまり気にならなかったが)を使用する場合は、マニュアル通りのような判断の仕方をするのではなく、また当然ながら自分の権利ばかり主張するのではなく、状況に応じて使う人各々が適正な判断をし、他人とトラブルにならないような配慮をして使用することが大切だ。

終わりに/理想の使い方


普通のキャンプ場やRVパークのような場所で発電機を使用する場合は、前述の通り細心の注意を払うべきで、状況によっては潔く使用を諦める必要もあると思う。

しかし、クルマ旅でこれが本当に威力を発揮するのは、そうした施設ではない場所だ。

諸事情により、それがどんなところか具体例を挙げるわけにも行かないが、そういった領域に達したいのなら安易に人に聞くのではなく、知識と経験を積み重ねて自分で見つけたり判断したりするべきだ。

また、実現できるか否かは別として、私が最も理想的だと思うのは必要十分な程度の容量の蓄電池とソーラーパネルとこのEENOURDK 3500iEDFを備えて、トレーラーハウスで公的な電力に頼らないオフグリッド生活を送ることだ。

ソーラーパネルは十分な日光がないと発電できないから、ソーラーパネルのみに頼るのは案外現実的ではない。

また、ソーラーパネルと蓄電池の規模をあまり大きくするより、ソーラーパネルと発電機を併用する方が設備全体が小さくまとまってよいように思う。

そしてこの程度の発電量で済むように生活の仕方を工夫することもまたよい。

トレーラーハウスなら地目の変更(結構お金がかかったり面倒だったり不可能な場合もある)の必要もないし、建物の固定資産税もかからない。

大袈裟になり過ぎない規模であれば気分次第で家の向きを変えてみたり、家ごと他の場所に移動したりもできる。

このクラスの発電機は私の想像する夢のような生活に必要不可欠な装備の一つといえるだろう。

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