【EENOURインバーター発電機】実際の使い心地を検証!防災&アウトドアにも!!




EENOURインバーター発電機のポイント①:インバーター発電機であること


DK3500iEDFはインバーター発電機だ。

インバーターは周波数を整え、出力を安定させる装置のことだが、逆に言えばこれがない発電機は出力波形がいびつになってしまい、周波数も出力も安定しない。

例えば扇風機のような単純にモーターを回すだけの機器や、ヒーターなどなら多少安定していない電気でもよいのだが、周波数と出力の安定した良質な電気が必要なケースは多い。

それがどんなものかと言えば、例えばパソコンやスマートフォンなどの充電、テレビ、IH炊飯器や電子レンジなどマイコン制御の機器、充電工具のリチウムイオンバッテリーやポータブル電源の充電などがこれに該当する。

発電機

要するに車中泊で使用したいような電気製品の多くは、インバーターで整えられた良質な電気である必要があるのだ。

限られた用途で、それを理解した上でコストをセーブするためにインバーターなしの発電機を使うのはよいとしても、非常時やキャンプのために発電機を用意するのであれば、インバーター発電機であることが必須と考えて間違いない。

そして、もちろんDK3500iEDFは50Hz/60Hzの周波数切り替えもできるので、東日本/西日本どちら用の電気製品も安心して使用可能だ。

EENOURインバーター発電機のポイント②:2種類の燃料


DK3500iEDFはレギュラーガソリンとプロパンガスの2種類の燃料を使用できる

発電機

災害時はガソリンスタンドに長蛇の列ができることもあるが、都市ガスではなくプロパンガスの地域であれば、ガソリンがなくても家のプロパンガスで発電することができてしまう。(※ 専用のガス供給ボックスを液化ガス整備士に設置してもらう必要あり)

長期保存が可能で運搬も簡単なLPガスは、災害時の復旧も早い。

また、LPガスのボンベが使える状況であれば、LPガスを使用する大型のバーベキューグリルなどとも燃料の併用ができ、キャンプでも便利だ。

(※ 専用のガス供給ボックス以外からガスを供給する場合は、LPガス単段式調整器・検圧プラグ・専用ガスホースなどが別途必要)

2種類の燃料を使うことができるとこういった利点がある。





圧力調節器

今回は実際にLPガスの使用を試すことはできなかったが、LPガスを使用するときは付属の圧力調節器をここに繋ぐ



また、プロパンガス用の機器をカセットガス(CB缶)で使用できるようにするアダプターが市販されているが、近年プロパンガスの充填(じゅうてん)が難しいこともあるため、キャンピングカーでこういった物を使用している人も多いのではないかと思う(LPガスは契約している家のボンベでないと充填してもらえないことがある)。

カセットガスも使えれば尚便利だ。

しかしこういった物を使用する場合は一応メーカーにも相談した方がよいと思う。


EENOURインバーター発電機のポイント③:出力


発電機の能力を測る上でなんと言っても重要なのは出力だ。

DK3500iEDFの定格出力はガソリン使用時で3.2kVAプロパンガス使用時で2.8kVAもある(VA=Wだが、発電機の出力表示は通常VAを使うようだ)。

発電機

なんとガソリンの場合で起動電力3500W、定格で3200Wまで使えるのだ。

ポータブル電源では定格出力2KWでもかなり大掛かりな部類になるため、3KW以上なんて要らないと思うかもしれないが、それは早計だ。

これはポータブル電源を選ぶ際にも当てはまることだが、使用する機器の定格消費電力だけで電源選ぶわけには行かないのだ。

パソコン・テレビ・ヒーターなど主にモーターを使わないような機器は消費電力に合わせて少し余裕があれば基本的に大丈夫だ。

しかし、例えば電子レンジの起動電力は消費電力の1.1~2倍、冷蔵庫やクーラーは2.1~4倍が目安とされている。

例を挙げると、消費電力1300Wの電子レンジは出力1.8kVAクラスの発電機では使えない可能性があることになる。

また、同時に幾つかの電気製品を使っている場合は、例えば冷蔵庫のコンプレッサーが回り始めて発電機が止まってしまう(過負荷がかかって保護回路が働く)ようなケースも考えられる。

複数の電気機器を同時に使用するなら、十分余裕を持って選ぶ必要もある

特に災害時など、家庭の電源の代わりにと考えるなら、3.2KWの能力も決してオーバースペックではないと思う。

電動工具も大きな起動電力を必要とするものが多いが、コンプレッサーや水中ポンプなどは特に大きな起動電力が必要だ。

これくらいのパワーがあれば、そうした工具類もかなり本格的に使用できると思う。

EENOURインバーター発電機のポイント④:セルスタートとリモコン


スイッチ

エンジンの始動は、チェーンソーや刈り払い機(草刈機)の使用経験がある人にはロープを勢いよく引っ張って始動するリコイルスターターがお馴染みで、多くの小型発電機もこれを採用しているが、実は慣れていない人や力の弱い人にとってはちょっと厄介な代物でもある。

しかし、DK3500iEDFにはなんとセルモーターが内蔵されていてワンプッシュでもエンジンを始動できてしまうのだ。

昔のCMだったら「奥様にも……」とか「ママさんも……」などといった少々臭いフレーズが浮かんできそうだが、ともかく大変便利であることは間違いない。

しかし、これだけで驚いてはいけない。なんと無線のリモコンでスタート/ストップまでできてしまうのだ。

キー

リモコンまで……といった気もしなくもないが、離れた場所から機器の使用を止めたいようなシチュエーションがあるなら便利だ。



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