車中泊
自由な旅の裏に潜む車中泊の課題とは?つらさを乗り越える方法!
車中泊の裏側を公開!「ここがつらい」ポイントと改善策
車中泊は時間や場所に左右されない自由な旅のスタイルですが、実はやってみたからこそわかる「つらさ」も存在します。
本記事では車中泊歴6年の筆者が、車中泊で見落としがちな「ここがつらい」というポイントや簡単な改善策について具体的に紹介していきます。
これから車中泊を始めたいと思っている初心者の方も、車中泊をより快適に楽しむための参考にしていただければ幸いです。
どんな車でどんな車中泊を楽しんでいるか
普段は日産のNV200という車種で1泊から3泊程度の車中泊旅を季節問わず2人で楽しんでいます。
NV200はコンパクトながらも室内が広めで、車内を自由にアレンジできるのが魅力で選びました。
DIYのこだわりとしては「収納スペースを多く確保」したことと、「ベッド下のスライドテーブル」を作ったことです。
スライドテーブルは引き出すことにより、外で立ったまま調理ができる簡易テーブルとして使えるように設計。
基本的にのんびりと車内で過ごすのが好きですが、思い付きで登山を楽しんだり、車の横にテントを張ってキャンプを楽しんだりすることも多くあります。
自然を求めて海や山などの道の駅や、無料キャンプ場で車中泊をすることが多いです。
長時間車内で過ごすことによる「つらさ」
そんな楽しい車中泊旅ですが、初心者の方が見落としがちな「つらい」部分もあります。
ここからは、車中泊を6年やってきたからこそわかる長時間車内で過ごすことによる「つらさ」について具体的に解説していきます。
解消するための簡単なコツも合わせて紹介していくのでぜひ取り入れてみてくださいね!
窮屈な車内で動きが制限される
NV200は2人での車中泊に適している車とはいえ、どうしても自宅のような広さはなく車内で窮屈さを感じることは多いです。
着替えをしたり、車内で物を取るために移動をしたりするときには特に窮屈さを感じます。
この問題を解決するために、工夫しているポイントは2つです。
窮屈車内の工夫ポイント①ベッドを低くする
一つ目は、車内のベッドの高さをなるべく低く製作したことです。
そうすることで座った状態でも頭の上に広い空間ができ、天井の圧迫感を軽減することにつながっています。
窮屈車内の工夫ポイント②導線の確認
また、車内での移動を極力なくせるように導線や収納を見直し、手の届く位置に調理道具などを収納できるようにしています。
余計な移動を極力減らすことも、車中泊での「つらさ」を軽くすることにつながります。
関連記事はこちら▷2度の車中泊DIY経験から学ぶ!快適な車内作りと失敗回避の方法
車内の掃除が手間
車内への出入りが多い分、定期的に砂やほこりなどの汚れを掃除しなければいけません。
また、どうしても寝る場所と食事をする場所が同じなので、寝袋やブランケットなどの寝具類の汚れにも神経質になってしまいます。
そういった部分では車内の掃除が手間で「つらい」と感じることはあります。
車内掃除の手間を減らす方法
解決策として、ホウキをすぐ取り出せる場所に設置し、気づいたときにササっとはく程度の掃除を心がけること。
1,2分で済む簡単な掃除であればストレスもなく車内をきれいな状態に保てます。
また、寝るときの寝袋やブランケット類は、なるべく調理中や食事中は外して別の場所に保管しておくのがいいでしょう。
その時に衣類ケースを使用して寝具をコンパクトにしておけば、汚れも予防でき、車内を広く使えるので一石二鳥です。
周囲からの視線が気になる
特に車中泊を始めたころは周りからの視線を感じることも多く、「あんまり見ないでほしいな」と思うこともありました。
カーテンやサンシェードもなく、日中もドアを開けて過ごしていると中をのぞかれて声をかけられることも何度かありました。
周囲からの視線があるのは、見方を変えると人がいて安心な場所とも言えますが、それでもあまり車中泊の車内や様子を見られたくないですよね。
視線の解決策
解決策としては、最近ではできるだけ人気の少ない、人目を避けられる場所を選ぶようにしています。
公園や交通量の少ない静かな道の駅、山間部のキャンプ場などが理想的です。
また、万が一外からのぞかれても車の中が見られないように窓をしっかりとカーテンで覆ったり、サンシェードを設置したりすることで、外からの視線をシャットアウトしています。
車中泊中の睡眠時に感じる「つらさ」
車中泊中に車内で過ごすときに感じる「つらい」部分や簡単な解決策について紹介してきました。
ここからは、車中泊中の睡眠時に特に感じる「つらい」部分を具体的に紹介していきます。
車中泊の醍醐味でもある「車内での睡眠」ですが、ここにも楽しいだけでない「つらい」ポイントが。
これから車中泊に出かけるという人は細かいポイントではありますが、事前に知っておくと安心でしょう。
寒暖差で快適に眠れない
車中泊では、夜間の寒暖差に悩まされることがよくあります。
特に秋冬の時期は、朝晩の冷え込みが厳しく、寝袋を使っても寒さを感じることがあります。
筆者も寒さのせいで足先に軽いしもやけを発症したこともありました。
反対に、夏場の湿気を多く含む蒸し暑い日には暑くて車内で寝られないほどの不快感があることも。
寒暖差で眠れない時の工夫
睡眠時に少しでも快適に眠れるように季節に合わせた工夫が必要です。
例えば寒い季節には電気ヒーターや湯たんぽなど温かさをキープできるものを持っていくようにしましょう。
また、暑い時期には車内の空気を循環させられるように扇風機やファン、窓を開けて過ごせるように蚊帳などの虫対策も忘れてはいけません。
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車中泊だと寝られない!そんな方におすすめの快眠の最終手段はコレ!
車中泊は寝られないって本当?具体的な対策やおすすめのアイテムとは
防犯面での不安を感じる
車中泊をしていると、夜間寝ている間も小さな物音が気になって周囲に誰かが近づいてきているのではないか…ノックされたらどうしよう…など音に敏感になってしまうこともあります。
特に人通りが少ない場所では車のドアの開閉音や、人の話し声がするだけで不安を感じることがあります。
防犯対策
防犯面でやれることはそう多くはありませんが、必要最低限の防犯対策をしておくことが重要です。
車のロックをしっかりかけて、外から入ってこられないようにしておく、貴重品は外から見える位置には絶対に置かないなどの対策が効果的です。
また、夜間窓を開けておくときにも5㎝ほどの小さな隙間にして、外から手が入らないようにすることも効果的でしょう。
できることはしっかりと対策しておくことを忘れないようにしましょう。
関連記事はこちら▷車中泊は危険?安全対策やおすすめのアイテムを紹介
車中泊生活全般で感じる「つらさ」
最後に車中泊生活の全般で感じる「つらさ」について紹介しておきます。
車中泊を成功させるカギにもなるので、車中泊をする前にチェックしておくといいでしょう。
トイレが遠い/ないときが困る
実際に何度か経験したことがありますが、車を止めている場所からトイレが遠かったり、トイレが夜間施錠されてしまったりといった、トイレにまつわるトラブルも車中泊旅ではありがちです。
事前に調べた情報ではトイレがあると思っていたのにいざ、行ってみるとトイレ自体が使用不可になっていたりすることもあります。
近くにコンビニや公共のトイレがあればいいのですが、山の奥や周辺に何も施設がないような場所だと困りますよね。
トイレ解決策
解決策としては車中泊をする場所に到着したらまずはトイレの確認をすることです。
夜間も使用可能かどうか張り紙がある場合もあるので見ておくといいでしょう。
そして、万が一トイレがない・使えない場合を想定して持ち運び可能な簡易トイレも3セット程度もっておくと安心です。
使ったことはありませんが、筆者もお守り代わりに車中泊に出かける際は必ず持っていきます。
バッテリーの電力不足で不便を感じる
車中泊中は、電力をどう確保するかが大きな問題ですよね。
筆者は716Wh、800Wの「BLUETTI 70S」というポータブル電源を使用してスマホやカメラの充電、IHクッカーや電気ヒーターなどに使用します。
しかし、容量が限られているため、電化製品の長時間の使用によっては電力が不足することもあります。
特に冬の寒い季節の車中泊中に、消費電力400Wの電気ヒーターを使用すると1時間半ほどで残量がわずかとなってしまうので、長時間ヒーターをつけっぱなしにするということはできません。
バッテリー電力不足対策
バッテリーの電力不足への対策として、なるべく電気を使うときは短時間にする。
また、車中泊に出かける前には必ずMAXの状態にして出発することや、車での移動があるときにはシガーソケットから充電することも大切です。
車中泊中も残量の目盛りをみながら「あとこのくらいなら使える」と、しっかり把握しておくこともポータブル電源をうまく使いこなすうえで重要なポイントになります。
関連記事はこちら▷忖度なし!使ってみて分かった車中泊に最適なポータブル電源【BLUETTI・EB55とEB70Sを徹底比較】
車中泊は楽しいだけじゃない!それでも車中泊は魅力的!
車中泊は自由で楽しい旅行スタイルですが、実際にやってみると気づく意外な「つらさ」もあります。
筆者もそれに気づかずたくさんの失敗もしてきました。
とはいえ、適切な準備や工夫をすることで、車中泊でも快適に過ごすことができます。
今回ご紹介した改善策を参考にして、車中泊をより楽しんでいただければと思います。