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車中泊生活11ヶ月、二度の冬を乗り越えた寒さ対策を紹介

二度の冬を乗り越えた寒さ対策を紹介
富山県氷見市から石川県七尾市を中心に、車中泊をしながら会社勤めをしているサラリーマンです。

車中泊生活は連続で11カ月となり、冬を2回経験しました。

一昨年、仕事の都合で12月から車中泊を開始しましたが、その直後に能登半島地震に遭遇。

3月から再び車中泊を続けています。

試行錯誤を繰り返しながら、寒さ対策のグッズを増やしたり減らしたりしつつ、今のスタイルに落ち着きました。

ヒーターやストーブなしでの車内の防寒方法と工夫


雪が降る中で車中泊

私の寒さ対策では、FFヒーターのような暖房機器は使用していません。

興味がないわけではありませんが、何せ狭いダイハツ ムーヴです。

まだ導入するには早い気がしています。

それに、ムーヴはエンジンをかけると、意外とすぐに温まるため、今のところFFヒーターやストーブの必要性をあまり感じていません。

基本的に私の寒さ対策は、暖気の漏れ防止と冷気の侵入防止

熱源としては、人体の体温と料理時のカセットコンロを活用しています。

二度の冬を経験した私の寒さ対策について、ご紹介します。

筆者が常用している防寒グッズや方法


私が実践している寒さ対策は、大きく分けて6つあります。

それぞれのポイントについて、詳しく説明します。

布団・毛布・寝袋


寝袋

まず、寝具を充実させることにしました。

最初に、Amazonで防寒性の高いと謳われていた寝袋を購入しましたが、実際には寒さをしのぐには不十分。

私の認識不足があったかもしれませんが、同じような経験をされた方も多いかと思います。

翌日、近くのホームセンターで掛布団を購入しました。

すでに車には毛布と小さい布団(子供布団)がありましたが、敷布団はありません。

ラグ

そこで後になって、自宅からラグを持ち出し、敷布団代わりに使用しています。

また、寝袋は丸めて枕として使っていますが、寒いときは「寝袋+毛布+布団」の組み合わせで寝るようにしています。

車中泊用の布団

さらに、小さい布団は顔にかけて使用する事が多く、頭を冷やしすぎないようにしています。

私の場合は、頭が冷えると頭痛がするので、この方法がとても効果的でした。

タオルとその使い方の工夫


首に巻くフェイスタオル

フェイスタオルも防寒対策として活用できます。

特に、ウインドブレーカーやダウンジャケットを着ている際に、首にタオルを巻くことで、首元からの冷気の侵入を防ぐようにしています。

実際に試してみると、この方法が思った以上に効果的だと実感できます。

衣類と重ね着


重ね着用の衣服

私が持っているダウンジャケットは2着ありますが、どちらも風を通しやすいため、見た目ほど防寒性が高くありません。

そこで、追加でウインドブレーカーを購入し、ダウンジャケットの上から着るようにしました。

ウインドブレーカーは風を通さないため、ダウンジャケットの内側や体の周りの暖かい空気を逃さず、結果として断熱効果が高まります。

ただし、この方法には、見た目が悪く着ぶくれしてしまう欠点があります。

ズボンについても防寒性を重視し、ジーパンの上に大きめの防寒パンツを重ねて履いています。

これは、自衛隊で実践されている「雨合羽を下に着こみ、その上からジャケットを着る防寒テクニック」を応用。

実際に試してみると、簡単にできるわりに効果が高いのでおすすめです。

銭湯


銭湯の入り口

冷えた体を温めるのはやはりお風呂ですが、自宅の風呂場よりも暖かく、車中泊ではない時でもよく利用していました。

特に寒い季節は、銭湯でしっかり温まってから、体が冷めないうちに寝るように心がけています。

食事


車中飯

車中泊中は料理をすることが多いです。

料理の前にまずお湯を沸かし、サーモスの保温ポットに入れるのが習慣

この動作だけでも車内が温まります。

外食した時でも、湯沸かしは欠かせません。

寒い日は鍋料理が最適です。車内も体も同時に温められます。

ショウガやニンニク、唐辛子など、体を温める食材も積極的に活用しています。

また、朝起きたらポットの白湯を一杯。

夜の冷え込みで冷えた体をすぐに温められるので、「サーモスのポットは本当に買って良かった!」と実感しています。

最近は、自動販売機やコンビニのホット飲料があまり熱くないこともあり、利用することが少なくなりました。

カーテン・目隠しの利用


目隠し、防寒用のカーテン

以前、車中泊でのカーテンの使い方について、コミュニティの方と意見交換をした際、「寒さ対策にもなる」という意見を聞きました。

確かに、その効果は実感できます。

私の場合は、寝ている側のウインドウのみにカーテンを設置していますが、それでも寒風の隙間風をしっかり防いでくれています。

本当に寒くなる時間帯は明け方近く


実際に真冬の車中泊を経験すると分かるのですが、最も寒さを感じるのは明け方近くです。

雪が積もっている窓

寝る直前(12時近く)はそれほど寒くありませんが、朝5時頃になると、フロントガラスの結露も凍るほどの冷え込みに。

明け方まで温かさをキープするには、布団と衣類の重ね着での断熱(熱気を逃がさない工夫)がポイント

私の場合、車内の気温は0度を下回ることもありますが、重ね着をしっかりしていれば、それほど寒く感じる事はありません。

しかし私は寝相が悪いので、布団がずれてしまうと一気に冷え込みます。

これからの改良点は、「いかに布団をずらさないようにするか」になりそうです。

気候による寒暖差、意外と雪が降る夜は温かい


雪が降る中で車中泊

冬の夜、気候による温かさの順番を体験談をもとにまとめると、以下のようになります。

①雪が静かに降る夜
②雨が降る夜
③あられが降る夜(その時は大体嵐になる)
④雪も雨も降らず、星が見えるくらいの夜


意外に思われるかもしれませんが、雪が静かに降っている時は、それほど寒さを感じません

実際に、フロントガラスの結露も凍っていません。

特に雪が静かに降り続き、厚く積もる夜は、むしろ温かく感じることが多いです。

これは「かまくら」のように、雪が車を覆うことで寒風の影響を防いでいるためと考えられます。

車中泊の寒さ対策、一酸化炭素中毒には要注意!


車中泊の事故として、一酸化炭素中毒による死亡事故をニュースで見かけることがあります。

そのため、私はカセットコンロ型のストーブは使用せず、FFヒーターもコストやバッテリー上がりのリスクを考えて導入していません。

また、長時間のアイドリングは特に危険です。

雪が積もると、マフラーが塞がれ、排気ガスが室内に充満する恐れがあるため、最も避けるべき行為だと思っています。

これらを踏まえて、現在の寒さ対策が確立しました。

しかし、まだまだ寒さを感じることも。

食事中や就寝中は問題ないのですが、仕事中(車内オフィス作業時)の寒さが課題です。

そこで、今後取り入れたい寒さ対策グッズを挙げておきます。

一つ目は、ヒーター付きベスト



これは友人からすすめられ興味を持ちました。

今ではモバイルバッテリー対応のものも多く、釣りの時にも重宝しそうだなと思っています。

二つ目は、モバイルバッテリーを使ったひざ掛けや毛布。



運転中や車内で仕事をしている時は、やはり寒さを感じるので、ぜひ欲しい!

三つ目は、電気式カイロ



「電気アンカ」とも呼ばれています。

USB充電ができるので、家庭や会社で手軽に充電でき、中にはモバイルバッテリーとして使える機種もあります。

最後に最新式のゆたんぽ。


これは、充電タイプの湯たんぽです。

現在ポータブル電源を持っているので、ようやく使える環境が整いました。

上で紹介したグッズと合わせて、どれを導入するか検討したいと思います。

私の寒さ対策は、比較的お金をかけず、工夫でなんとか乗り切るスタイルですが、多くの方の参考になれば嬉しいです。

能登の車中泊サラリーマン

能登地方を拠点として活動している50代男性。 普段はサラリーマンとしてとある能登地方の企業に籍を置いています。 自宅はあるものの、6カ月以上車中泊で生活していております。 私が車中泊を続ける目的は、度重なる災害で車中泊を余儀なくされた場合に備え、出来るだけ快適に過ごせるノウハウを蓄積することです。