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【体験記】夏のスイスをキャンピングカーで10日間満喫!絶景&自然スポット6選

ヨーロッパをキャンピングカーで旅している私たち夫婦が、この夏の滞在先に選んだのは「スイス」です。
ヨーロッパアルプスの中心に広がる山岳風景に湖、牧草地でのんびり放牧される羊や牛たち、――まさに絵本のようなのどかな景色が待っています。
そして、四季の中でもひときわ輝く「夏」ならではの魅力がぎゅっと詰まっています。
今回は10日間の旅の中から「キャンピングカー旅だからこそ楽しめた」おすすめのスポットを厳選してご紹介します。
これからスイス旅行を計画している方や、キャンピングカー旅に興味がある方にとって、きっと役立つヒントになるはずです。
ぜひ旅の参考にしてみてください!
憧れのスイスでキャンピングカー旅をしてみたい!

私たち夫婦は、キャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを旅し、今年で3回目の夏を迎えました。
2023年に旅をスタートさせ、南はポルトガルから、北欧のフィンランドまで、これまで19カ国を走破。
車内でリモートワークをしながら、時間やルートに縛られず、自由気ままな旅を続けています。
ただし、夏は訪問先をしっかりと選ばなければいけません。
というのも、暑さは車中泊にとって天敵だからです。
かつて車内温度40°C越えの灼熱地獄を体験して以来、夏は必ず涼しい避暑地へ逃げることにしています。
イタリア・ミラノでの3週間の猛暑体験の記事はこちら
1年目は、イタリアのアルプス「ドロミテ」へ。
2年目は北欧のノルウェー、スウェーデン、フィンランドへ。
そして、3年目となる今年は、ついに憧れのスイスへ!
私たちはハイキングやキャンプといったアウトドアアクティビティが大好きなので、アルプスに囲まれたスイスは、涼しさと美しさを兼ね揃え、まさに理想の避暑地でした。
自然の中で思いっきり夏を満喫することができたのです。
スイスってどんな国?

ヨーロッパの中央部に位置するスイスは、イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタインの5カ国と隣接しています。
国土の約7割がアルプス山脈やジュラ山脈などの山岳地帯で、まさに大自然に囲まれた国です。
公用語は4つ!旅行では英語も安心
スイスには4つの公用語があり、地域によって話される言語が異なります。
メインはドイツ語ですが、フランス語やイタリア語も使われています。
とはいえ、観光地では英語が広く通じるので、旅行に困ることはほとんどありません。
通貨と支払い事情
通貨はスイスフラン(CHF)。
キャッシュレス決済が一般的ですが、一部の町から離れた山小屋やレストランなどでは、現金のみの場合もあるため、少額の現金は必ず持参しておくと安心です。
また、場所によってはユーロが使える場所もありますが、おつりはスイスフランで返ってくることが多いので要注意です。
季節ごとの魅力
観光のベストシーズンは、夏(6月〜9月)と冬(12月〜3月)。
・夏:比較的涼しく、アルプスの絶景を眺めながらハイキングや湖でのアクティビティ
・冬:世界有数のスキーリゾートと美しい雪景色
四季ごとに異なる顔を見せてくれるのが、スイスの素晴らしさです。
スイスの見どころ

スイスの見どころといえば、やっぱりアルプスの大自然!
壮大にそびえるマッターホルン、アルプスの絶景を走り抜ける観光列車のベルニナ・エクスプレス。
また、首都のベルンやスイス最大の都市、チューリッヒ、そしてジュネーブといった美しい町も多くあります。
そんな魅力あふれるスイスを、私たちがキャンピングカーで旅して実際に訪れた、「絶景すぎる!」と感じたスポットを6つ、厳選してご紹介します。
実際に訪れたスイスの絶景スポット6選
Simplon Pass (シンプロン・パス)

イタリア側からスイスへ入国するルートとして選んだのが、Simplon Pass(シンプロン・パス)。
標高約2,000mに位置し、南スイス・ヴァレー州とイタリアを結ぶアルプス越えの美しい峠道です。
車を走らせるだけで、まるで絵葉書のような景色に出会えます。

しかもこのエリアには、キャンピングカーで車中泊できるスポットがいくつか点在。
窓の外に雄大なアルプスの山々を眺めながらの車中泊は、まさに特別な体験でした。

また周辺には、初心者から上級者まで楽しめるハイキングルートが豊富。
私たちは、標高2,463mのStaldhorn(スタルドホルン)に挑戦しました。
登山道は整備されていてとても歩きやすく、登るごとに視界がどんどん開け、頂上からは360度の大パノラマが楽しめました。

観光地としては比較的穴場で、人混みも少なく自然を満喫できます。
大自然に包まれてゆったり過ごしたい人には、とてもおすすめの場所です。
Belvedere Hotel(ベルヴェデーレ・ホテル)

スイス南部、ヴァレー州のFurka Pass(フルカ・パス)の道沿いにひっそりと佇むのが、ベルヴェデーレ・ホテルです。
標高およそ2,400m、曲がりくねった峠道を登り切った先に現れる、石造りのクラシックなホテルは、まるで映画のワンシーンを切り取ったような存在感です。
かつてはローヌ氷河(Rhone Glacier)を一望できる人気の宿泊施設でしたが、現在はすでに営業を終了し、廃墟となっています。
それでもなお、風化した建物が放つ独特の存在感は、旅人たちを惹きつけ、SNSをきっかけに再び注目を集めています。

建物の背後に広がる山並みと、なだらかにカーブした峠道がつくり出す風景は、写真好きにはたまらないロケーションです。
観光バスも立ち寄る人気のスポットですが、早朝や夕暮れを狙えば、静かな山の中で自然と歴史を味わえます。
さらに、隣接するローヌ氷河では、氷のトンネルの中を歩くことができ、まさに別世界のような時間を過ごせます。
Grindelwald (グリンデルワルト)

スイス中部、ユングフラウ地方に位置するグリンデルワルトは、アルプスの名峰を間近に望むことができる人気の山岳リゾートです。
標高1,000mを超える高原の村には、のどかな雰囲気の可愛らしい家々が並び、のんびり滞在しながらアルプスの絶景を楽しむのにもぴったり。

この村が世界中の旅行者を惹きつける理由のひとつが、名峰「エイガー(Eiger/標高3,970m)」を間近で望めることです。
とくに「アイガー北壁(ノルトヴァンド)」と呼ばれる切り立った岩壁で知られ、登山史に名を残す数々の挑戦が繰り広げられてきた山でもあります。
私たちが訪れた日は雲に隠れてその雄大な姿を拝むことはできませんでしたが、天候が良い日には朝焼けや夕暮れに照らされるエイガーが、まるで絵画のように美しく輝くそうです。

また、ここには日本のアウトドアブランド「モンベル(mont-bell)」の、ヨーロッパ唯一の直営店舗があります。
スイス仕様のアイテムや限定商品も販売されており、アウトドア好きにはたまらないショッピングスポットです。
ハイキングや絶景列車の旅の合間に立ち寄り、自然と町、そしてアウトドア文化が融合するグリンデルワルトの魅力をぜひ体感してみてください。
Lauterbrunnen (ラウターブルンネン)

グリンデルワルトの西側に位置する谷あいの小さな村、ラウターブルンネン。
深い谷の中にひっそりと佇む小さな村で、まるで絵本の世界のようです。
この村に多くの観光客を惹きつけるのが、高さ約300mから谷底へと流れ落ちる、「シュタウプバッハの滝」。
村のいろんな角度からこの滝を眺められるその姿はまさに圧巻で写真ずきにはたまらない絶景スポットです。

ただし村自体はとてもコンパクトで、観光シーズンは多くの人が訪れるため駐車スペースは限られています。
とくにキャンピングカーは不便さを感じることも。
そこで私たちは、少し離れたシュテッヘルベルク(Stechelberg)の広い駐車場に車を停め、そこからハイキングで村へ向かいました。
このハイキングコースがまた素晴らしく、平坦で歩きやすいため、誰でも楽しめます。
途中にはのどかな牧草地が広がり、草を食べる牛や羊たちの姿があり、アルプスらしい風景に心が癒されます。
谷底に落ちる無数の滝やベンチ、小さな橋、そして可愛らしい家がいくつもあり、どこを見ても素敵なフォトジェニックスポットでした。

どこか素朴で落ち着いた空気を残すラウターブルンネン。
滝の音が谷に響き渡るこの場所には、都会では味わえない静けさと、自然のエネルギーに包まれる特別な時間があります。
Interlaken(インターラーケン)と Harder Kulm(ハーダークルム)

スイス中部・ベルン州にあるインターラーケンは、ブリエンツ湖とトゥーン湖という2つの湖に挟まれた、美しいリゾートタウンです。
スイスのほぼ中央に位置し、アルプスの山間部からも近く、ホテルやレストラン、鉄道駅などがコンパクトにまとまっているため、旅の拠点として多くの旅行者に選ばれています。
とくに外せないスポットが、街を見下ろす展望台 ハーダークルム(Harder Kulm)。
標高1,322mからは、ユングフラウ、メンヒ、エイガーといった名峰を背景に、インターラーケンの街並みと青く輝く湖を一望できる絶景が広がります。
頂上にはレストランもあり、雄大な景色を眺めながら食事やカフェタイムは格別です。

アクセスも簡単で、ハーダークルム登山鉄道を利用すれば、レトロな赤いケーブルカーに揺られ約10分で山頂駅に到着します。
私たちのようにハイキングを楽しみたい人は、徒歩での登山も可能。
片道約2時間で、やや傾斜はあるものの、森に囲まれた静かなルートで、自然を満喫できます。
⚫︎ハーダークルムケーブルカー料金:片道22CHF(約4,000円)
Hardergrat (ハーダークラート)

まるで「天空の道」を歩くような体験ができる、知る人ぞ知る絶景の稜線トレイルがハーダークラート。
「せっかくハーダークルムまで登ったし、体力もあるから、もう少し先まで!」という方におすすめの“隠れた絶景ルート”です。
ハーダークラートは、ハーダークルムから標高2,137mのAugstmatthorn(アウグストマットホルン)を結ぶ稜線トレイルで、全長およそ6〜7km。
途中アップダウンがあり、所要時間は片道3〜4時間ほどかかる、中級〜上級者向けのルート。
しっかりとした体力が求められます。
私たちは、インターラーケンから登り始め、ケーブルカーを使わずに往復10時間というハードな挑戦に。
トレイルの序盤は、木々に囲まれた静かな森の中ですが、樹林帯を抜けると一気に視界が開け、ブリエンツ湖やユングフラウ三山を望む大パノラマが広がります。

後半は断崖に近い細い道が続き、高度感のあるスリル満点の区間も。
高所が苦手な方には注意が必要ですが、このスリルもハーダークラートの魅力のひとつ!
観光客も少なく、絶景好き・冒険好きな方に強くおすすめしたい感動のルートです。
あとがき/スイスをキャンピングカーで旅してみて
10日間にわたるスイスのキャンピングカー旅は、毎日が絶景と自然に包まれる特別な時間でした。
スイスは自然が美しく、走るだけでも心が癒される場所がたくさんありますが、キャンピングカーに対しての規制が比較的厳しく、自由な車中泊ができる場所は限られているのが現実です。
そのため、事前に車中泊スポットを調べたり、公式な駐車場やRVパークを利用したりと、ある程度の計画が必要でした。
今回ご紹介したスポットは、すべてキャンピングカーでも実際に訪れることができた場所ばかりです。
アクセス道路や駐車スペースの点でも、比較的安心して立ち寄れる場所ばかり。
また、スイスでのキャンピングカー旅ならではの注意点や、車中泊事情については別の記事でまとめたのであわせてチェックしてください。
(ここで、スイス車中泊事情のリンクを載せてください)