ヨーロッパで500泊以上のキャンピングカー旅してわかった海外車中泊で気をつけたい注意点7つ
目次
キャンピングカーは狙われやすい!防犯対策をしっかりと
キャンピングカーは旅行で使用されることが多いため、荷物やカメラなどの高価な物を積んでいると思われ、車上荒らしのターゲットになりやすいです。
実際にヨーロッパではキャンピングカーやバンコンの盗難被害件数も多く報告されています。
特に、外出中に窓を割られ車内の金品を奪われるケースが多いです。
防犯対策としては
① 盗難やスリが多発している観光都心部は避ける。
② 車を止める際は、防犯カメラの設置されているRVパークやキャンプ場を選ぶ。
③ 車を離れる際には、貴重品やパスポートはリュックに入れて持ち歩く。
④ 車を離れる際には、カーテンなどを閉めて外から車内が見えないようにする。
⑤ ダブルドアロックなどで侵入対策を強化させる。
防犯鍵を増やすDIY参考記事▷【体験談】キャンピングカーの防犯力アップ!DIYでのドアロック追加方法
お昼に店が閉まる「シエスタタイム」に注意
シエスタとはスペイン発祥の「昼寝文化」の事で、昼の12時〜15時頃まで、長めの昼休憩を取ります。
そのため多くのお店が閉まってしまうのです。
飲食店以外のお土産屋や雑貨店、スーパーなどほとんどの商業施設が閉まってしまうため、旅行者にとってはかなり不便に感じられます。
大都市や有名な観光地では、シエスタの時間帯でも開いていることが多いですが、イタリアやスペインなどの南ヨーロッパの、特に小さな街や集落では、この時間帯になるとゴーストタウンのようになることがあるので要注意!
キャンピングカー旅中、タイヤ点検のためにタイヤ専門店に立ち寄った際、ちょうどお昼のシエスタの時間帯だったため、午後のオープン時間である16時まで数時間待つことになってしまった経験があります。
せっかく行ったのに閉まっていた!なんて残念な事にならないように営業時間に注意することが大切です。
さらに、土日も基本的に閉まっているので車の修理や緊急時などは注意しましょう。
公衆トイレが少ない、あっても有料なことも
ヨーロッパは公衆トイレがとても少ないです。パリやローマなどの有名観光地の街中でもトイレはほとんどなく、あっても1ユーロ(約170円)ほどの有料トイレばかり。
日本のようにコンビニや道の駅、公園など簡単にトイレが見つかるわけでなく、トイレ探しがとても困難なので旅行者はとても大変です。
トイレ付きのキャンピングカーであれば問題ないのですが、トイレがついてないキャンピングカーの場合はトイレ探しに労力と時間をかけてしまうので要注意。
カフェやレストラン、美術館、いくつかのガソリンスタンドなどの施設ではトイレを無料で利用できたりするので、そのような施設を見つけたらこまめに行くのがおすすめです。
(1ユーロ=170円/2024年6月2日時点)
速度無制限道路「アウトバーン」に注意
アウトバーンとはドイツ全土を走る高速道路の事で、速度無制限道路として世界的に有名です。
車の性能が許す限り、200km/hでも300km/hでも出してOKなのです。
案の定、130km/h以上の速度でビュンビュンと車が横を通過するため、大型のキャンピングカーは横風に煽られやすく、横転の危険性も高まります。
そもそもキャンピングカーは高さもあり、車体も大きく、重量もあるのであまり速度を出すことができません。
速度を出し過ぎると風の影響も受けやすく不安定になるので、90km/h程度での走行が推薦されています。
アウトバーンでは重く、スピードに限りのあるキャンピングカーは速度が出せず、あおり運転などのリスクがあり、事故につながる可能性があるので、アウトバーンを走る際は十分に注意しましょう。
心配な場合は高速道路を避け、下道で安全にゆっくり走ることをおすすめします。
キャンピングカー禁止区域
ヨーロッパはキャンピングカー施設が多く、車中泊旅もしやすいですが、国によってルールが変わってくるので注意が必要です。
イタリアやドイツ、スペインなどではキャンプ場やRVパーク以外の駐車場やワイルドキャンプでの車中泊がOKだったりしますが、スイスやオーストリアなどいくつかの国では、公共駐車場での車中泊が禁止されています。
警察に注意を受けたり、罰金もあるので、そのようなルールがある国では、きちんとオートキャンプ場で車中泊をしましょう。
また、ミラノやベルリンなどの大都市の中心部では、キャンピングカーを含む自家用車の侵入を禁止している地域も数多く存在します。
禁止を示す道路標識は小さく見逃しやすいので、誤って禁止エリアに入ってしまうことも。その結果、後に郵送で違反金の請求が届くことになります。
私たちも一度間違えてミラノの禁止エリアに入ってしまい、すぐに気づいて引き返したのですが、しっかりカメラには抑えられてしまい、後日郵送で違反金の請求が届いたという経験があります。
侵入禁止以外だと、キャンピングカー駐車禁止の場所もあります。
各国でキャンピングカーの車中泊ルールが異なるので、車でヨーロッパ周遊をする際は事前に各国のルールを確認するのが大事です。
賠責保険以外にも任意保険も加入しましょう
キャンピングカーは車体が大きく、視界が悪い箇所も多いため、慣れていないと運転に不安を感じるかもしれません。
安全な旅をするためには、自動車保険に必ず加入しましょう。
キャンピングカーは家と車が一つになった特殊な車です。
特別なパーツや専門技術が必要なので事故にあってしまった場合、修理費用も高額になります。
ヨーロッパでのキャンピングカー旅となると、キャンピングカーをレンタルをする人がほとんどかと思いますが、レンタル料金に保険料が含まれているか、またどのような補償内容なのかを事前に確認しておくことが大切です。
ヨーロッパでは自賠責保険の加入が義務付けられていますが、これは交通事故での被害者の車や怪我のみの補償になります。
自分の車も含めて補償の対象になるように、プラスで任意の自動車保険に入ることがおすすめです。
ヨーロッパでおすすめのキャンピングカーレンタル会社を紹介したので、合わせて読んでください。
キャンピングカーレンタル会社紹介記事はこちら▷【車中泊でヨーロッパ一周中夫婦】ヨーロッパ旅行でキャンピングカーレンタルするならここがおすすめ
注意点も頭に入れて楽しい海外車中泊にしましょう
ヨーロッパをキャンピングカーで旅する際に注意すべき7つのポイントを紹介しました。
ヨーロッパは広大な面積といくつもの国でできていて、キャンピングカー旅をするには最高な立地です。
自由度が高く、魅力も多いですが、注意しなければいけない点もあるので、これらのポイントをしっかり押さえて楽しい海外車中泊にしましょう。