購入前に要チェック!キャンピングカーを所持するなら知っておきたい、8つの特徴
皆さんこんにちは、キャブコン・セレンゲティに乗っていますtanisanです。
私のキャンピングカーライフも8年目に突入し、最近ますますキャンピングカーがある生活に楽しさを見いだしています。
今でこそ、キャンピングカーの特徴を捉えて、安全で楽しい使い方が出来ていると自負していますが、最初は車中泊をするたび、車をカスタムする時々で小さなトラブルに遭い、その都度学習してきました。
そういったトラブルの多くは、キャンピングカーを普通の車と同じように扱ったり、注意しなければならない事を知らなかったから起きたのだと、今ならわかります。
今回は、キャンピングカーを所持する前に知っておきたいキャンピングカーの特徴や注意点を8つ紹介していきます。
目次
キャンピングカーの備品は壊れやすい
キャンピングカーにはキャンピングカーならではの便利な装備がたくさん搭載されています。
「移動する家」のようで、まさにキャンピングカーの魅力的な部分ではありますが、実はそれら多くのものは、耐久性があまり良くありません。
軽量かつコンパクトさを重視した作りとなっているものも多く、網戸やエントランスドア、ロールブラインド、冷蔵庫など、自分の家のように勢いよく開け閉めしたり、雑な使い方をすると壊れてしまうので注意しましょう。
そういう私も何度か自分で修理しています。これが楽しみと言えば楽しみなのですが、修理が自分でできない人にとっては厳しいものとなります。
そして、ほとんどのものが外国製だったり、キャンピングカー専用に作った製品であったりと、入手が困難な場合も多いです。
その場合、ビルダーさんに修理をお願いする必要があり、修理期間も長くかかる可能性があります。
価格も高いものが多いので、「壊れたらどうする」ではなく、壊さないように扱うことが重要になります。
キャンピングカーは「万能カー」ではない
「キャンピングカーはアウトドアに特化した車だから、耐久性も耐候性もなにも心配のいらない、頼もしい万能カーだ!」
購入したばかりの時に思っていたことですが、実際はいくつも気にしないといけないことがあります。
まず、風には気をつけないといけません。止まっているときはそうでもなくても、運転しているときは、風にあおられ車がどんどん流されていきます。
スピードを出せば出すほど、その傾向は顕著に表れ、高速道路や大きな橋の上は本当に怖いです。急に横風が吹いて車体が流され、転倒の危険を感じたこともありました。
最近はショックを変えたおかげで、少々の揺れも早めに収束するので恐怖感は少なくなっていますが、やはり風に対する注意は必要です。
また、「電力不足」も大きな問題です。
キャンピングカーは電力が無ければただの箱です。
私の住む北海道での冬の車中泊は、暖房なしでは凍死してしまう可能性もあるので、電力は死活問題にも繋がります。
昔、FFストーブが壊れてしまい、車体の回りの雪で十分な吸排気も出来ず暖房も使えなかったなんて、苦い思い出もあります。
走行中の充電により補われているとはいえ、定期的なサブバッテリーの交換や、別回路としてポータブル電源を搭載しておくなど、万が一に備えることが必要です。
キャンピングカーは整理整頓が大事
キャンピングカーを運転する上で気をつけていることで、「整理整頓」も挙げられます。
キャンピングカーはある程度の生活が可能なので、あれもこれもと生活用品を積み込んでしまうこともしばしば。
旅を続けると、なぜか車内がどんどん乱雑になり、出発するときはキレイに積まれていたものも、旅が終盤にさしかかると、散らかってきます。
そんな時、「あとでいいや」、「また今晩も使うからさしあたりこれで」と中途半端な後片付けをすると、決まって運転中に大きい物音をたてて何かが落下。車を止めてダイネットに行く羽目になります。
使ったらしまう習慣づけと、運転中の落下、用品の飛び出しを防ぐことが大事になります。
以前、常設ベッドに置いていたものが崩れ落ち、床に散乱したことがありました。高速道路上だったので、パーキングエリアまでそのまま走らなくてはならず、その時はすごくストレスを感じました。
今では、DIYも駆使して、短時間で整理整頓をできるようにしたり、走行中に落下が起きないように工夫をしていますが、出発前の十分な点検も習慣づける必要があると思っています。
キャンピングカーは死角対策が大事
キャンピングカーは死角が多いです。
運転中に見えていない部分が意外と多いので、後方や助手席側斜め後方の死角対策は必須。
常時観察できるような補助カメラの導入を取り付けることをおすすめします。
キャンピングカーはスピードを出してはいけない
本来、スピードを出す車ではないので、皆さんも理解されているとは思います。
私は8年ほどキャンピングカーに乗っていますが、せいぜい高速道路で時速100キロというところ。それ以上のスピードも、出せることは出せますが、正直危ないです。
大型車が横をすり抜けるときや、橋の上とかは風の影響を受けやすく、ゆらゆらしているのがはっきりわかります。
ブレーキもあまりきかない場合があるので、注意が必要。
家族で乗車し、ついついたくさんの荷物も積んでしまいがちで、重量も相当なものとなっています。
高速道路でなくても、車間距離を広めにとらないと急には止まりません。
普通の車と同じ感覚で運転していると、横断歩道をまたいでしまったり、交差点を割り込んでしまったりと、安全上よろしくないことが起こります。
「ギュッ」とブレーキをかけるといいのですが、ダイネット内での落下が心配でブレーキ操作も慎重になります。
日頃からスピードは控えめに、信号が変わりそうなら早めの減速処理をすることが賢明です。
キャンピングカーは背が高いことを忘れないで
キャンピングカーを長く運転している人あるあるで、「高さを忘れてしまう」ということがあります。
私のキャンピングカーはキャブコンです。エンジンをかけた時は「今日はキャンピングカーだから高さに気をつけて」と、気をしき締めて運転を始めるのですが、あまりの運転しやすさに、次第にミニバンでも運転している気分になってしまいます。
すると、だんだん高さがある感覚が麻痺してくるのです。
キャンプ場などに向かう際の山道も、木の枝が道路にさしかかっていることもあるので注意が必要です。
高さがあることを時折思い起こし、運転に留意しましょう。
キャンピングカーは道選びが大切
キャンピングカー自体の大きさも忘れてはいけません。
キャンピングカーの居住性を優先するならば、広い方が良いに決まっていますが、この大きさが災いになる場合もあります。
というのも、大きいキャンピングカーは日本の道路事情に合わないことが多いのです。
私の住む北海道は比較的道路が広いので、運転していて困ることは少ないのですが、それでもナビに道案内をされると、時折とんでもない山道を進めてくることがあり、後には引けない状況で困ってしまう……なんてこともあります。
もし、人に道を案内してもらうなら、「マイクロバスが通れますか?」と聞くとイメージしやすいかと思います。
道路は必ずしも広いわけではないですし、まして高さがあるキャンピングカーにおいては制約がある場面も多いので、どこでもスイスイ、快適運転まっしぐらというわけにはいきません。
いく先々で道路の確認は必要です。
キャンピングカーはメンテナンスが大事
キャンピングカーはメンテナンスが大切です。
「いつからこうなっていたのかわからない」という状況はできるだけ減らしたいですし、病気と同じで「早期発見」は大事なポイントとなります。
エンジンも定期的なオイル交換を行って、出来る範囲でメンテナンスをしていきましょう。
また、キャンピングカーはたくさんの装備を詰め込んで走るため、乗用車に比べタイヤへの負荷も大きくなります。
タイヤのメンテナンス不足は事故に直結しますので、出発前も出発後も、タイヤの変形やひび割れがないか、適正な空気圧になっているか、しっかり確認する必要があります。
さらに、時折ダイネットの電源システムを点検して、緩み、ガタツキ、コード類の状態などを見ておくと安心できます。
キャンピングカーはどんどんかわいくなってくる車
キャンピングカーを運転する上で注意したい点を8つ紹介しました。
この記事を読んで、「キャンピングカーって結構面倒じゃん」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、メンテナンスや事前準備などは普通車でも当たり前のことなので、あまり負担にならないです。
むしろ、自分の車に対する理解が深まり、「楽しみ」を与えてくれているのだと私は思います。
できる範囲でDIYをしていくなど、私としてはキャンピングカーを「育てている感覚」も大きく、どんどんかわいくなっていくように感じています。
運転も難しくないですし、本当に楽しいですよ!
皆さんもキャンピングカーライフ始めてみませんか?