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ピックアップトラックは車中泊に使える? 日本で買える? 最新事情を紹介!

ピックアップトラック

海外、特に米国や欧州では根強い人気のピックアップトラック。

道路事情の違いもあり、日本ではあまり見かけませんが、ワイルドな雰囲気が好きならカッコいいと感じるはずです。

先日開催された東京オートサロンでは、ピックアップトラックをカスタマイズしたアウトドア仕様のモデルがたくさん展示されていました。

これはもしかして日本でもじわじわ流行ってきているのかもしれない。

車高は高いし4WDのモデルも多いし、アウトドア活動やキャンプに向いていそう。

だけど、高いのか安いのか、そもそも日本で新車は買えるのか。

荷物がたくさん載るのは分かるけど、車中泊しようと思ったらできるのか。

できるならどんな方法があるのか。

といった国内での最新事情を調べてみました。

今、日本国内で買えるピックアップトラックはコレ。


ピックアップとトラックとは、居住スペースの後ろの荷物を載せる場所がトラックの荷台のようになっているタイプの車のこと。

SUVの後ろの部分の屋根がないバージョンとも言えるかもしれません。

濡れたサーフボードでも泥んこのマウンテンバイクでも、車内が汚れることを気にせずに積めるのでアウトドアレジャーが趣味という人には便利だと思います。



国産車メーカーのピックアップトラックで現在、日本国内の正規ディーラーで買えるピックアップトラックはトヨタのハイラックスだけ。

ちなみにトヨタのハイラックスは、メーカー希望小売価格が3,527,000円(税込)〜4,312,000円(税込)となっています。

トヨタのほか日産タイタンや三菱トライトン、いすゞD-MAXなどもありますが、海外モデルのため購入するとしたら、原則的に並行輸入してくれる自動車販売店に依頼することになります。

海外メーカー勢だと、シボレーのシルバラードが並行輸入車の新車の場合、参考価格で897万円(税込)。

GMC シエラが同じく895万円(税込)。

ダッジ ラムトラックやフォード150ラプターだと並行輸入の新車は価格応談。

ちなみに中古車を見るとダッジ ラムトラックの2020年式、2.6万キロ走行が車両本体価格738万円(本記事執筆時)。

フォード150ラプター2019年式、2.2万キロ走行が車両本体価格1098万円(本記事執筆時)のものがカーセンサーに出ていました。

このほか正規輸入車が買えるモデルとしては、FCAジャパンのジープ グラディエーター。

メーカー希望小売価格は770万円(税込)となっています。
https://www.jeep-japan.com/gladiator.html

どれもかなり高額ですが、アメ車ファンが一定数いる日本では、お金を出せばピックアップトラックの本場とも言える米国メーカーのモデルが買えるようです。

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ピックアップトラックは車中泊に使えるのか。


ピックアップトラックの荷台には屋根がありません。

そのままでは米国メーカーのビッグサイズのモデルでも車中泊は難しいでしょう。

でも大丈夫。

ちゃんと車中泊仕様にする方法があります。

まずはトラキャンにする方法。


現物はなかなか見かけないですが、写真や動画で見たことがあってご存じの方も多いと思います。

トラキャン=トラックキャンパーの略で、荷台にキャンピングシェルと呼ばれる居住スペースを載せます。



写真は、軽自動車ベースのキャブコン・レジストロなどで知られているMYSミスティックのJ-cabinシリーズ。

MYSミスティックのレジストロ

MYSミスティックのレジストロ



関連記事はこちら→https://news.drimo.jp/knowledge/tw-mystic200804/

トヨタハイラックス、日産フロンティア、三菱トライトン、GMCシエラ、ダッジラム、フォードF150など幅広いピックアップトラックに適合するシリーズとなっています。

気になる価格は、ハイラックス専用のJ-cabin Hで2,244,000円~。

ハイラックスのメーカー希望小売価格が3,527,000円~なので単純に足すと5,771,000円。

モデルや装備にもよりますが、トヨタハイエースベースのバンコン(バンコンバージョン)と同等価格帯に入るようです。

シェルフコンテナ

関連記事はこちら→https://news.drimo.jp/knowledge/p-troublesolutions211104

トラキャンのメリットとして挙げられるのは、上の写真のようにシェルが取り外せる点

買い物など普段はピックアップトラックのみで走って、キャンプや車中泊に出かけるときは車体とシェルをドッキングという2WAYの使い方ができます。

バンコンやキャブコン(キャブコンバージョン)タイプのキャンピングカーを買って、ほかに普段使いの乗用車を持って使い分けできれば言うことなし。

ですが経済的にも置き場所的にも難しいから車は1台にしたいという場合は、ピックアップトラックとキャンピングシェルの組み合わせを検討してみるのも良いかもしれません。

次に紹介するのはルーフテントを活用しての車中泊。


ルーフテント

ルーフテント、ルーフトップテントとも言いますが、クルマの屋根に載せるテントです。

厳密に言うと車中泊ではなくて車上泊ですね。

使わないときや移動時は平べったく畳めるので、載せっぱなしでピックアップトラックを普段使いできて便利。

キャンプ場などでもテントを降ろして張って、帰りはまた片づけてという手間がかからず、設営も撤収も簡単です。

価格は形や大きさによりますが、20万円から40万円の間が中心。



オーバーハウルという荷台に取り付けてルーフテントなどを載せられるようにするバー(支柱)も売られています。

詳しい適合車種は要問い合わせとのことですが、楽天とアマゾンでは79,800円のものが販売されていました。




もっと簡単に安くするなら、荷台用テント!




ピックアップトラックが好き、欲しい。

またはすで持っている。

でもキャンプはたまにで良いかな。

あまりお金をかけたくない。

そんな人には荷台に設置するテントはどうでしょうか。

写真のテントは、ネイピアという北米で1990年からトラックテントを製造・販売した企業の製品。

公式サイトによるとホンダ、日産、GM、フォードなどの純正アクセサリーとして採用されているとのことなので、海外では実績があるピックアップトラック向けのキャンプ用品のようです。

日本では株式会社ダートフリークというオートバイ、サイクル関連部品用品の企画・開発・製造・販売をしている会社が取り扱っています。

価格は44,000円(税込)からとなっていて、ここまでに紹介してきたキャンピングシェルやルーフテントと比べて、とても手が届きやすいです。

公式サイトはこちら
https://www.dirtfreak.co.jp/moto/products/napier/index.php

まとめ


ピックアップトラックは、大柄だけど普段乗りができるし、サーフィンや自転車・バイクなどのアウトドアレジャーにも使えます。

さらに、キャンピングシェルやテントを荷台に載せれば車中泊(車上泊)も可能。

どうしてもベッドやキッチンが付いているキャンピングカーが欲しいというのではなくて、車旅含めていろいろな使い方ができるクルマが良いなら、かっこいいし、コスパも高い選択かもしれません。

柏木シロー

こんにちは。 DRIMOの編集・企画・ライターを担当しています。 自動車歴は長いですが、キャンピングカーやアウトドア関連の記事作成については現在、修行中です。 知識が増えていっても初心を忘れず、素人目線でわかりやすくておもしろい記事を書いていきたいと考えています。 どうぞ、よろしくお願いいたします。