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軽EV日産サクラのオーナーレビュー!充電問題と走行距離のリアルな声

サクラの充電は簡単?実際の走行可能距離は?

まだ普及途上にある電気自動車(EV)。興味はあっても、実際に普段使いできるか心配な方も多いでしょう。
私も先日、初めての電気自動車である日産の軽EV「サクラ」を購入しました。
納車から2週間、約500キロ走行しましたが、エンジン車との違いに戸惑うことが多々あります。
この記事では、納車直後に感じた充電の難しさや走行可能距離への不安などを率直にレビュー。
充電設備の違いやエンジン車との燃料費の比較、実際にどれくらい走行できそうか?など、具体的にご紹介しています。
電気自動車に興味がある方や、これから電気自動車の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
給油とは勝手が違う充電設備

車への給油は長年やってきたので、何も考えることもなくできますが、車への充電は未経験。
初めての充電は自宅で行ったのですが、ノズルの差し込み方からコンセントへのプラグのセットまでずっと「おっかなびっくり」。
給油とは勝手が違うので不思議な感じがしました。
充電方法のほかにも、実際に充電しようとすると戸惑うことばかり。
次ではそれぞれのポイントを詳しく紹介します。
次のページ▷▷▷【充電方法は?支払い方法は?思った以上にある充電スタンド会社と料金プラン!】
充電器の種類と違い:自宅充電vs充電スタンド

充電は自宅のコンセントまたは自動車ディーラーなどに設置されている充電スタンドで行います。
ガソリンスタンドの給油機はどこも同じですが、充電装置や充電スタンドには、供給電力量が異なるものが数種類あります。
自宅充電:供給電力2.9kWh
自宅でEVに充電する場合、200Vのコンセントを使うのが一般的。
一般の家庭用コンセントは100Vなので、200V用コンセントの設置工事が必要です。
私の場合、設置費用は、日産が10万円まで負担してくれました。
工事業者の下見で、見積りしてもらうと9万5千円。標準工事でできる範囲だったので10万円を超えなくて済みました。
充電スタンド: 普通充電/供給電力3~6kwh、急速充電/供給電力25~90kwh
充電スタンドでは、最大供給電力量が異なる機器が数種類あります。
自宅充電の仕方にはすぐに慣れましたが、充電スタンドではまだ1種類の充電器しか利用していないのでほかの充電器も使いこなせるか、不安が残ります。
日産サクラの充電料金と支払い方法の複雑さ
日産ディーラー(販売店)の急速充電器を利用するには、基本的に充電サービスカードによる認証が必要。
直接クレジットカードでは決済できません。
充電サービスカードを持つには日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)などの会員にならないといけません。
充電サービスカードがなくても充電はできるようですが、少なくとも初回はディーラーの人にやり方を聞く手間がかかります。
ほかの充電スタンドのEV充電器は充電サービスカード以外にスマホやタブレット、クレジットカードで支払えるものもあります。
ただ、充電スタンドによって支払える方法が異なるので、知らない場所で充電する場合は支払い方法の確認が必要。
ガソリンスタンドのようにどこでも使える支払方法が共通というわけではないので、ややこしいです。
また、充電は30分で1セット。
10分だけ充電する場合は充電の途中で10分を超えないように中止の操作が必要なのも知りました。
充電スタンドの運営会社の数だけ充電プランがあって迷う

充電スタンドの運営会社は、e-Mobility Power、エネチェンジ、PLUGOなどネットで少し調べただけでも数社ありました。
各社それぞれ特徴があり、充電スポット数や充電器の種類、充電プランが違います。
私は日産のサクラを購入したのでとりあえず日産のゼロエミッションプログラム3(ZESP3)に加入しました。

日産自動車HP
月に1~2回の遠出を想定して、プレミアム100を契約。認証カードを取得しました。
このカードはe-Mobility Powerと提携している充電スタンドでも使用できます。
今後、遠出した際にZESP3に対応している充電設備が利用できないときのため、他の運営会社の充電プランも検討中です。
日産サクラの充電料金:何に戸惑うのか?
充電スタンドの料金は、充電時間で決まる
充電量50%→満タン・満充電
以前乗っていたガソリンエンジンの軽・デイズ・ルークスに給油した場合と比べてみました。
デイズ・ルークスは燃料残50%、サクラもバッテリー残50%からスタートしています。
日産デイズ・ルークス 170円/L × 15L(満タン30L)2,550円
日産サクラ 急速充電 44円/分 × 30分(満充電)1,320円
※急速充電の単価は、日産ZESP3プレミアム100の契約で急速充電を使用した場合。
家の電気料金のように、単純に1kw当たり単価と使用量なら料金が分かりやすいのにと思ってしまいました。
自宅充電は充電料金が把握しにくい
自宅での充電を現在の電力使用契約で計算すると次のようになります。
関西電力 従量電灯A契約 0%→満充電
約28円/kw × 20kwh(日産サクラのバッテリー容量は20kWh)=560円
※1kw当たりの単価は、実際の電気料金表の最低料金額や調整額などを含めた実支払い料金を単純に使用量で割った数字です。
前述した充電スタンドでの料金(1,320円)よりも断然安価。
電気料金の単価も決まっているので、使用量が分かれば計算は簡単。
ただし、自宅での全体の電力使用量から、家電などサクラの充電以外での使用分を除く必要があります。
サクラの充電だけの電力使用量を抜き出す方法は、
●過去の使用量を把握して、増加分をサクラ充電にかかる使用量とする
●充電開始と終了の電気メーターを目視して記録する
のどちらか。
サクラの充電だけの電力使用量がわかる個別メーターを付けると確実ですが、そこまですることもないと考えています。
予測が大きく外れて戸惑った充電量のばらつき

サクラ購入後3回の急速充電で、充電量にばらつきがあることが分かりました。
急速充電の1セット30分の充電量とバッテリー残量の表示。
1回目 30分の充電で12.8kw バッテリー残量 4%→71%
2回目 30分の充電で10.8kw バッテリー残量 19%→79%
3回目 30分の充電で8.8kw バッテリー残量 38%→82%
※急速充電ZESP3プレミアム100の契約で、利用履歴の通知がスマートホンに送られてくる設定。その通知による充電量。
私の予想は単純で、1時間で30kwの供給能力があるスタンドで30分充電すれば、単に30kwの半分の15kwが充電されると考えていました。
ところが実際は、それよりも少なく、尚且つ毎回バラツキが出ました。
日産ディーラーの販売担当者に原因を確認しましたが、「バッテリーの充電量が80%に近づくと、充電速度が遅くなることは経験して知っているが、ハッキリしたことはわからない」とのことです。
遠出を計画する際の走行距離の予測

遠出の際に最も参考にするのは、ガソリン車なら満タンでどれくらい走れるかでしょう。
サクラの満充電1回の走行可能距離はカタログ値で180kmとされています。
しかし、実際の使用ではどうなのか、日産ディーラーの販売担当者に走行距離の目安を聞きました。
●夏は、エアコンを使うので150km
●冬は、ヒーターを使うので120km
が目安だということです。

また、残走行可能距離を算出して充電のタイミングを図るには電費を知っておくことも重要。
電費とは、1kwh当たりの走行可能距離(km)。
サクラの電費は、単純に満充電量(20kWh)と走行可能距離で計算すると、走行可能距離が180kmなら9km/kwh、150kmなら7.5km/kwh、120kmなら6km/kwh。となります。
メーターパネルにも電費と残りの走行可能距離は表示されますが、それはあくまで目安。
上の写真では、平均電費が10.5kwhを表示していますが、この数値は満充電のときに電費計をリセットして、そこから26.5㎞走行したときの平均値。
運転の仕方や走行状況に応じて変化しいきます。
さらにエアコンなどを動かすことで電力を消費すると走行可能距離は短くなります。
戸惑いと不安もあるが「習うより慣れろ」

サクラが納車されて2週間。
走れる距離、効率的な充電の仕方など、分からないことがたくさんあるので、どんどん走って慣れることが必要だと思っています。
今のところの知識をもとにサクラで走るときのルールを考えてみました。
ルール1:遠出するときは、1充電の走行可能距離、180km、150km、120kmの3つの目安を考慮しつつ、余裕を持って途中で充電できるように充電スタンドの場所を複数調べておく
ルール2:充電量にバラツキがあるので旅先での充電は早目に行う
・充電スタンドは、残りの走行可能距離より1~2割近いところを利用
・不安なときはバッテリー残量が多くても迷わず追加充電する
当分は、このような感じで実体験を積み重ねようと思っています。
あとがき:日産サクラで150km走れるか?

サクラに乗って2週間。
走ったのはドッグランへの往復と買い物で毎日30km、幹線道路を走って郊外へ少し遠出をした程度ですが私の感覚では、カタログ値の180kmは無理としても150kmは走れそうです。
まだまだ戸惑いも不安もたくさんありますが、何はともあれ走ってみなければ分からないことばかり、どんどん走って今度は遠出の様子を紹介できればと思います。