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〈値上げはいつから?〉スタッドレスタイヤの買い時はいつ?2022年秋にXデーか?

タイヤ山積み

雪や凍りついた路面を車で走るのに役立つのが「スタッドレスタイヤ」。

毎シーズン、冬場にタイヤ交換を行っている人がいれば、初めて購入しようと検討中の人もいるかもしれません。

スタッドレスタイヤはどのタイミングで購入したらよいのでしょうか。

また、2022年秋に予定されている「タイヤ一斉値上げ」は、スタッドレスタイヤにどう影響を与えるのかも注目すべきポイントです。

2022年秋に一斉値上げ?スタッドレスタイヤは早めに購入すべきか


2022年4月、国内大手のブリヂストンが7%から10%程度の値上げを行ったのを皮切りに、タイヤメーカー各社は次々と出荷価格の値上げを断行しました。

同じく2022年の9月から10月にかけて、ブリヂストンやダンロップ、横浜ゴム(ヨコハマ)が国内市販向けタイヤの値上げを再び実施すると発表されています。

サマータイヤに限らず、スタッドレスタイヤも同様に値上げの対象です。

出荷価格が上がるのと同時に販売価格が上がりかねない現状で、店頭ではどう対応するのでしょうか。

国内メーカーを中心に扱うタイヤ専門店へ尋ねたところ、次の回答がありました。

タイヤ

@Fredio/stock.adobe.com



「早めにお客様へ値上げの旨を周知して、早めのタイヤ購入・交換をおすすめしています。

会社全体で仕入れから在庫品のストックまで企業努力で値上げ分を吸収できるよう取り組んでいる面もあります。

しかし、他の生活必需品と同様、大幅でなくても販売価格へ転嫁せざるを得ない状況です。

当店では年間通じてスタッドレスタイヤを購入いただけるよう在庫をもっており、9月および10月の値上げ後に入荷した商品よりも安く購入いただけるよう営業しています。

年間通じて確実に取り扱っているのは実店舗のほうが多いと思いますので、在庫状況を直接問い合わせるのがよいでしょう。

在庫品がなくなり次第、順次値上げ後の商品に切り替えられていくので、その点もスタッドレスタイヤ選びの際に注意してもらえたらと思います。」

カー用品店

@tong2530/stock.adobe.com



また、大手カー用品店に足を運ぶと、「9月1日よりタイヤ各商品一斉値上げ」の告知が貼られていました(2022年8月時点)。

販売スタッフへ確認すると「運営本部から”メーカーの意向に合わせて対応する”と連絡を受けている」とのことで、在庫仕入れのタイミングとは無関係で値上げを断行するそうです。

スタッドレスタイヤの購入は9月から10月頃がベストタイミング


スタッドレスタイヤは、「冬しか履かない」イメージから冬の時期だけ購入できると勘違いしている人がいるかもしれません。

ところが、スタッドレスタイヤは春夏秋冬問わずにいつでも購入できます。特に、夏が終わり秋口に入って寒さが増してくる9月から10月頃が、スタッドレスタイヤを購入するベストタイミングです。

なぜ、9月から10月頃が購入のベストタイミングなのでしょうか。ある大手カー用品店のタイヤ担当スタッフは次のように話します。

スタッドレスタイヤ

@alfa27/stock.adobe.com



「9月から10月頃は、スタッドレスタイヤが活躍する冬のシーズン前となり、各タイヤメーカーも新しいタイプの商品の発表や生産量を増やして対応していますから、購入・交換のタイミングでおすすめです。

”冬になって雪が降るようなタイミングでタイヤを交換すればいいだろう”とお考えのお客様もいらっしゃるかもしれません。

しかし、降雪シーズン真っただ中となると店舗にスタッドレスタイヤへの交換予約が殺到しやすいです。加えて、サマータイヤと比較すると生産数が絞られやすく、冬の終わりまでに多く販売して在庫を捌きたいというのもあります。

そうなると、希望するインチサイズを購入できない可能性があるので注意するとよいでしょう。」

冬に突入する前ならニューモデルのタイヤが発売されたり、生産量が増えていたりして品揃えが充実しているのはユーザーにとっても嬉しいポイント。

さらに、本格的に雪が降る時期となればタイヤ交換に駆け込むユーザーも多くなり、タイヤ交換の予約で混雑するため、余裕を持ったタイヤ購入がおすすめのようです。

次のページ▷ スタッドレスの消費期限を紹介します。


古いスタッドレスタイヤを新品に交換するなら早めが安心


タイヤ交換

@Fredio/stock.adobe.com



さらに、古くなったスタッドレスタイヤを新品に交換するなら早めが安心です。

スタッドレスタイヤは未使用かつ適切な保管状態でいたとしても、4年程度しか品質がもたないと言われています。

タイヤはゴムや配合剤、構造材で作られていますが、まったく使っていない未使用品でも時間が経つと、タイヤが固まってしまい性能が十分に発揮できなくなるのが特徴です。

スタッドレスタイヤは雪や凍りついた路面となりやすい冬場のみ使うため、タイヤ表面のすり減りを抑えられると安心しがちですが、翌シーズンに保管していたタイヤを出してみると劣化が進んで使えなくなっていた事例も少なくありません。

タイヤを直射日光や雨に当たらない、熱の影響を受けない場所で保管できれば長持ちしますが、少しでも摩耗やヒビ割れなどの違和感があれば、早めに新品を購入して差し替えるとよいでしょう。

もし、2022年の冬に雪国へドライブやスキー旅行を検討している人、悪天候でも仕事の都合で車通勤を余儀なくされる人が新品のスタッドレスタイヤを購入するなら、駆け込みでも早めにお店へ問い合わせるのをおすすめします。

ライター:長谷川 優人
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