ギア・アイテム
オーストラリアで人気のルーフラックは、趣味にあわせて最適なものを選ぶのがおすすめ!

こんにちは、オーストラリアパース在住のbemntyです。
オーバーランダーやキャンプが本場のオーストラリアですが、アウトドア用具を収納するためにセットアップされたオーバーランダーの車の殆どには、ルーフラックが取り付けてされています。
市場にはさまざまなオプションがあり、あらゆる要件に適合するものがあります。
そのため、さまざまな種類の中で、何に使用できるか、合法的にどれだけの重量を運ぶことができるか、ということについて少し知っておく必要があります。
今回は本場オーストラリアのオーバーランダーやキャンプ用にセットアップされた車に多く見られる、ルーフラック、キャリアーのご紹介させていただきます。
ルーフラックの目的

ルーフラックの目的は、主にセカンドバッテリーに電力を供給するソーラーパネルなど、車外により多くの収納をすることです。
マウンテンバイク、サーフボード、カヤック、ルーフトップテントなど、一般的には車の屋根の上で輸送することができます。
そのようなアウトドアグッズを、車の外に保管する必要があるときには、ルーフラックの存在はとても便利です。
ガソリン、ディーゼル、LPGボトルなどの燃料は、車内で臭いがすることもあるため、ルーフラックの上によく見られます。
ルーフラック、キャリアーの種類
ルーフバー

ルーフバーは、最も軽量であり、機能の少ないラックになります。
釣り竿や軽量のテント、サーフボード、またはバーの上に気軽に何かを取り付けたいだけの場合、完璧な解決策になります。
ルーフバーの欠点は、物を固定するための表面があまりないため、持ち運びできるものにかなりの制限があることです。
ただし、カヤック、サーフボード、釣り竿、キャンプテーブル、テントなどの長いアイテムを積載したい人には理想的です。
ラック自体軽量であるため、車両の積載量において貴重な重量を無駄に使うことはありません。
バスケット

バスケットは文字通りのもので、さまざまなギアを入れることができる金属製のバスケットで、エッジが側面を囲い、その間にメッシュがあります。
バスケット自体は軽量であり、 標準のルーフバスケットはとても気軽なオプションです。
取り付け場所については、クロスバーへの取り付けが一般的です。
フルレングス ケージ

このタイプはオーストラリアの市場で人気のあるルーフラックであり、バスケット以上に丈夫な造りとなっています。
周りがしっかり囲われているため、大きなアイテムを積載させることができます。
長期でオーバーランダーする際、持ち運ぶ必要のあるギアがたくさんある場合が多く、そんな時にはフルレングスケージは人気のあるオプションです。
シングルキャブとデュアルキャブがあり、目的や用途に合わせて選ぶことができます。
プラットフォーム

オーストラリアで最も人気のあるのは、プラットフォームタイプのルーフラックです。
さまざまなサイズで提供され、ギアを固定するには便利なフラットベースになります。
そのため、さまざまなアイテムを固定することができることから、単純なクロスバーよりも用途が広く、カヤックやソーラーパネルなどの特定のアイテムを取り付けるのにも最適です。
ただし、プラットフォームはクロスバーに取り付ける必要があるものもあるので、その場合は両方の重量を考慮する必要があります。(写真のプラットフォーム ラックはクロスバーが必要でないタイプになります)
アップライトトラックのトレイラック

オーストラリアではピックアップトラックが1番人気の車種だということを以前にご紹介しましたが、ピックアップトラックの荷台へルーフテントを取り付けする際、トレイラックタイプにしている姿をよく見かけます。
トレイラックを取り付けすることで、ルーフテントを荷台の高い位置に取り付けることができ、荷台には荷物を積めるスペースも確保できるという便利なラックです。
次のページ⇨ 積載量やルーフの素材について詳しく解説します!
車体ルーフの規定積載量注意
ルーフラックを車両に取り付けるときに見落しがちですが、最も重要なことの1つは、メーカーが指定している総重量です。
市場に出回っている全ての車両にはルーフの積載量があり、ルーフの強度とそのサポート方法に基づいています。
ご自身の車両の規定の積載量を確認し、ルーフにかけることができる総重量はルーフラック自体の重量も含まれますので注意が必要です。
この規定積載量を超え、損害が発生した場合、またはそれが原因で事故を起こした場合は、保険の請求の対象外になってしまう可能性もありますので、気をつけなければなりません。
また、規定積載量を超えてメーカーが推奨する以上のものをルーフの上に積み込むことでルーフラックが屋根から外れたり、過負荷のために車両に損傷を与え兼ねませんので、ルーフの耐荷重を確認する必要があります。
オフロードでの使用

一般的にオフロード時の重量制限は、舗装道路と異なることあるため、注意する必要があります。
多くの場合は一般の路上での重量制限よりも約20kg少なくなります。
したがって、ルーフラックに荷物を積載して、オフロードを計画している場合は、オフロードの重量制限にも注意する必要があります。
ルーフラックの素材
ほとんどのルーフラックはアルミニウムまたはスチールでできており、安価なものにはプラスチック製のコンポーネントもあります。
今回はスチールとアルミニウムのメリット・デメリットについてご紹介します。
スチール
スチールのメリットはアルミニウムよりも安価で耐久性があることです。
しかし、アルミニウムよりも重量があるため、重量制限を考慮する必要があります。
つまり、車両の上に重いスチール製のルーフラックがあると、車両の積載制限にルーフラックの重さをマイナスしなければならないので、実際に荷物を積む際にあまり重いものを積めなくなるということになります。
スチールにはもう1つデメリットがあり、アルミニウムよりも錆びやすいことです。
アルミニウム
アルミニウムのメリットは、軽量で耐食性があることに加え、車両が動いているときの抗力が少ないため、燃費も良く静かなところです。
スチールは自動車のルーフラックにとても最適なのですが、私の感じる唯一のデメリットはスチールに比べ高価な部分です。
必要なものに合わせる

最終的には、ルーフラックを用途に合わせる必要があります。
数本の釣り竿を積むだけでしたら、プラスチックのルーフバーで十分でしょう。
しかし燃料、ソーラーパネル、その他のヘビーデューティのギアを運ぶことを計画している場合は、用途に応じたものが必要です。
オーバーランダーの際には、ソーラーパネルや燃料にテントなど、かさばるものを積むことが多くなりますので、それぞれの車に合わせ工夫して、独自のデザインでルーフラックを設置しています。
上の写真のように、ピックアップトラックの荷台の上にルーフテントを取り付けて、車体のルーフにはハーフレングスケージ、又はプラットフォームを取り付けるスタイルをオーストラリアではよく目にします。
この場合は、荷台の上のルーフテントで寝泊まりすることができ、燃料などは車体のルーフラックに積み、他の荷物はピックアップトラックの荷台に積むことができるので、長いオーバーランダートリップの際に必要な十分な荷物を積載することが可能になります。
このようにオーバーランダーやアウトドアの場では、ルーフラックやキャリアーは非常に重要となりますが、慎重かつ賢明に使用する必要があります。
読者の皆さんの用途に合わせてルーフラック、キャリアーを選ぶ際の参考になれたら嬉しいです。