ギア・アイテム
買って失敗?使わなくなったキャンピングカー装備・グッズ4選

キャンピングカーを購入した直後や、車中泊旅を始めたばかりの頃は、「これがあれば便利そう!」「快適に過ごせそう」とあれこれ装備やグッズを揃えたくなります。
しかし、実際に旅を重ねるうち、「思ったより使わなかった」「結局不要だった」というアイテムや、「今の旅スタイルには合っていない」と気づくことも少なくありません。
今回は、私が実際に購入したものの、ほとんど使わなかった、あるいは使用頻度がかなり低かった装備やグッズを、理由やエピソードを交えてご紹介します。
トイファクトリーのアルコーバを購入して2年

トイファクトリーのアルコーバを購入してから、あっという間に2年が経ちました。
アルコーバは、ハイエース・スーパーロングワイドボディをベースにしたバンコン(バンコンバージョン)で、広々とした室内と使い勝手の良いレイアウトが気に入っています。
主な装備は、常設2段ベッド、冷蔵庫、キッチン、トイレ、電子レンジなど、車中泊や長旅にも十分対応できる充実ぶりです。

私たちは主に西日本を中心に、大型犬と一緒に夫婦2人、気ままな車中泊旅を楽しんでいます。
よく利用するのは、道の駅や高速道路のサービスエリアなど。
自然の中や絶景スポットでのんびり過ごしたり、ご当地グルメをテイクアウトして車内で愛犬と一緒に味わうのが好きです。
愛犬と一緒に、自由気ままに旅できるのがキャンピングカーの一番の魅力だと、あらためて感じています。
使わなくなった装備・グッズ
備え付けのテーブル&カップホルダー

アルコーバを購入した当初は、「備え付けのテーブルがあれば食事や作業が便利になる」と思い、オプションでカップホルダーも2つ取り付けました。
ドリンクを安定して置ける工夫もし、快適な車中泊旅をイメージしていたのです。
しかし実際に旅を重ねていくうちに、ベッド展開時にはこのテーブルが使えないという問題が。

どうにかならないものかと思案し、座卓用の脚を取り付けてもらいましたが、取り外した後の置き場所にも困るという問題が発生。
今では、テーブルもカップホルダーも自宅で保管とになり、旅先で使うことはなくなっています。
食事はどうしている?

車内で食事をするときはどうしているのかというと、以下の設備を活用することで、不自由なく過ごせています。
・上蓋式の冷蔵庫の天板
・シンクのガラストップ
・バタフライ式の折りたたみテーブル
・キッチンタワーのスライド式テーブル
これらを状況に応じて使い分けることで、食事スペースとして十分なスペースが確保でき、固定テーブルよりも柔軟に対応できます。
備え付けのテーブルやカップホルダーがなくても、工夫次第で快適に車内で食事やくつろぎの時間を過ごせています。
使用頻度が少ないもの
電子レンジ

アルコーバ購入時、「車内で温かいご飯を食べたい」「旅先で買ったお惣菜やレトルト食品をすぐに温められたら便利だろう」と思い、オプションで電子レンジを設置しました。
ギャレー横の収納タワーにすっきり収まり、必要に応じてサブバッテリーやインバーター、ポータブル電源を使えば車内でも手軽に使える装備です。
使用頻度
しかし、実際はご当地グルメを外で食べたり、テイクアウトしてもそのまま食べることが多く、電子レンジを使う機会は自然と減ってしまいました。
とくに大型犬と一緒の気ままな旅では、外で食事を済ませてしまうことも多く、車内で調理や温めをする必要性があまりありません。
電力の不安

また、電子レンジは消費電力が高く、サブバッテリーの残量を気にしながらの使用になりがちです。
外部電源がある施設や高出力のポータブル電源がない限り、「気軽に使う」という感じ位はなりません。
結果、「なくても困らない」装備のひとつになっています。
今後、旅のスタイルや目的地が変われば、活躍の場が増えるかもしれません。
IH調理器&スキレット(フライパン)、油跳ね防止カバー

IH調理器やスキレット、油跳ね防止カバーは、「車内で本格的な料理を楽しみたい」と思い揃えた調理グッズです。
IH調理器は火を使わず安全に調理できるうえ、夏場でも車内が暑くなりにくい点が魅力で、キャンピングカー旅にぴったりだと感じていました。
しかし、食材を買って車内で調理する機会は思った以上に少なく、IH調理器やスキレットの出番もほとんどありませんでした。
また、IH調理器は消費電力が大きく、こちらも気軽に使いにくいという面もあります。

油跳ね防止カバーも本格的な調理をしない限り活躍の場がなく、今はどれも車内の収納スペースで眠っています。
トイレ

アルコーバにはカセット式トイレが標準装備されています。
購入時は「万が一の備えや、夜間や悪天候時に車外へ出ずに済む安心感がある」と思い、重要な装備のひとつとして選びました。
カセット式トイレは、専用のトイレルームに常設されていて、家のトイレに近い使い心地で水洗も可能。
衛生面でも安心できる装備です。
しかし、実際の車中泊旅では、道の駅やサービスエリア、RVパークなど設備が整った場所を利用することが多く、車載トイレを使う機会はほとんどありません。
近くに清潔なトイレがあれば、「後片付けのことを考えると、あえて使わない」という選択をすることも多くなります。
とはいえ、今後は人里離れた場所やトイレのない場所での車中泊、または渋滞や悪天候などで外に出られないシーンも想定されます。
そのような時には、車載トイレが大活躍するだろうと考えています。
トイレは「今は必要ない」と思っていても、旅のスタイルや行き先が変われば、その価値が大きく変わる装備のひとつです。
結露取りワイパー
キャンピングカー購入時に「冬場の結露対策に役立つはず」と思い用意したアイテムのひとつです。
車中泊では車内外の温度差で窓に結露が発生しやすいため、とくに寒冷地や冬旅では必需品とされることも多い装備です。
しかし、アルコーバは天井と壁に新素材の高断熱材、床には発泡注入断熱材がしっかり施されています。
この優れた断熱構造のおかげで、外気の影響を受けにくく、車内の温度差が小さいため、結露がほとんど発生しないのです。
実際、真冬の寒冷地にはまだ行ってないものの、これまでの旅ではタオルで軽く拭き取る程度で十分で、結露ワイパーの出番はまったくなし。
今後、本格的な冬の寒さの中で車中泊や長期旅をすれば出番があるかもしれませんが、今は断熱性能の高さに助けられ、ほぼ使わずに済んでいます。
アルコーバの断熱性能の高さは、快適な車中泊ライフを支えてくれる大きなポイントだと改めて感じています。
まとめ:旅スタイルに合わせて取捨選択を
キャンピングカーを購入した当初は、「これも必要かも」「あると便利そう」と思い、さまざまな装備やグッズを揃えました。
しかし実際に旅を重ねてみると、「思ったほど使わなかった」「今の旅スタイルには必要なかった」というアイテムも意外と多いことに気づきます。
とはいえ、旅のスタイルや行き先、同行者、季節が変われば、これらの装備が大活躍する場面もきっとあるはず。
これからキャンピングカー旅を始める方には、最初から完璧を求めるより、まずは「必要最小限の装備」からスタートするのがおすすめです。
旅をしながら「本当に必要だ」と感じたものを少しずつ追加していく方が、無駄なく、自分に合った装備が揃っていきます。
自分の旅スタイルに合わせて装備を取捨選択し、快適で楽しいキャンピングカーライフを送ってください。
この記事が、あなたの旅のヒントになったり、ちょっとでもお役に立てたらうれしいです。
素敵な旅になりますように。