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地元富山で17カ月車中泊生活者が厳選!白川郷・五箇山の紅葉スポットと車中泊場所

私は現在富山県と石川県を拠点に、17カ月連続で車中泊生活を続けています。

そんな生活の中で、地元・富山の紅葉はとくに楽しみにしている季節のひとつ。

標高の高い場所では、9月の終わり頃から紅葉を見ることができます。

富山県内には紅葉スポットが数多くありますが、なかでも私の活動エリア内でおすすめしたいのが、「世界遺産 白川郷・五箇山」です。

紅葉はもちろんのこと、秋の白川郷・五箇山では地域の秋祭りも魅力的

有名なのは、五箇山で開催される伝統行事「麦屋まつり」。

この他にもお祭りが開催されており、それぞれの特徴や見どころ、最寄りの道の駅など、車中泊スポットも合わせて紹介します。

白川郷


紅葉と実りの共演!秋の白川郷の見どころ


白川郷は標高が高いため、紅葉のシーズンでも稲刈り前の田園風景が残っていることがあります。

空の青さと、山々の紅葉、黄金色の田んぼ。

どこか懐かしく、心が和むような秋の景色が楽しめます。

合掌造り集落を見下ろす展望台へ


白川郷の景色

白川郷には、かつての山城跡に整備された展望台があります。

やや急な坂道を登る必要がありますが、登り切ったあとの達成感と絶景は格別です。

展望台から見た白川郷の景色

展望台からは、紅葉に染まる山々、黄金色の田んぼ、茶色の合掌造りの家屋が織りなす風景を一望できます。

今回、私が訪れたのは8月下旬で、まだ稲穂は青く、収穫はおそらく9月下旬頃だと思います。

その頃には気温も落ち着き、日中の散策がとても心地よい時期でしょう。

散策の合間に立ち寄りたいおすすめのお店


白川郷の集落内には、魅力的な飲食店やカフェが点在しています。

白川郷にあるぷりんの家

なかでも私の一押しは、「ぷりんの家」。

地元の名物として人気の「水ぷりん」が看板メニューです。

自然を満喫しながらのんびりと味わう地元のスイーツは、旅の楽しみのひとつですね。


白川郷
住所:岐阜県大野郡白川村荻町
詳細はこちら白川郷観光協会



白川郷の秋のお祭り「どぶろく祭り」


どぶろく祭りの会場の神社

秋の白川郷を訪れるなら、ぜひチェックしておきたいのが、「どぶろく祭り」です。

どぶろく祭りは、1300年以上の歴史をもつ白川郷の伝統行事です。

山の神様への感謝と祈願して、獅子舞や舞踊、民謡と神事が行われます。



祭礼でのお神酒として「どぶろく」を奉納することから、「どぶろく祭り」と呼ばれています。

境内ではどぶろくがふるまわれます。

運転される方は、どぶろくの香りやお祭りの雰囲気だけ味わいましょう。

開催地・期間


どぶろく祭りは、3カ所の神社で日をずらして開催されます。

白川八幡神社(岐阜県大野郡白川村荻町559):開催日10月14日〜15日
鳩谷八幡神社(岐阜県大野郡白川村鳩谷57): 開催日10月16日〜17日
飯島八幡神社(岐阜県大野郡白川村飯島687): 開催日10月18日〜19日



白川郷の最寄りの道の駅「道の駅 白川郷」


道の駅 白川郷の外観

この道の駅には、物産店やレストランのほかに、合掌造りの構造が学べる資料館が併設されています。

資料館では、合掌造りの仕組みが分かりやすく展示されており、見学することで、白川郷の建築文化への理解がより一層深まります。

実際に訪れてみた印象・感想


国道156号線および東海北陸自動車道「白川郷IC」からのアクセスが良好で、立ち寄りやすい立地です。

駐車場は、あまり広くない印象でした。

日中の観光客で賑わいますが、夜間は比較的静か。

道の駅 白川郷の付近のデイリー

なお、周辺には飲食店や食料品を扱う店があまり多くありません。

コンビニは「デイリーヤマザキ」が萩町エリアにある程度です。

事前に食料を準備しておくと安心でしょう。


道の駅 白川郷
住所:岐阜県大野郡白川村飯島411
TEL:05769-6-1310
営業時間:
・お土産店8:30〜16:45
・食事処9:30〜16:00
定休日: 12月29日〜1月3日
駐車場の台数:普通車46台(第2駐車場115台)、大型車4台、身障者3台
詳細はこちら▷道の駅 白川郷



五箇山


五箇山の景色

紅葉シーズンの見どころ


五箇山は、庄川沿いの深い谷に沿って合掌造りの集落が点在しており、紅葉のシーズンにはまさに絶景が広がります。

とくに、山肌を染める紅葉と合掌造りのコントラストは、ポスターなどにもよく使われる印象的な風景です。

また、ダム湖に映り込む紅葉と空の青さの対比も素晴らしい景色です。

白川郷との違いと魅力


五箇山の風景

五箇山は、白川郷と比べると観光地化が控えめで、静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。

お土産屋さんや飲食店の数は少ないものの、そのぶん「暮らしの気配」が感じられる場所という印象を受けました。


五箇山
住所:富山県南砺市相倉、富山県南砺市菅沼
TEL:0763-66-2468
詳細はこちら▷五箇山



五箇山の秋のお祭り「五箇山麦屋まつり」




「五箇山麦屋まつり」は、五箇山の代表的な伝統行事であり、五箇山を語る上では外せない秋の風物詩です。

源平合戦の後、倶梨伽羅峠の戦いで敗れた平家の落人たちがこの地に逃れ、都での栄華を懐かしみながら詠んだのが「麦屋節」だといわれています。

この麦屋節に合わせて踊られるのが「麦屋踊り」。

農具を手に持って舞う独特の踊りですが、これは落人が刀から鎌や鋤に持ち替え、慣れない山の暮らしをしたという意味だそうです。

夜になると地主神社の境内に特設舞台が設置され、地元の踊り手による舞台披露のほか、観客も参加できる輪踊りが開催され、会場全体が一体感に包まれます。


開催地・住所:富山県南砺市下梨 地主神社境内
開催日:毎年9月23日
開催時間:10時〜21時頃
TEL:0763-66-2468
詳細はこちら▷世界遺産五箇山観光情報サイト



五箇山の秋のお祭り「五箇山こきりこまつり」




「五箇山こきりこまつり」は、日本最古の民謡ともいわれる「こきりこ節」を中心に構成された、五箇山を代表する伝統芸能のお祭りです。

その起源は、大化の改新の頃にまでさかのぼり、もともとは田楽として始まったとされています。

特徴的なのは、楽器。

竹で作られた打楽器「こきりこ」や、108枚の薄い木の板を組み合わせた「ささら」を使って謳いおどります。

祭り当日は、奉納の踊りや数々の民謡、獅子舞、そして観客も参加できる「総踊り」で盛り上がります。


開催地・住所:富山県南砺市上梨 白山宮境内
開催日:毎年9月25日・26日
TEL:0763-66-2468
詳細はこちら▷世界遺産五箇山観光情報サイト



五箇山の最寄りの道の駅「道の駅 上平ささら館」


道の駅 上平ささら館の外観

「道の駅 上平ささら館」は、山間部に位置する静かな道の駅です。

ここには、飲食店が2店舗あり、なかでも目を引くのが「イワナ寿司」。

臭みがなく、ほんのり甘い味わいが特徴です。

実際に食べてみましたが、とても美味しくおすすめできます。

「そば処 くるみ」では、熊肉を使った珍しいメニューも提供されており、郷土色のある料理が楽しめます。

24時間利用可能のトイレがあります。

実際に訪れてみた印象・感想


車中泊での利用者は少なめで、とても静かで落ち着いた雰囲気です。

山間部に位置するため、少し寂しさも感じる場所ではありますが、他人の視線を気にせず静かに過ごしたい方には最適。

また、近くには「くろば温泉」があり、日帰り入浴も可能です。


道の駅 上平ささら館
住所:富山県南砺市西赤尾町72-1
TEL:0763-67-3141
営業時間:9:00〜16:00、レストラン11:00〜20:00
駐車場の台数:普通車62台、大型車10台
詳細はこちら道の駅 上平ささら館



まとめ


白川郷では、紅葉と稲穂が織りなす懐かしい風景が広がり、展望台からの眺めは圧巻。

五箇山では、観光地化されすぎていない静けさと暮らしの気配が、旅人の心を癒してくれます。

どちらの地域でも、秋には歴史ある祭りが開催され、文化と季節の美しさを同時に味わえるのが魅力です。

秋の自然と伝統をゆったり楽しむには、まさにぴったりのエリアです。

※いずれも、「車中泊禁止」などの制限はされていませんが、人気のあるエリアのため、混雑時は避け、駐車場のルールはしっかりと守り、マナー良く過ごしましょう。

能登の車中泊サラリーマン

能登地方を拠点として活動している50代男性。 普段はサラリーマンとしてとある能登地方の企業に籍を置いています。 自宅はあるものの、6カ月以上車中泊で生活していております。 私が車中泊を続ける目的は、度重なる災害で車中泊を余儀なくされた場合に備え、出来るだけ快適に過ごせるノウハウを蓄積することです。