知識
燃費も乗り心地も安全性もこれがカギ!「タイヤのメンテ」は超カンタンなのに効果大!今すぐやろう
自動車のタイヤは、車の安全性や燃費に大きく影響する重要な部分です。
特に初心者やあまり自動車に詳しくない方にとって、タイヤのメンテナンスは難しそうに感じるかもしれませんが、基本を押さえておくことで安心して車を運転できます。
タイヤのメンテナンスに関するポイントを分かりやすく解説していきましょう。
タイヤのメンテナンスはなぜ必要なのか?

タイヤは、車と道路を直接つなぐ唯一の部分です。
そのため、タイヤが劣化したり、適切にメンテナンスされていないと、走行中にスリップしたり、制動距離(ブレーキをかけてから止まるまでの距離)が長くなる危険性があります。
さらに、タイヤの状態が悪いと燃費が悪くなるだけでなく事故のリスクも高まります。
タイヤのメンテナンスは安全なドライブのために欠かせない作業なのです。
タイヤには使用期限がある!タイヤの製造年月日を知る方法

タイヤには、ゴムの経年劣化による「使用期限」があります。
一般的には、タイヤは製造後5年から6年が交換の目安です。
たとえあまり走行してなくタイヤの溝が十分残っていたとしても、ゴムが硬くなり、ひび割れや劣化が進むため、定期的な交換が必要です。
タイヤの製造年月日は、タイヤ側面に刻印されています。
DOTコードと呼ばれるもので、最後の4桁が製造年月日を示しています。
例えば、「0124」という数字であれば、「2024年の第1週」に製造されたことになります。
タイヤを長持ちさせるための空気圧管理について

適切な空気圧は、タイヤの寿命を延ばすだけでなく、燃費や安全性にも大きな影響を与えます。その理由を細かく見てみると……。
安全性の確保
空気圧が高すぎたり低すぎたりすると、タイヤが正しく機能しなくなります。
たとえば、空気圧が高すぎると接地面積が減り、タイヤの一部だけが接触するため、滑りやすくなることがあります。
逆に、空気圧が低すぎると、タイヤが変形しやすくなり、過剰な摩耗やパンクのリスクが高まります。
自動車側の指定空気圧は、こうしたリスクを避けるために設定されています。
燃費の最適化
車の指定空気圧に保つことで、タイヤの転がり抵抗が最適化され、燃費が向上します。
空気圧が適切でないと、車が必要以上にエネルギーを消費し、燃費が悪化する可能性があります。
快適な乗り心地
自動車側の指定空気圧は、快適な乗り心地を提供するためにも設定されています。
空気圧が高すぎると、路面の衝撃が直接伝わり、乗り心地が悪くなることがあります。
反対に、空気圧が低すぎると、タイヤがたわんで不安定な走行となり、やはり乗り心地が悪くなります。
タイヤの空気圧チェックは毎月すべし
これまで紹介したように、空気圧が適正でないと様々な問題が出てきます。
定期的に(少なくとも月に一度)、タイヤの空気圧をチェックしましょう。
タイヤの空圧はクルマの取扱説明書や、運転席のドア内側に貼られたラベルに推奨空気圧が記載されています。
「あれ?タイヤ側にも空気圧は記載されているけどなんで?」と思う人もいることでしょう。
次の項目で、なぜ自動車側の指定空気圧を基準にすることが大切なのかを説明します。
自動車側の指定空気圧にする理由
クルマの重さや使用条件に合わせ、メーカーが最適な空気圧を設定している!
自動車メーカーは、それぞれの車種に最適な空気圧を指定しています。
この空気圧は、その車の重さ、バランス、走行条件などを考慮して設計されています。
車の重さやバランスに合わせて空気圧を調整することで、タイヤが均等に路面に接触し、安定して走行できます。
メーカーがタイヤの空気圧をしている理由は、安全性の確保、燃費の最適化、快適な乗り心地をすべて考慮した結果なのです。
タイヤ側の空気圧表示について
タイヤ側に記載されている空気圧は、タイヤそのものが耐えられる「最大空気圧」を示しています。
これは、タイヤの耐久性を示すものであり、必ずしも日常的な使用に適した空気圧ではありません。
したがって、通常の走行では車の指定空気圧を基準にするのが安全です。
タイヤの摩耗を均一にするローテーションは必須

タイヤの「ローテーション」とは、前後や左右のタイヤを定期的に入れ替える作業のことです。
クルマは、前後や左右で負担が異なるため、タイヤの摩耗具合が均一ではありません。
ローテーションを行うことで、タイヤの摩耗を均一にし、タイヤの寿命を延ばすことができます。
一般的には、5,000~10,000kmごとにローテーションを行うのが理想です。
タイヤをいたわる走り方で長持ちさせる!

タイヤを長持ちさせるためには、優しい運転も大切です。
急加速や急ブレーキ、急ハンドルはタイヤに大きな負担をかけ、摩耗を早める原因になります。
特に、カーブを曲がる際にはスピードを控えめにし、ブレーキをかけるときも優しく踏むようにしましょう。
また、道路の状態をよく見て、避けられる段差や穴を避けることで、タイヤへのダメージを減らすことができます。
ライター:MOBY編集部
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