スズキ Every(エブリィ)にベッドを自作する方法
こんにちは、渡辺です。
今回は愛車スズキ エブリイの荷室に設置したベッドの作製方法について、紹介しています。
製作の手順やポイント、注意点をまとめていますので、これからベッドを導入しようと思っている方は、ぜひご参考になさって下さい。
それではいってみましょう!
目次
ベッドをDIYする際のベース材は2種類
ベッドをDIYする際のベース材は2種類あります。
実際には他にも種類がありますが、今回は簡単に加工できるものに絞ってご紹介します。
木材
DIYするにあたって一般的に広く認知されている木材。簡単に加工できるため、ベースを作る際の最有力候補です。
木材は種類も豊富にありますが、2×4材とコンパネあたりを使うのが材料費も安く一般的かと思います。
【メリット】
- ノコギリなどの一般的な工具で加工できるため、DIY初心者の方も手が出しやすい。
- 木材独特の温かみもあるため居心地のいい居住空間を作ることができる。
- 工具次第では自由自在に設計することが可能。
【デメリット】
- 重量があるので大量の木材を使用すると車重が上がり燃費に悪影響を及ぼす恐れがある。
- 分解しやすく組むのには、ちょっとした知識と手間が必要。
イレクターパイプ
金属製のパイプで様々な種類のジョイントと組み合わせ、自由自在に組み上げることができます。
【メリット】
- 木材と比べて軽く、強度があるのでスマートに組むことができる。
- 接続部分もジョイント式になっているため、簡単に分解することができる。
【デメリット】
- 金属なので、加工するのには専用の道具が必要。
ちなみに木材を使うかイレクターパイプを使うかに限らず、寝床の天板はコンパネなどの木材になります。
設計図の作製
ベース材が決定したら、次は設計図を作っていきましょう。
具体的な手順としては
- 邪魔になるものは全てかたづける
- 大まかなイメージを設計図に記入
- 寸法を測る
- 設計図に寸法を記入していく
- 材料を調達、加工する
といった流れになります。
設計図といっても難しく書く必要はなく、自分で見て分かるレベルで問題ありません。
僕の場合は、スマホのメモ帳に数値と必要な数を書き出しただけのものをよく使いますし、少し複雑なものを作る場合でも手書きの図に各部を計測した数値を書き込んでいくだけです。
なので、難しく考えずイージーモードで書き出していけばOK。
ここでの注意点としては、フラットにするために車種によっては前後左右で足の長さが違う場合があります。
それぞれの脚が立つ位置を確認し、事前に計算して書き出していきましょう。
誤差1cm程度であれば、高さ調整機能付きのアタッチメントがイレクターパイプのコーナーに売っているので、それで調整可能です。
また、天板のサイズに関しても、実際のサイズより片側5mmほど余裕を持たせると、カーペットを貼った後に入らないというトラブルを回避することができます。
ホームセンターへGO!
僕は極力軽く作りたかったので、後者のイレクターパイプを使用することにしました。
通勤などで毎日の走行距離が多い方は、車体自体が重くなる木材で組んでしまうと、多少なりとも燃費に影響してきます。
どういう使い方をするのかによって材料を選ぶといいでしょう。
また、いざ4人乗車するシチュエーションになったとしても、すぐに座席に戻せるように、組み立てやすく、分解しやすい方法で組むのがポイントです。
自宅に専用の道具や、作業するスペースがある方は問題ありませんが、そうでない方でもホームセンターの加工スペースを借りて、パーツのカットができます。(加工スペースの有無は店舗によるので、事前に確認しましょう。)
この際に、事前に寸法を記載した設計図を用意していかないと、パーツの詳細が分からなくなってしまうので、設計図は必ず用意するようにしましょう。
店舗によっては、木材の直線のカットであれば、スタッフの方が1カット数十円ほどで切ってくれるところもあるので、大まかなカットはここでしてもらったほうが楽かもしれませんね。
イレクターパイプは加工スペースにある高速切断機を使用して切断するか、もしくはパイプカッターと呼ばれる工具を使用して切断します。
僕は、高速切断機とパイプカッター、どちらも使用したことがありますが、圧倒的に高速切断機の方が楽でした。
パイプカッターは地味すぎて何本も切り出してるとつらくなってきます。笑
組み立て
脚作り
材料が揃ったら、早速ベースを組み立てていきましょう。
僕のようにイレクターパイプを使う場合は、部分的に接着剤で固定すると安定感が増します。
ただ、分解することも考慮した上で、外さないパーツの接合のみ接着剤で固めるように気を付けて下さい。
天板に両面テープでカーペットを貼る
一通りベースが組みあがったら、次は天板にカーペットを貼り、仕上げていきます。
カーペットの接着には『ボンドを使う方法』と『両面テープを使う方法』がありますが、個人的には両面テープをおすすめします。
ボンドで一度固定してしまうと、はがす時にものすごい労力が必要です。
両面テープであれば簡単にはがせるので、カーペットが何らかの原因で汚れたり破れたりした時でも、楽に交換できます。
裏面は保護のために塗料を塗ってもいいと思いますが、今回は時間短縮のため塗っていません。
実際、製作してから2年ほど経過しましたが、特に割れたり反ったりなどの不具合は出ていないため、雨風が当たるような場所で使用しなければ塗らなくてもいいと思います。
タッカーで補強
全ての天板にカーペットを貼り終えたら、カーペットを折り返して裏側を「タッカー」で留めていきます。
タッカーで留める理由としては、全面両面テープでは粘着力が弱いので補強のためです。
このタッカーという工具は、ホチキスの巨大版のようなもので、大体のホームセンターで購入できます。作業効率向上のためにも用意しておくと非常に便利です。
タッカーでカーペットを完全に留めてしまうと、板の寸法が合わなかった時に修正しづらくなるため、まずは要所要所を仮留めしましょう。
全ての天板をタッカーで仮留めしたら、天板を車内のベースに設置し、板の寸法が合っているか確認します。
特に問題なさそうであれば、追加でタッカーを打って完全に固定します。
さらに両面テープの粘着が効くまで、上に重石をおいて1日ぐらい放置しておけば完成です。
ベッドのDIYは素人でもできる
車内のベッドのDIYと聞くと、なかなか難易度が高そうだなと思ってしまいますが、やってみるとそこまで難しい工程はありません。
不慣れな方でも時間をかければ製作することが可能だと思います。
僕もスキマ時間にコツコツと製作していき、現在のこの状態になるまで2回ほど改良しました。
何回か作ると要領も分かってきて作業スピードが一気に上がるので、2回目以降からのDIYは非常に楽になります。
最近では、このベッドにも飽きてきたので、もう少し木の温かみが感じられるような仕様にできないか、新しいレイアウトを考えています。
この秘密基地を作っている感じが、また何とも楽しい!
ぜひ皆さんもトライしてみて下さい。
それではまた。
DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。