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窓だけ断熱、DIYできる? 暖房に効果あり? 【ライターアンケート結果も】

車内様子

車中泊、つまりクルマの中で寝るということは、自動車のボディという名の鉄板1枚で隔たれているだけでもうほとんど屋外・野外で寝るのと同じ。

自宅やホテルで就寝するのとは大違いです。

冬なら暖房機器を使えば大丈夫という意見もあると思います。

ですが、電化製品を使う場合は、寝ている間ずっと稼働できる電気を確保しなくてはならないという課題もあります。

そこで注目したいのが「断熱効果」

冬なら一度車内を温めたらずっと暖かい。

夏なら直射日光で暑くなるのを極力防ぐ。

省電力にもなります。

手っ取り早くプチプチやカーテンで窓をふさげば、DIYでもできて簡単そうだけど、その程度でなんとかなるのか。

DRIMOライターさんへのアンケート結果も交えて、キャンピングカーや車中泊仕様車の「断熱」について考えてみました。

キャンピングカー・車中泊仕様車の断熱処理にはどんなものがあるのか。


冬の寒対策だけでなく、夏の暑さ対策として、キャンピングカーや車中泊仕様車には断熱処理が施されている車が多いです。

車の断熱処理として代表的なのは、グラスファイバーなどの断熱材を天井やボディ側面などに敷き詰めるやり方が一つ。

もう一つは、ボディの鉄板そのものに断熱塗料を塗る方法があります。

大体、両方の施工方法を組み合わせるビルダーさんが多いようです。

断熱材と断熱塗料を使う施工とひとくちに言っても、ビルダーさんそれぞれにノウハウがあり、同じ条件下で比較検討することはほぼ不可能なので、どこのが良いとは一概に言えません。

そこで、車中泊やキャンピングカー暮らしを経験しているDRIMOのライターさんに、断熱処理の効果について、自身の体験を基にどう感じているかを聞いてみました。

断熱処理について、DRIMOライターの声を紹介。


断熱処理がされているキャンピングカーに乗っている人も多いDRIMOのライター陣。

そんな彼ら・彼女らに、「実体験からして断熱は必要か」を聞いてみました。

キャンピングカー1

「あった方がよい。断熱効果は処理面積に比例すると思われるが、夏の車内温度の上昇が抑えられ、冬の暖房の持続性が高まる。夏冬ともに限界温度に達する時間が断熱処理しない方が早いと考える」【kenjii】

車内1

「日本のように1年を通して温度にかなりの変化がある場合は、あったほうがよいと思います。特に冬場は断熱材があっても寒いので、なかったら車中泊は難しかったのではと考えています」【haru】

車内2

「暖房は低めの設定温度でも室内が快適です。また、夏季のエアコンの効きもよく、サブバッテリーの消費を抑えることができます。この点だけでも断熱処理は必要」【ささき夫婦】

車内3

「断熱処理はあったほうがよい。特にFRP素材以外の金属製ボディの車両の場合は、もろに車外の気温の影響を受ける。真夏日に隣同士に停めた(FRP素材の)キャブコンと、ハイエースの車内の気温の差に驚いたことがある」【むっちゃん】

キャンピングカー2

「断熱は冬季だけではなく夏季も効果絶大です。四季のある日本で車内を快適な温度に保つためには断熱はあった方が良いと考えます。無いものと有るものを比べたら明らかな差があります」【D.style】

これらはどれも、実際に断熱処理が施されているキャンピングカーや車中泊仕様車、モーターホームに乗っているライターさんからの回答。

「断熱経験者」は皆さんその効果を実感しているようです。

四季があり寒暖差が激しい日本では、気温の急激な上昇と低下を和らげられる断熱処理にはかなりの効き目があるようですね。

次のページ⇨ 断熱の鍵は窓?

DIYするなら、まずは窓を断熱。


さて、どうやら断熱材や断熱塗料による本格的な断熱処理は、車中泊するにはなかなか快適で良いようです。

しかし、「基本的に購入後の施工が困難かつ高額となるので、購入前に断熱性能の確認を推奨します」【ささき夫婦】

という声もあるように、本格的な断熱処理の有無はキャンピングカーの購入時に検討して決断するのがベスト。

とはいえ、バンやSUVで車中泊する際も、手軽に断熱効果を得る方法はないものかと思うのが人情でしょう。

フロント 窓

そのカギを握るのが「窓」です。

家の場合ですが、天井や外壁、換気扇、床、窓など外気と触れている部分の中で冬の暖房時に圧倒的に熱が流出するのが窓。

一説によると熱の58%が窓から逃げていくそうです。

ということは窓を断熱すれば、6割くらいはカバーできる可能性があるとも言えます。

床や天井やボディ側面の内張を引っ剥がして、グラスウールを敷き詰めるより、手っ取り早くてお金も手間も掛からなそう。

やってみて、万が一さしたる効果がなかったとしても、精神的にもお財布的にもそんなに大きなダメージはないはずです。

では具体的にどうやって窓の断熱をするかというと、まずはカーテン。

開けたり閉めたりが簡単でプライバシー保護にもなるので一石二鳥です。

フロント

窓全面をサンシェードで覆うのもありでしょう。

いちいち付けたり外したりする手間はありますが、就寝時と起床時だけの取り外しならそんなにわずらわしくないはずです。

ハイエース用をはじめ、いろいろな車種用に窓の形状に合わせた製品があちこちから発売されています。

市販のサンシェードは全面セットで1万円前後が主流。

それでも、なるべくお金は掛けたくないという場合はDIYです。

プラダン(プラスチック段ボール)の板を買ってきて、薄い紙などを当てて窓の形になぞって型紙を作り、型紙に沿ってプラダンをカッターなどで切り抜けば簡易サンシェードの出来上がり。

アルミ

もっと簡単なほうが良いなら、プチプチ(気泡緩衝材)やアルミを窓に両面テープか何かで貼るだけでも違うはずです。

これらとカーテンを組み合わせれば、より大きな断熱効果が得られるでしょう。

ちなみにDRIMOの過去記事にDIYでいろいろと窓を塞ぐ工夫をしたものがありました。

よかったら参考にしてください。

【キャンピングカーDIY】窓を塞ぐには何が最適か?5つの方法を試してみた、の記事はこちら。↓


まとめ


真冬でもキャンプ場でテント泊を当たり前にやってきたようなバリバリのアウトドア派の方なら、雨風がしのげる車の中というだけで十分天国なのかもしれません。

しかし、これから車中泊をはじめようかな、キャンピングカーを買おうかな、買い替えようかなと考えているこれまではどちらかというとインドア派だったという方は、「断熱」を考慮してほうがよさそうです。

柏木シロー

こんにちは。 DRIMOの編集・企画・ライターを担当しています。 自動車歴は長いですが、キャンピングカーやアウトドア関連の記事作成については現在、修行中です。 知識が増えていっても初心を忘れず、素人目線でわかりやすくておもしろい記事を書いていきたいと考えています。 どうぞ、よろしくお願いいたします。