「家のように快適に過ごせる」キャンピングカー5選
キャンピングカーの人気が年々高まる中、休日のお出かけや旅行はキャンピングカーで楽しむという方をはじめ、災害時のシェルターを兼ねて購入する方、キャンピングカーで旅をしながら生活をするという方も増えているようです。
そんな人気上昇中のキャンピングカーですが、特に注目していただきたいのはその快適さ。
長期旅行や旅をしながらの生活も叶うのは、限られた車内空間でもストレスなく過ごせるだけの装備があるからです。
そこで今回は、キャンピングカーの「快適さ」にスポットを当てて、各ビルダーの工夫が詰まった、家よりも快適に過ごせそうなキャンピングカーを5つご紹介いたします。
人気ビルダーの最新車種から、家と全く変わらないほどの装備を揃えるキャンピングカー、自宅のリビングのようにほっこりできるキャンピングカーまで、キャンピングカー好きはもちろん、誰もが夢中になるキャンピングカーが目白押しです!
目次
トイファクトリー「Casa Home Style Edition(カーサホームスタイルエディション)」
最初にご紹介するのは、トイファクトリーの新モデル「Casa Home Style Edition(カーサホームスタイルエディション)」。
トイファクトリーの人気モデル「BADEN(バーデン)」がさらなる進化を遂げた、より自宅のようにくつろげるキャンピングカーです。
地元素材を使った高品質家具
名前にもある「Casa」とは、スペイン語で家という意味。
レイアウトは通常モデルと同じですが、家具や床などの素材にとことんこだわることで、自宅にいるように落ち着ける空間を実現しています。
シートやマットには、織物で有名な尾州(愛知県北西部)の高品質生地を使用。落ち着いた色合いで、肌ざわりも抜群です。
フローリングに使われているのは、トイファクトリーの本社がある岐阜県東濃地方の天然東濃ひのき。木目が細かくて反り曲がりも少なく、抗菌性・耐久性に優れているのだとか。
シンクの壁面には美しい美濃焼タイルが貼られ、調理時に車内の壁が汚れるのを防いでくれるのも嬉しいですね。
こちらのタイルも、窯業地として有名な東濃地方で生産されたもの。
家を建てるように、細部にいたるまで工夫が凝らされているのが魅力です。
北欧テイストなインテリア
落ち着きを感じさせる北欧テイストのインテリアも、自宅のようにリラックスできる理由の一つ。
厳しく長い冬を快適に暮らせるようにと工夫された北欧の家のように、長時間・長期間車にいても息苦しくならない、明るくほっこりできる空間が広がっています。
全体的に余白を残したデザインなので、お気に入りの雑貨や小物を置いて、自分だけの特別な場所を作ることもできますよ。
Casa Home Style Edition(カーサホームスタイルエディション)
ビルダー:トイファクトリー
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタハイエース スーパーロングキャンパー特装車
価格:¥5,650,000(税抜)〜
乗車人数:7名
就寝人数:5名
全長:5,380mm
全幅:1,920mm
全高:2,285mm
RVビックフット A.C.SプルミエM5.7(エーシーエス プルミエ エム5.7)
次にご紹介するのは、RVビックフットの「A.C.SプルミエM5.7」です。
現代の私たちが快適に生活するために欠かせないのが電力ですが、キャンピングカーで長期に及ぶ旅をする場合、電力の確保に頭を悩まされることも。
しかし、こちらの大容量発電を誇るキャンピングカーなら、エアコンはもちろん、電子レンジやヘアアイロンも我慢せずに使えそうです。
大容量のソーラーパネル発電量
こちらのキャンピングカーは、太陽光発電システムが標準装備されています。
標準では155Wのソーラーパネルが2枚装備されていますが、オプションで追加することで最大753Wまで搭載可能。
パネルが屋根全面に付いているため、天気の良い日は、屋外で自動的に電力を貯めてくれるのもポイントの一つ。
地球に優しいのはもちろん、災害時で電力の供給がないときにも頼れる存在となりますね。
エアコンや冷蔵庫の稼働時に電力を気にすることが格段に減るのではないでしょうか。
さらに標準装備で1500Wのインバーターが付いているため、オールシーズン快適な室温で過ごすことができるでしょう。電子レンジの使用も気兼ねなくできそうです。ヘアアイロンなどを使用できる余裕ができるのも嬉しいですね。
高級ホテルのようなインテリア
車内のポイントは、白を基調とした高級感あふれるインテリア。
全て無垢調材で製作されたという家具は、使い心地が抜群です。肌ざわりの良いカーペットも床に敷き詰められています。
ソファは対座ではなく、ゆったり座れてリラックスできるL字型を採用。
キッチン周りが充実しているのも特徴です。ホーロー製のシンク、IHコンロ、137L冷凍冷蔵庫、電子レンジが標準装備されているので、自宅のように快適に料理ができそう。
眠たくなったら、リアに常設されている大型サイズのベッドに直行することも可能です。
185cm×130cmという大人2人がゆったりと横になれる大きさなので、その日の疲れもしっかりと取れるはず。ベッドには、3方向にそれぞれオーバーヘッド収納があるのも便利ですね。
A.C.SプルミエM5.7(エーシーエス プルミエ エム5.7)
ビルダー:RVビックフット
タイプ:キャブコン
ベース車両:ハイエーススーパーロング
価格:¥7,670,000〜
乗車人数:6名
就寝人数:大人3名
全長:5,700mm
全幅:1,950mm
全高:2,680mm
L.T.キャンパーズ 「REGARD NEO PLUS(レガードネオプラス)」
続いてご紹介するのは、「REGARD NEO PLUS(レガードネオプラス)」です。
こちらはヨコハマモーターセールスのレガードの、L.T.キャンパーズオリジナル仕様。
遊びや旅行に出かける時は、どうしても荷物や趣味のギアなどが増えてしまうものですが、収納力に優れたこちらの車なら、車内が狭くなることなく、必要なものを必要なだけ持っていけるのが嬉しいですね。
抜群の収納力
こちらのキャンピングカーは、とにかく収納が多いのが特徴。
床下収納や外部収納など、数えるとキリがないほどの収納があります。必需品に加えて趣味のギアを載せても、まだまだ予備の服や日用品などを積めそうなほど。(ただし搭載できる重量に制限があるのでご注意ください)
リアの扉は大きく開くようになっているため、大きな荷物の出し入れをするのも、とても簡単!
左右・後ろと3か所に扉があるので、「奥にある物が取り出せない!」というストレスもありません。さらに収納庫容積は、684ℓ(高さ450mm) を確保。
収納庫は車内の二段ベッド下にアクセスしていますが、下段ベッドをはね上げることで収納庫の高さは1300mm、容積は1852Lにまで増大します。ゴルフバックや自転車なども楽々入りますよ。持っていきたい物を全て持って行けるなんて、夢のようですよね。
収納庫の床は汚れに強く、アウトドアで使ったギアなどをそのまま収納できるのも嬉しいポイントです。
もちろん、車内にも床下収納やオーバーヘッド収納などがたくさんあって、使い勝手は抜群ですよ。
マルチルームには温水シャワー付き!
標準装備も充実しているので、購入してすぐに快適に過ごすことができます。
家庭用エアコン、トリプルサブバッテリー、強化走行充電、冷蔵庫も標準装備。
マルチルームには温水シャワーが付いているというのも見逃せません。マルチルームはあっても「シャワーは別、温水機能は付いていない」というタイプは多いので、こちらの機能は嬉しいですね。
また、限られた車内空間でも出入りがしやすいように、マルチルームの扉はスライド式になっています。
REGARD NEO PLUS(レガードネオプラス)
ビルダー:L.T.キャンパーズオリジナル
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ カムロード ロングシャーシ
価格:¥8,550,000~
乗車人数:6〜8名
就寝人数:5名
全長:5,350mm
全幅:2,000mm
全高:2,800mm
カトーモーター 「オークサイドスリーパー」
天然木を使用した家具でほっこり
カトーモーターのキャンピングカーの家具は、職人が一つひとつ手作りしていることで知られるおり、天然木を使用した家具は、「見ていると落ち着く」「質感がとても良い」と、とても高い評価を得ています。
そんなカトーモーターの数あるキャンピングカーから今回ご紹介するのは、「オークサイドスリーパー」。
カトーモーター自慢の家具や温かみのあるインテリアはもちろん、その他にも魅力的な装備が満載です。
オットマン付きのキャプテンシート
「オークサイド」はシリーズ化しており、30年間愛されるロングセラーモデルでもあります。
運転席側を全面出窓仕様とすることで、スペースをより広く確保し、断熱性を高めることが可能になっているのだとか。
「オークサイド」最大の特徴は、オットマン付きキャプテンシートが装備されていること。2脚標準装備で、車内の雰囲気を壊すことのない落ち着いた色合いです。
ゆったりとしたワイドな作りになっていて、座り心地は抜群!背もたれや座面もボリューム感がたっぷりとあり、旅で疲れた身体をそっと包んでくれます。
リクライニング機能も備えているので、オットマンとともに展開すれば、仮眠も最高の休息時間になりますよ。
運転席・助手席は、背もたれを前に倒して専用マットを置くことで、キャプテンシートと対面対座で4名掛けのダイネットが作れます。
リアダイネットも居心地が最高!
車内後部は、キッチンと横座ソファーシートを対面としたシンプルなレイアウトになっています。こちらも温かみのある雰囲気で、ゆったりとくつろぐことができそうですね。
また、ソファシートは展開することで二段ベッドに早変わり。
上段は900mm×最大1800mm、下段は1200mm×1800mmの大人2人が寝られるサイズ。
座面を手前に引き出して背もたれマットをはめるだけで、簡単に展開できますよ。
ベッドを展開した後も、先ほどご紹介した前方のダイネットを使えるので、それぞれのスペースでゆったりとした時間を過ごすことができますね。
オークサイドスリーパー
ビルダー:カトーモーター
タイプ:バンコン
ベース車両:ハイエース スーパーロング ハイルーフ
価格:¥5,513,000〜
乗車人数:6名
就寝人数:大人3名+子ども1名
全長:5,380mm
全幅:1,950mm
全高:2,285mm
ROLLER TEAM 「Zefiro 235TL (ゼフィーロ235TL)」
最後にご紹介するのは、キャンピングカーの本場・ヨーロッパ発、イタリアの「ROLLER TEAM(ローラーチーム)」が製作する「Zefiro 235TL(ゼフィーロ235TL)」です。
キャンピングカーの本場・ヨーロッパからの輸入車ということもあり、特筆すべきは居住性の高さ。
必要なものはきちんと揃っているのに、レイアウトには全く無理がなく、開放的でゆったりとしたスペースが広がっています。
スペースを有効活用した開放的な空間
こちらは、温かみのある照明と広々とした車内が特徴的。
運転席・助手席は回転式なので、デッドスペースになりがちなフロントスペースもダイネットの一部となり、より広くダイネットを使用できます。
後部へ移動するためにわざわざ外に出る必要がないのも、ストレスがなくて良いですね。
ダイネットの左右には大きな窓、天井には大型のルーフウィンドウがあり、自然光を心地よく車内に取り入れられます。
輸入車ではめずらしく、フロアに常設ベッドがない代わりに、電動プルダウンベッドを搭載しているのもポイントの一つ。
使用しないときはダイネットの天井に張り付くように収納されており、ベッド分のスペースを活用することで、車内は余裕のあるレイアウトを実現しています。
ベッドは1850mm×1300mmの大型で、大人2人が余裕をもって就寝可能。また、ダブルクッションを使用しているため、寝心地も良く、旅先でも快眠を得られるでしょう。
ダイネットも展開すれば上下二段ベッドになるので、さらに大人2名分のスペースが確保できます。
キッチン周りがとても充実!
ダイネット後部には、キャンピングカーでは珍しいL字スタイルのギャレーも。
調理スペース、シンクがともに広く、コンロもしっかり3口バーナーを装備。手のこんだ料理ができるのも嬉しいポイントです。
さらに、145Lの冷蔵庫と25Lの冷凍庫という大容量の冷凍冷蔵庫がビルトイン。上下にはキッチン収納もたくさん用意されています。
生活において食事は重要な要素の1つなので、キッチン周りが充実していると、それだけで生活の質がグンと上がるのではないでしょうか。
トイレ・シャワールーム・洗面台まで揃っている!
車内後部に設置されているマルチルームには、トイレとシャワールームがセパレートで設置。これは国産のキャンピングカーではなかなか見られない特徴です。
中には備え付けのカセットトイレをはじめ、大型のミラーと洗面台も。ここまで揃っていると、ほぼ自宅と変わらない感覚で過ごせるのではないでしょうか。
ROLLER TEAM Zefiro 235TL (ローラーチーム ゼフィーロ235ティーエル)
ビルダー:フジカーズジャパン
タイプ:キャブコン
ベース車両:フィアット デュカト
価格:¥7,400,000~
乗車人数:4名
就寝人数:4名
全長:5,990mm
全幅:2,350mm
全高:2,950mm
まとめ
落ち着けるインテリア、大容量の電力、充実した装備……など、各ビルダーがさまざまな視点から「快適さ」を追及したキャンピングカーを5つご紹介しました。
どれも共通して家のように快適に過ごせるように工夫がされていますが、「快適さ」の着目点が各ビルダーによって違うように、キャンピングカーに乗る人の「快適さ」の定義もそれぞれ異なります。
ですので、今回ご紹介した車種も参考にしながら、「これだけは譲れない!」というこだわりを見つけてください。
そうすればきっと、ご自分に合った後悔のないキャンピングカー選びができるはずです。ぜひ、素敵で快適なキャンピングカーライフを過ごしてくださいね!