自由度高めの車中泊DIYについてご紹介

自由度が高い車中泊DIY!敢えて作り込み過ぎないのも一つの選択!



内装を作り込むのも楽しいが、程々のDIYならではのメリットもある


車中泊仕様車には、殆ど手を加えることなくシートを倒して寝られる状態にしただけのようなものから、プロが作ったもの、DIYでお気に入りの部屋のように作り込んだものまで色々ある。

そして、工夫を凝らしてDIYで内装を作り上げることは楽しみ方の一つともなっている。

私もこれまでそれを楽しんでもきたし、他の人の作り上げたクルマを見るのも楽しい。

しかし、こういった考え方とは真逆であるが、あまり作り込んでしまわず程々にしておくことにも良さがある

作り込んでいないシンプルな内装の利点として最初に思いつくのは、汎用性が高く色々な用途に使えて実用性が高いことだ。

しかし、良いことは実用性の高さだけではない。

シンプルで汎用性の高い状態が、思わぬ発想を生み出し、逆に楽しみ方を広げることもあるのだ。

今回の記事はそんな話を。

何度も改装を繰り返したキャラバン


中古で購入したキャラバンを私が使用するようになって8年程経つが、その間より使いやすくするためと、より楽しい雰囲気の室内にするために、大小含め何度も室内の改装を繰り返してきた。

キャラバン 車中泊仕様車 DIY

ところで、キャラバンやハイエースなどの荷台の床には後輪のタイヤハウス(またはホイールハウス)という案外大きな出っ張りがあり、それが荷物を積む際(本来の使い方)にも、車中泊に使う際にも結構邪魔をする。

これがなければ二人が並んで寝るのに十分な幅があるのだが、直接床に寝転がると、二人が並ぶのには少々窮屈な幅となってしまう。

それで、車中泊仕様車に改装する場合はここを覆うようにベッドやソファーやキッチンの設備などを設置するのが一般的だ。

最初の頃キャラバンで寝る際には、後部座席のシートバックを平らになるまで倒し、シートの前後に箱のような物を置いて長さを延長してベッドにしていた(残念ながらその状態の写真が残っていない)。

その後、片側にアングルを組んで作った収納庫を兼ねた寝られる台兼収納庫、反対側には棚といった、オーソドックスなレイアウトにしていた時期もあった。

車内 車中泊仕様車 DIY

暫くはこの状態で使っていたのだが、2年前に大幅な改装を図り、寝るための台兼収納庫を撤去してしまった。

台には厚いマットなどを固定せず、寝る時だけキャンピングマットレスを敷いてベッドにしていたので、台の上に重い荷物を積むことも問題はなかったのだが、やはり平らな床が広い方が荷物の積み込みはしやすい。

そして、もちろん車中泊はするのだが、頻度としては大きな荷物を大量に積む機会の方が圧倒的に多いため、そちらを優先すると台などない方が良いことになる。

しかしそれだけではなく、使ってみてわかったことなのだが、「ベッド兼長椅子の下の収納庫」が実は案外使いやすくはなかったのだ。

あまり使いやすくないと、あまり頻繁に使わない物を収納しておく場所となるが、そうすると中に何を入れたか忘れてしまうようなこともあるし、使いもしない物を積んだままにしてしまうという、大きな無駄を招いてもいた。

現在のキャラバンの内装は


車内 車中泊仕様車 DIY

そこで一層の事ベッドはやめてしまおうとなったのだが、全く素の状態の普通の商用車に戻して、床にマットを敷いて寝るだけというのも面白くない。

また、積む荷物が大きな塊のような物が多い場合は、タイヤハウスの上や周囲に空間ができてしまって案外無駄が多いので、片面はタイヤハウスを覆う天井まで届く棚を設置することにした。

細々した物はその棚に収納するようすれば、収納効率がアップする。

しかしそれだけではつまらないので、床・壁・天井はなるべく板張りにするなどしてそれらしい雰囲気はこれまでよりアップさせた。

板張りにしたせいなどもあり、一見大きく作り込んだ車中泊仕様車のようにも見えるが、設置されている什器は片面の棚だけなので、機能的には至ってシンプルで、汎用性の高いレイアウトだ。

しかしこれでどうやって寝るのかとなってしまうが、床に直接マットを敷いて寝ても一人なら幅も問題ない。

さらに脚が高めのコットを置けば、片側のタイヤハウスの上を覆うことになり、コットの下にも荷物は置けるので効率も良い。

車内 車中泊仕様車 DIY

コットは使わない時はたたんでおくので、大量に荷物を積む際にも全く問題ないが、常時設置された台のように中に何を入れたか忘れてしまったり、使いもしない物の置き場になってしまったりすることにならない効果もある。

そして、コットは外に出して使うこともできるのでさらに無駄がない。

何度も内装工事を繰り返してきたが、結局このレイアウトが日常的にも車中泊旅に使う際にも一番使いやすかったため、これですっかり落ち着いてしまった。

内装をどうするか考えることも実行に移すことも楽しいので、何度も改装を繰り返してきたことが無駄だったなどとは全く思っていないのだが、むしろ落ち着いてしまったことで楽しみが一つ減ってしまってちょっと寂しい気もしている。

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