バンを購入して車中泊仕様にイチからDIY!「休日バンライフ」をスタートしたきっかけとは
車中泊を始めるきっかけは人それぞれ。
私たち夫婦もいまでこそ車中泊仕様のバンを所持し毎週のように車中泊にでかけていますが、もともとは2人とも1度も車中泊をしたことがありませんでした。
なぜ一度も車中泊をしたことがなかったのに突然バンを購入し、車中泊仕様にDIYカスタマイズしてまで車中泊するようになったのか。
この2年ちょっとの間、この点を質問されたことが何度かあります。
さまざまな理由やきっかけがあって車中泊をスタートしていますが、短い時間では説明しきれないことも多く、きちんとお話できたことは今までなかったかもしれません。
そこで今回の記事では、私たち夫婦がなぜ車中泊のためにわざわざ車をバンに買い替え、DIYしてまで「休日バンライフ」をスタートさせたのか、そのきっかけや理由、始めるに際して夫婦で話し合った内容など「車中泊旅を始めるまでのストーリー」から、車中泊を何度も経験したいま「車中泊旅に感じている魅力」などをお話していきたいと思います。
わが家のバンをみて「なぜ車中泊をスタートしたのか」という点に興味を持たれた方、車中泊にはどんな魅力があるのか聞いてみたいという方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
「キャンピングカーでの旅」は老後の楽しみと思っていた
元々、買い物やおでかけ用に軽自動車を所持していた私たち夫婦。
結婚してから初めて購入した車がその軽自動車で、それまでは電車やバス、徒歩での生活で特に不便は感じていませんでした。
徒歩圏内にスーパーのない箱根に引っ越してきてから車がない生活に不便を感じ、軽自動車を慌てて購入したわけですが、当初は小型の軽自動車ということもあり、車中泊など考えたこともありませんでした。
本当に「日頃の買い出しのためだけ」に車を所持していたのです。
そうはいっても、私たち夫婦には将来の夢として「キャンピングカーを買って全国を自由に旅してみたい」という思いがありました。
しかしそれはあくまで「いつかキャンピングカーを」という夢に過ぎず、実際問題として数百万円するキャンピングカーをすぐに買うことは、財政的にも時間的にも難しかったのです。
そんなとき、私がみかけたのが「バンライフ」特集をしている雑誌。
雑誌に載っていたフリーランスのご夫婦がバンをDIYカスタマイズし、車内後部に大きなベッドをと簡易キッチンを作り付けて「バンライフ」を楽しんでる様子をみたとき「これならできるのでは・・・?」と思ってしまったのです。
そこからは行動がとても早く、翌月には中古で車内スペースを広く確保できる格安のバンを探し、40万円弱で購入していました。
見よう見まね、試行錯誤の日々
私たちが中古のバンを購入した3年前は、まだ日本でバンライフを実践し、SNSで発信している人はほとんどいませんでした。
参考にできるのは海外の動画やSNSのみ。
どんな車内インテリアにしたいのか、どんなDIYカスタマイズができるのかを言葉がわからないなりに動画をみながら調べていきました。
しかし日本国内では車体を車検に通す必要があり、海外のバンライファーがやっていることをそのまま真似することは難しかったのです。
そのため不明な点がでてきたり、不安なことがあった場合は、何度か陸運局へ行って具体的にお話をして「どうしたら車検に通る形でカスタマイズができるのか」を相談をしました。
その結果、車内全面を木で囲まれた、車内後部にベッドがどーんとある仕様に決定。
ベッド下を収納スペースとして活用する形にし、木材や工具を揃えてDIYカスタマイズをスタートしたのです。
収納を少しずつ増やし、現在の状態に落ち着くまでスタートから1年半
実際にDIY作業をした夫は、この車体を作り上げる作業が人生初のDIYでした。
もともと手先が器用なこともあったとは思いますが、動画を見たりDIY解説の記事を読み込んだりして、わからない部分を調べながら、半年後にはなんとか車中泊仕様のバンが完成させたのです。
そこから車中泊をスタートするのですが、実際にあちこちにでかけて寝泊まりをしてみると、ベッドのマットレスやベッド下収納が走行時に動いてしまったり、車内でラクに座ることができる場所がなかったりと、不便な点もでてきました。
そこで1年後に追加のDIYをし、ベッドサイドにブックスタンドと折りたたみテーブルがあり、車内中央にベンチチェストがある現在の形に落ち着いたのです。
全てのDIYが完了するまで、車体購入から1年半かかってしまいました。
しかし実際に車中泊をしながら不便な点を解消していったこともあり、現在はまったく不満がありません。
車内が自宅よりも居心地の良い、夫婦2人ともが大好きなお気に入り空間となり、車中泊の頻度も増えてきています。