車中泊
【車中泊シーズン到来】春夏旅の準備はOK?!キャンピングカーで新しい挑戦を

気温だけでなく経済活動まで冷え込んだ冬が去り、暑いほどの日も出てきました。本格的な行楽シーズンの到来です。
新型コロナウイルス感染症の流行状況は予断を許しませんが、キャンピングカーや車中泊の旅は人と接する機会も少なく、密になりにくい遊びといえるでしょう。
気候がよくなり、冬のあいだはできなかったことが可能になるシーズンでもあります。
私もやってみたいことがたくさん。
再び冬が巡ってくるまでに挑戦したいことと、旅の準備をシェアしたいと思います。

キャンプ人口の広がりにより、静かな冬山での「冬キャンプ」の魅力も知られるようになりました。
とはいえ、北関東より北では冬季休業のキャンプ場が多数。
厳寒期だけでなく、11月頃から翌年4月頃まで長く休業するところも多いです。
近年のキャンプブームで通年営業のキャンプ場も増えてきた印象はありますが、まだまだ少数派。
公認の車中泊地として人気のRVパークも、冬季休業のところが多くあります。
本体となる施設はオープンしていても、除雪にかかる費用や時間が膨大なため、あるいは雪捨て場を確保するために駐車場を縮小するのです。
そんな施設も、GWにかけて続々と営業再開。
本格的なキャンプ&車中泊シーズンが訪れたといえるでしょう。

私も寒冷地での暮らしが長いのですが、「キャンプ場が開いた!」という知らせは春の訪れを告げるうれしいニュース。
降雪時期には休眠状態のソーラーパネルが稼働し始めることにもガッツポーズです。
桜の開花が遅い寒冷地では、まだお花見ができるところも。
以前GWに世界遺産の白神山地(青森県南西部から秋田県北西部にまたがる山岳地帯)のふもとでキャンプをしたときには、桜を見られて喜んだのと引き換えに、夜の寒さに凍えそうになりました。
四季だけでなく、地域による気候の違いがあるのも日本の魅力。
すでに夏の気配を感じる地域がある一方、まだスノータイヤが必要な地域もあるので、装備には気をつけてお出かけください。

私にとって北海道や東北地方でのキャンプは、いわば再開を待ちわびていたアクティビティ。
一方で「初めてやってみたいアクティビティ」もあります。
気候もよくなり、今年こそ挑戦してみたいと企てていること……それは「輪行」です。
輪行とは、自転車を電車などの公共交通機関にのせて移動すること。
専用の輪行袋に収納して手回り品として持ち込むのが一般的ですが、自転車の形のまま電車に乗り込む「サイクルトレイン」の実証実験も各地で行われています。
私はひとり旅のときは、折りたたみ電動自転車をキャンピングカーに積んでいます。
観光地ではRVパークなどに車を停め、自転車で近隣に出かけるスタイル。
これに輪行を加えれば、キャンピングカー×電車×自転車という組み合わせに。
たとえばキャンピングカーで駅まで移動。
自転車で沿線をサイクリング。
目的の駅まで着いたら、輪行袋に収納して電車で車まで帰るということができそうです。
茨城県ひたちなか市には、駅で車中泊ができる「とれいんパーク」もありますね。
一般的に電動自転車は、アシストのない普通の自転車より重いので、購入時に少しでも小型で軽量なものをと考えて探しました。
実際にどの程度の持ち運びができるか、挑戦してみたいと思っています。

もうひとつ、冬のあいだ難しかったことといえば水辺でのキャンプ。
私もキャンプをするなら、実は木々の生い茂る山林キャンプより、視界の抜けた海キャンプが好みです。
しかし「冬の海キャンプ」は相当な上級者向けではないでしょうか。
なにより悩まされるのが強風。
私の知る海辺のオートキャンプ場も、夏は絶景ですが、冬は寒風が吹き荒れてとても車中泊ができるような環境ではありません。
けれど、気候の穏やかな時期にキラキラと輝く海を眺めながらのバーベキューは、想像しただけで最高です。
私はやったことがないのですが、ボートやカヌー、釣り、SUP(パドルで立ち漕ぎするサーフボード)などのウオータースポーツもいいですね。
現地で前泊すれば運転疲れなしで朝早くからカヌーや釣りなどを楽しめます。
マリンスポーツ、ウオータースポーツとキャンピングカーの相性は、やはり抜群だと思います。

暖かい季節ならではの車旅のプランニングと同時に、お出かけの準備も進めていきましょう。
この時期に必要なのはキャンピングカーの衣替え。
「衣」といってもアウトドア用衣類のことだけではありません。
車内を春夏仕様にチェンジします。
大容量の収納スペースを誇るキャブコン(居住部分の外装を拡張して架装しているキャンピングカー)ではあまり考えなくてもよいことですが、外装のサイズは変えないバンコン(バンコンバージョン)や軽キャンパー(軽自動車ベースの車中泊仕様車)では荷物の取捨選択が大事。
車内スペースを広く保つだけでなく、積み荷が軽いほど燃費向上にもつながります。
私の場合は、暑くなるとダッシュボードで溶けて困るのど飴や、分厚いマット、冬しか使わない電気毛布などは車内から撤去。
代わりにサンシェードをすぐ取れる位置にセットします。
スノーブラシも片づけますが、予想外の悪天候に遭遇することもあるので荷室には積んだまま。

月1回のFFヒーターのメンテナンス燃焼を忘れないよう、スマートフォンのリマインダーもセットします。
冬のあいだ大活躍したFFヒーターもシーズンオフに入ります。
車内の空気を汚さない強制給排気式のヒーターで、エンジン停止時でも使える暖房機器です。
スイッチひとつで点火し、ほとんど手間のかからない製品ですが、使用しない時期にも月1回程度のメンテナンス燃焼が推奨されています。
長期間放置すると、配管に古い燃料が残ったままになってしまうのだそう。
秋から春にかけては、とくに意識しなくとも月1回の稼働は簡単です。
遠出しなくても、ちょっと車で休憩したいときや、送迎の途中で人を待つときなども、アイドリングせずに車内を暖かく保てるので便利。この冬も日常的に活躍してくれました。
ところが、夏の暑い時期にはFFヒーターの存在を忘れがち。
私はスマートフォンのリマインダーを毎月セットして、点火時期に気づくようにしています。
なお、こまめに燃焼させていてもおよそ5年に一度はオーバーホール(分解整備)が望ましいとされています。
それもヒーターを使わない暖かい時期に行うとよいですね。
そしてこれからの季節に大事なのが虫対策。自然の風が心地いい春秋シーズンには窓を開けて過ごしたい。
そんなときに活躍するのがバグネット。

いくつかの商品が市販されており、私が使っているのはAizuの「ロールインバグネット」です。
ハイエースやNV350キャラバンの内側から網戸を張るもので、冬場には取り外しておけます。

この商品のメリットは、車外に干渉せずすっきりとしたシルエットが保たれること。
類似商品では外側にフレームが出てしまうものもありますが、私は装着していることがわからないシンプルなものが好みでした。
Aizuではキャンピングカー以外の車種でも、車外装着の「ウィンドーバグネット」を多数展開しています。
乗用車でも導入を検討してみるとよいでしょう。
また、キャンプ場では窓からだけでなく、ドアから入ってくる虫も気になります。
私もよく、1匹を追い出そうとするうちに、別の3匹が入り込んでくるというコントのような状態に。
キャンプ場では都市部では考えられないような、虫の群れの密度に驚きますよね。
リアゲートやスライドドアの開口部全体をおおうバグネットも市販されています。
私も過去にコンパクトバンのスライドドアにつけていました。
ファスナーで開閉するので人の乗り降りには少し手間がかかりますが、ドアを開けた一瞬の隙にワッと羽虫が入ってくることを防げます。
さらにバグネットだけでなく、これからの時期はかゆみ止めの薬や虫よけグッズも必常備です。

もう少したつと、今度は全力で知恵を絞って暑さ対策を講じていくことになります。
いまの時期はちょうど、昼はポカポカ陽気で散策しやすく、夜には暑すぎず寝られるという最高の季節ではないでしょうか。
一方で、地方部を中心に新型コロナウイルス感染症の再流行も確認されています。
密にならないように、キャンプ場を中心に行動するなど十分にお気をつけてお出かけください。
新型コロナウイルス感染症の流行状況は予断を許しませんが、キャンピングカーや車中泊の旅は人と接する機会も少なく、密になりにくい遊びといえるでしょう。
気候がよくなり、冬のあいだはできなかったことが可能になるシーズンでもあります。
私もやってみたいことがたくさん。
再び冬が巡ってくるまでに挑戦したいことと、旅の準備をシェアしたいと思います。
北海道や東北など冬は寒すぎる地域でのキャンプ

キャンプ人口の広がりにより、静かな冬山での「冬キャンプ」の魅力も知られるようになりました。
とはいえ、北関東より北では冬季休業のキャンプ場が多数。
厳寒期だけでなく、11月頃から翌年4月頃まで長く休業するところも多いです。
近年のキャンプブームで通年営業のキャンプ場も増えてきた印象はありますが、まだまだ少数派。
公認の車中泊地として人気のRVパークも、冬季休業のところが多くあります。
本体となる施設はオープンしていても、除雪にかかる費用や時間が膨大なため、あるいは雪捨て場を確保するために駐車場を縮小するのです。
そんな施設も、GWにかけて続々と営業再開。
本格的なキャンプ&車中泊シーズンが訪れたといえるでしょう。

私も寒冷地での暮らしが長いのですが、「キャンプ場が開いた!」という知らせは春の訪れを告げるうれしいニュース。
降雪時期には休眠状態のソーラーパネルが稼働し始めることにもガッツポーズです。
桜の開花が遅い寒冷地では、まだお花見ができるところも。
以前GWに世界遺産の白神山地(青森県南西部から秋田県北西部にまたがる山岳地帯)のふもとでキャンプをしたときには、桜を見られて喜んだのと引き換えに、夜の寒さに凍えそうになりました。
四季だけでなく、地域による気候の違いがあるのも日本の魅力。
すでに夏の気配を感じる地域がある一方、まだスノータイヤが必要な地域もあるので、装備には気をつけてお出かけください。
キャンピングカー×電車×自転車で初挑戦したいこととは?

私にとって北海道や東北地方でのキャンプは、いわば再開を待ちわびていたアクティビティ。
一方で「初めてやってみたいアクティビティ」もあります。
気候もよくなり、今年こそ挑戦してみたいと企てていること……それは「輪行」です。
輪行とは、自転車を電車などの公共交通機関にのせて移動すること。
専用の輪行袋に収納して手回り品として持ち込むのが一般的ですが、自転車の形のまま電車に乗り込む「サイクルトレイン」の実証実験も各地で行われています。
私はひとり旅のときは、折りたたみ電動自転車をキャンピングカーに積んでいます。
観光地ではRVパークなどに車を停め、自転車で近隣に出かけるスタイル。
これに輪行を加えれば、キャンピングカー×電車×自転車という組み合わせに。
たとえばキャンピングカーで駅まで移動。
自転車で沿線をサイクリング。
目的の駅まで着いたら、輪行袋に収納して電車で車まで帰るということができそうです。
茨城県ひたちなか市には、駅で車中泊ができる「とれいんパーク」もありますね。
一般的に電動自転車は、アシストのない普通の自転車より重いので、購入時に少しでも小型で軽量なものをと考えて探しました。
実際にどの程度の持ち運びができるか、挑戦してみたいと思っています。
海キャンプやウォータースポーツ

もうひとつ、冬のあいだ難しかったことといえば水辺でのキャンプ。
私もキャンプをするなら、実は木々の生い茂る山林キャンプより、視界の抜けた海キャンプが好みです。
しかし「冬の海キャンプ」は相当な上級者向けではないでしょうか。
なにより悩まされるのが強風。
私の知る海辺のオートキャンプ場も、夏は絶景ですが、冬は寒風が吹き荒れてとても車中泊ができるような環境ではありません。
けれど、気候の穏やかな時期にキラキラと輝く海を眺めながらのバーベキューは、想像しただけで最高です。
私はやったことがないのですが、ボートやカヌー、釣り、SUP(パドルで立ち漕ぎするサーフボード)などのウオータースポーツもいいですね。
現地で前泊すれば運転疲れなしで朝早くからカヌーや釣りなどを楽しめます。
マリンスポーツ、ウオータースポーツとキャンピングカーの相性は、やはり抜群だと思います。
キャンピングカーの衣替え

暖かい季節ならではの車旅のプランニングと同時に、お出かけの準備も進めていきましょう。
この時期に必要なのはキャンピングカーの衣替え。
「衣」といってもアウトドア用衣類のことだけではありません。
車内を春夏仕様にチェンジします。
大容量の収納スペースを誇るキャブコン(居住部分の外装を拡張して架装しているキャンピングカー)ではあまり考えなくてもよいことですが、外装のサイズは変えないバンコン(バンコンバージョン)や軽キャンパー(軽自動車ベースの車中泊仕様車)では荷物の取捨選択が大事。
車内スペースを広く保つだけでなく、積み荷が軽いほど燃費向上にもつながります。
私の場合は、暑くなるとダッシュボードで溶けて困るのど飴や、分厚いマット、冬しか使わない電気毛布などは車内から撤去。
代わりにサンシェードをすぐ取れる位置にセットします。
スノーブラシも片づけますが、予想外の悪天候に遭遇することもあるので荷室には積んだまま。

月1回のFFヒーターのメンテナンス燃焼を忘れないよう、スマートフォンのリマインダーもセットします。
冬のあいだ大活躍したFFヒーターもシーズンオフに入ります。
車内の空気を汚さない強制給排気式のヒーターで、エンジン停止時でも使える暖房機器です。
スイッチひとつで点火し、ほとんど手間のかからない製品ですが、使用しない時期にも月1回程度のメンテナンス燃焼が推奨されています。
長期間放置すると、配管に古い燃料が残ったままになってしまうのだそう。
秋から春にかけては、とくに意識しなくとも月1回の稼働は簡単です。
遠出しなくても、ちょっと車で休憩したいときや、送迎の途中で人を待つときなども、アイドリングせずに車内を暖かく保てるので便利。この冬も日常的に活躍してくれました。
ところが、夏の暑い時期にはFFヒーターの存在を忘れがち。
私はスマートフォンのリマインダーを毎月セットして、点火時期に気づくようにしています。
なお、こまめに燃焼させていてもおよそ5年に一度はオーバーホール(分解整備)が望ましいとされています。
それもヒーターを使わない暖かい時期に行うとよいですね。
そしてこれからの季節に大事なのが虫対策。自然の風が心地いい春秋シーズンには窓を開けて過ごしたい。
そんなときに活躍するのがバグネット。

いくつかの商品が市販されており、私が使っているのはAizuの「ロールインバグネット」です。
ハイエースやNV350キャラバンの内側から網戸を張るもので、冬場には取り外しておけます。

この商品のメリットは、車外に干渉せずすっきりとしたシルエットが保たれること。
類似商品では外側にフレームが出てしまうものもありますが、私は装着していることがわからないシンプルなものが好みでした。
Aizuではキャンピングカー以外の車種でも、車外装着の「ウィンドーバグネット」を多数展開しています。
乗用車でも導入を検討してみるとよいでしょう。
また、キャンプ場では窓からだけでなく、ドアから入ってくる虫も気になります。
私もよく、1匹を追い出そうとするうちに、別の3匹が入り込んでくるというコントのような状態に。
キャンプ場では都市部では考えられないような、虫の群れの密度に驚きますよね。
リアゲートやスライドドアの開口部全体をおおうバグネットも市販されています。
私も過去にコンパクトバンのスライドドアにつけていました。
ファスナーで開閉するので人の乗り降りには少し手間がかかりますが、ドアを開けた一瞬の隙にワッと羽虫が入ってくることを防げます。
さらにバグネットだけでなく、これからの時期はかゆみ止めの薬や虫よけグッズも必常備です。
快適な春夏旅を

もう少したつと、今度は全力で知恵を絞って暑さ対策を講じていくことになります。
いまの時期はちょうど、昼はポカポカ陽気で散策しやすく、夜には暑すぎず寝られるという最高の季節ではないでしょうか。
一方で、地方部を中心に新型コロナウイルス感染症の再流行も確認されています。
密にならないように、キャンプ場を中心に行動するなど十分にお気をつけてお出かけください。