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車中泊

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59歳、自宅を引き払って4年目。それでも車中泊生活をやめない理由

自宅を引き払って車中泊生活4年目突入で振り返る「これで良かったのか?」

自宅を引き払ったのは、2023年4月13日でした。

この春で車中泊生活を始めて4年目に突入する寅造です。

帰る部屋はもうありません。

いまは、車が僕の家です。

知人から「いつまで続けるつもりなの?」と聞かれることもあります。

でも、やめられない楽しさと、気楽さがあるのです。

今回は、実際に車中泊生活の「何が良いのか?」を振り返ってみたいと思います。

なぜ、寅造が車中泊生活を選んだのか?


車中泊風景

週末は趣味として車中泊旅を楽しみ、仕事も夜勤中心の生活に変わっていきました。

気がつけば、三浦半島のアパートに帰らない日が増えていたのです。

つまり、部屋が「必要ではなくなっていた」んですよね。

でも、いちばんの大きな動機はもっとシンプル。

「どうせなら、楽しい生活がしたいよね」ってことです。

その気持ちが、車中泊生活を選ぶ決め手になりました。

参考記事:アパートを引き払って56歳で車上生活へ!どんな車で?やってみてどうだった?

4年目の車中泊生活を振り返る


車中泊暮らしの1年目は、とにかく装備を充実させたり、生活のルーティンを作ったりと、毎日あたふたしてました。

いま思えば「変わった暮らしなんだからいろいろ工夫しなきゃいけない」と思い込んでいたんです。

たとえば、

・苦手なDIYに挑戦してみたり(直ぐに諦めた)
・生活の流れを考えないで、あちこちで車中泊をしたり

どこか気負っていたのだと思います。

でも2年目くらいから、開き直って諦めて、ようやく「自然体」で暮らせるようになったかなと思っています。

車中泊生活とアパートの暮らしのココが違う


車中泊中の景色

・アパート暮らし
いつでも「帰れる」安心できる場所がある

・車中泊暮らし
その日の気分で暮らす場所を選べて、楽しい体験ができる

生活にかかるコストを「安心」に振るのか。

それとも「楽しさ」に振るのか。

僕は、いまのところ後者を選んでいます。

帰らなくて良い暮らし


三浦半島でアパートを借りていた頃は、仕事が終わればアパートに「帰る」のが当たり前でした。

だから週末の車中泊旅は、言ってみれば余計な出費を増やす「贅沢」。

家賃という固定費を払っている以上、「帰らなくてはならない生活」だったのです。

でもアパートを解約してからは、その前提がなくなりました。

「帰らなくてはならない暮らし」から、「行きたい場所へ、気ままに行ける暮らし」へ。

毎日の基本は、前回の記事「59歳、自宅を引き払って車中泊生活3年間で困ったこと」で書いた三浦半島ルーティンです。

とはいえ、翌日に都内や横浜で予定があるときは、あえて三浦半島に戻りません。

そのまま予定に合わせて街なかで車中泊することが多いです。

帰る場所が決まっていないからこそ、動きが軽い。

これが、いまの暮らしのいちばんの自由かもしれません。

予定に合わせて泊まる場所を変える


都内で車中泊

たとえば「明日午前中に横浜で会議」があるとします。

そうなると「じゃあ、今夜は横浜で呑んで、適当に車中泊しよう」そんな流れになります。

参考記事:【都内・横浜・横須賀】自宅を引き払った58歳のおすすめ。都会の真ん中で車中泊&呑み歩きスポット4選

逆に、明日は夜勤まで予定がないとなると「今夜は焚き火したい気分」そんなふうに気持ちが切り替わります。

すると今度は、そのまま焚き火のできる車中泊スポットへ向かう。

この“気分で選べる暮らし”が、やっぱり楽しいんです。

参考記事:【神奈川・無料】自宅を引き払い車上生活の58歳が中津川河川敷で焚き火と車中泊

具体的なお金の話


車中泊の風景

アパート暮らしから車中泊暮らしに変わるとき、正直こう思っていました。

「家賃や光熱水費も、ほとんど使わないネット通信費もなくなる。これは貯金できるのでは?」

そんな皮算用をしていたんです。

でも、そんなには甘くない。

車で移動すればガソリン代がかかる。遠出をすれば高速代もかかる。

風呂は銭湯、洗濯はコインランドリー。

外食は増え、車中調理は食材をストックできない分コスパが悪い。

アパート時代の固定費(家賃、光熱水費、通信費)は約6万円。

ですが車中泊生活でも、同額、油断すればそれ以上に支出は増えます。

ただし、ここで重要なのは「固定費ではない」ということです。

支出を抑えたい月は、移動を控え、外食を減らす。

銭湯ではなくコインシャワーにし、コインランドリーは洗濯だけにして、乾燥は車内干しにする。

そうやって節約することもできるのです。

質素に暮らす月もあれば、自由に使う月もある。

その選択の自由度こそが、車中泊暮らしのメリットなのです。

車中泊生活のお楽しみ


誰もいないダムの駐車場で観るゾンビ映画


車中泊で映画を見る

日々の暮らしに、そこまで不満があるわけではありません。

でも、ふっと「疲れたな」って思うこと、あるじゃないですか。ありますよね?

寅造はそんなとき、お一人様になれる車中泊スポット、山間部のダム湖にある園地の無料駐車場に向かいます。

誰もいない、ダム湖畔。

真っ暗な静けさの中で、酎ハイ片手に、作りたてのポップコーンをつまみながら「ゾンビ映画」を観るのです。

これがまた、何回観ても怖さひとしおでございます。

おすすめは「アイ・アム・レジェンド」。

ゾンビパンデミックで滅びた世界に、生き残った主人公になり切って観ると、臨場感がすごい。

本当に怖くなれるので、映画を観る前にトイレには必ず行きましょう。

そのまま寝落ちして、翌朝のんびり目覚めると、気分もスッキリです。

※飲酒後は運転しません

参考記事:【神奈川】自宅を引き払い車上生活する58歳が穴場だと思った西丹沢の温泉&車中泊スポット

増えていく荷物を減らす楽しみ


車中泊の荷物

車中泊生活で、地味に悩ましいのが「荷物が増える」ことです。

ミニマムな暮らしを心がけていても、所詮は物欲から自由にはなれません。

気がつけばAmazonで、便利そうなものを見つけてはポチッ。

スーパーに寄れば、安売りの缶詰をカゴに入れています。

気がつけば、狭い車内に便利グッズやストック食材がじわじわと増えていきます。

とても悩ましい現象です。

でも、車内が飽和点に達したときに「えいやー!」と断捨離した瞬間の爽快感。

これはクセになります。

「僕って、なんて潔くやれるヤツなんだ」って思えるのです。

基本ルールは、1〜2カ月使わなかったものは車から降ろすこと。

「使うかもしれない」「あると便利」、そんな後ろ髪を引かれる思いを振り払って処分するのが快感なんです。

車から降ろして、しまっておく部屋はありません。

行き先はリサイクルショップ。

小型のIHヒーター、DIY用工具、取り回しの良いウッドストーブなど、いくつもの相棒と別れてきました。

片道3時間かけて呑みに行く暮らし


飲屋街

先日、仕事のシフトが空いて、2泊遠征できるタイミングがありました。

そこで思いつきで、常磐道を北上し、いわき市までふらりと呑みに行ったのです。

以前、東北巡りをしたときに、たまたま入った居酒屋。

急に、「また行きたいな」と思い出したんですよね。

思いついた瞬間に、ふらりと呑み旅に出られるって、最高です。

僕のGoogleマップには「行きたい呑み屋」という内緒のリストもあります。

どこで車中泊をしたら「そこで、呑めるか?」って作戦を練るのも大好きな時間です。

あとがきに


さて、冒頭の「いつまで続けていくのか?」への答えです。

「(車中泊生活は)いつでも辞められるから、たぶん、辞めない」です。

もしかしたら、気まぐれで安いアパートを借りるかもしれない。

マッチングアプリで恋人ができて、彼女の家に転がり込む・・・なんてこともあるかもしれない。

そんな妄想の選択肢がいくつもある暮らしは、なんだか気持ちを豊かにしてくれます。

そして仮にそんな未来がやってきても、「いつでも車中泊生活に戻れる」という選択肢がある。

それが、いまの暮らしのいちばんの安心なのかもしれません。

二代目穴熊寅造

趣味の週末車中泊旅&キャンプをこじらせて2023年4月13日にアパートを引き払い、車上生活メインの暮らしにシフト。車中泊で行った知らない街での呑み歩き、浜辺や河原でのアウトドア呑みを楽しみながら、おもに関東をフラフラしています。DIYやガチキャンプは苦手ですが、少しづつチャレンジしようかと画策中。