【神奈川・無料】自宅を引き払い車上生活の58歳が中津川河川敷で焚き火と車中泊

焚き火がしたいって、急に思い立つ時ってありませんか?
僕はあります。焚き火が好きなんです。
でも最近、焚き火ができる場所ってなくなりましたよね。
子どもの頃は身近で、河川敷や広場なんかで、大人が一斗缶でゴミを燃やしていたし、友だちの家の庭先では落ち葉を焚いている光景もよく見かけたものです。
そんな景色も遠くなった昨今、都心から車で1時間ちょっとで行ける焚き火スポットがあるんです。
テントを張るわけじゃなく、寝るのはいつも通り軽自動車の中。
手軽にキャンプ気分を味わえる、車中泊キャンプが好きです。
そんな筆者(以後、寅造)が心からおすすめしたいのが、神奈川県愛川町・田代地区にある「中津川河川敷」。
ここは、無料でキャンプや車中泊ができて、焚き火もOKという夢のような場所。
今回は、実際に行ってみて、どんな場所なのか感想とともにご紹介していきますね。
車上生活しているが、旅でも車中泊

都内で夜勤の仕事をしながら、週末には車中泊旅を楽しむ。
そんな暮らしを続けていたら、いつの間にかアパートに帰らなくなり、思い切ってアパートを引き払って、軽自動車での車上生活を始めて約2年になります。
普段は、東京都の城南エリアや神奈川県の川崎〜横須賀周辺、三浦半島、丹沢、そして千葉のどこかで、夜勤がない夜は車中泊。
「帰る部屋」はなく、まさに車が生活の拠点です。
でも同時に、車中泊は趣味でもあり、車中泊キャンプもそのひとつ。
焚き火を囲んで過ごす夜は、やっぱり特別です。
中でも、神奈川県愛川町中津川河川敷は、お気に入りの焚き火スポット!
車中泊キャンプのメッカ、神奈川県愛川町・中津川河川敷

厚木市の北、相模原市の西に位置する愛川町。
都心から車で1時間弱という距離にありながら、野営気分が味わえる貴重な場所です。
ここは「キャンプ場」として整備された施設ではなく、中津川の河川敷の一部が車で乗り入れできる広場として開放されていて、自由にキャンプや車中泊が楽しめるスポットになっています。
本来、河川敷や海岸などは自由使用の原則があり、誰でも自由に使える公共空間です。
しかし、都心部では多くの場所で自治体によって使用が制限されており、焚き火やキャンプが禁止されていることがほとんど。
東京や神奈川周辺で自由に焚き火ができる河原というのは、ほぼ皆無と言っていいほどです。

そんな中、愛川町は中津川沿いに数カ所の河川敷が開放しており、自由にキャンプ・焚き火・車中泊が可能。
寅造が初めてこの中津川河川敷を訪れたのは、2020年の秋頃だったと思います。

その頃は軽乗用車で、時々車中泊をしていたくらいの頃です。
そのときは、焚き火台も持っていなかったので、バーベキュー用のコンロで火を囲んでいました。
住所:神奈川県愛甲郡愛川町田代1700(田代運動公園隣接)
利用料:無料(トイレに美化協力金ポストあり)
利用時間:24時間利用可能
予約:不要
アクセス:圏央道「県央厚木IC」から約20分
※河川敷は舗装していなく、砂利と大きめの石が転がるダートになっています。石の角を踏んでパンクしないよう気を付けてください。
中津川河川敷ってこんなところ

寅造がいつも利用しているのは、田代運動公園の先にあるとても広い中津川河川敷です。
車でそのまま川沿いまで降りられるので、平日でも週末でも多くのキャンパーでにぎわっています。

ここは「キャンプ場」として整備されているわけではありません。
予約は不要で、早い者勝ちの場所取りスタイル。もちろん無料で利用できます。
隣接する田代運動公園のトイレが24時間開放されているので、いわゆる「無料野営地」としては条件がとても良い場所だと思います。
また、近くに入浴施設はありません。
車で少し足を伸ばせば、清川村にある「別所の湯」がありますが、距離があります。
別所の湯の詳細はこちら▷清川村HP
混雑状況
広さはネット情報によると約3,600㎡。
渋谷東急百貨店の1フロアと同じくらいの広さです。
平日は土手沿いや川沿いに車やテントが2列に並んでいる程度ですが、週末や祝日前になると、中央にも2列ほど追加されて、全部で4列にびっしりと並びます。

まるでテント村のような景色です。
混雑が苦手な方には、平日の利用をおすすめします。
週末は週末で多種多様なテントやキャンピングカーが見られ、それも楽しいですよ。
ブルーシートに寝袋だけで過ごすツワモノもいれば、豪華なキャンピングカーでくつろいでいる人もいます。
子連れファミリーも多く、にぎやかでアットホームな雰囲気です。
都心から近いのに自然豊か

都心から近いですが、ロケーションもばっちり。
川のせせらぎや、豊かな緑に囲まれて過ごす時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
春は土手沿いに桜が咲き、夏は川遊びができるのも嬉しいですね。
川で冷やしたビールは最高です。
ただし、週末の夜になると、国道を走る元気なライダーのコールが響いてくることも多々あります。
使い方は自由でもマナーは守りましょう

最近は中古の焚き火台を手に入れて、焚き火を素直に楽しんでいます。
ここは直火禁止なので、焚き火台と焚き火シートは使いましょう。
炊き逃げ(炭の放置)は厳禁です。

以前は、ダイソーやニトリの台所用品を使っていましたが、やはり焚き火専用のギアは安全性も機能性も段違いですね。
トイレはここ!田代運動公園公衆トイレ

河川敷から土手を上がったところにある、運動公園のトイレが一番近くになります。
暖房便・座ウォシュレット完備です。
清掃も良くされていて、古い施設ですが清潔です。
トイレットペーパーも備え付けがあるのですが、休日前や土日で河川敷が混雑しているときはペーパー切れになることもあるので、持参した方が安心です。
トイレ入り口に「美化協力金」の募金箱があるので協力お願いいたします。
プールもあるのです

運動公園には市民プールもあり、夏季には営業しています。
真夏の暑い日には、まずプールで身体を冷やしてリフレッシュ。
そのあと、日が落ちて涼しくなってから河川敷に戻り、ゆっくりキャンプを楽しむ・・・
そんな過ごし方も最高です。
買い物をするならここ
買い出しについては、河川敷のすぐ近くにコンビニとコメリがあるくらいで、あまり商店はないので、事前に近くのスーパーで食材を購入するのが無難です。

なお、週末や祝前日には、軽トラックの薪屋さんが河原まで来てくれるので便利です。
当初焚き火しないつもりでも、薪屋さんの姿を見てつい火を起こしたくなって買ってしまうこともありました。

ただ、平日は河川敷に来る途中で、薪を買っておいたほうが安心です。
薪を買うなら、「とくらや」がおすすめ!
住所:神奈川県愛甲郡愛川町角田4352
詳細はこちら▷とくらや
県道54沿いにあるお店で、こちらで薪を買うと焚きつけ用の端材をおまけで頂けます。
中津川河川敷周辺の酒蔵で美味しい日本酒を

河川敷から徒歩約7分の場所に、小さな酒蔵があります。

1830年創業の「大矢孝酒造」。
入口には、樹齢400年以上といわれる大きな楡(にれ)の木が立っており、目印になっています。

この蔵では、醸造アルコールを添加せずに造られる「純米酒」が直売されています。
ぜひ立ち寄って、地元ならではの日本酒を味わってみてください。
おすすめは「純米吟醸酒の残草蓬莱(ざるそうほうらい)」。
スッキリとした呑み口と、フルーティーな香りが特徴で、非常に飲みやすいお酒です。

蔵で購入した日本酒を、河川敷で焚き火を眺めながら静かに味わう・・・そんな贅沢なひとときをぜひ体験してみてください。
大矢孝酒造
住所:愛甲郡愛川町田代521
詳細はこちら▷大矢孝酒造
まとめ
東京・神奈川でアウトドア好きな方にはお馴染み、愛川町田代の中津川河川敷。
ここはキャンプ初心者でも安心して過ごせる、貴重な無料の野営地です。
自主管理が大切な場所なので、ゴミの持ち帰りや焚き火の後始末を徹底しましょう。
たまに焚き火の火が枯れ草に燃え移り、消防車が出動することもあるので、安全第一で楽しみたいところです。
また、河川敷は「川の中」であることを忘れずに。
台風など悪天候時には、ダムの緊急放流などのリスクもあるため、天気や川の情報には十分注意してください。