【2024年最新】普段使いも!トヨタ・ハイエースのキャンピングカー7選
目次
ゆったり2人旅に最適な家庭用エアコン標準装備!キャンパー鹿児島「Granny」
2024年に開催されたジャパンキャンピングカーショー2024で初披露された、キャンパー鹿児島(双日モビリティ株式会社)のGranny(グラーニー)。
ハイエースの中でもいちばんサイズが大きいスーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフ(キャンパー特装車)をベースにしていますが、たくさんの人を詰め込むのではなく、1人当たりのスペースを広く取るという発想で、2人が余裕を持ってくつろいだり寝られたりできるように作られています。
例えば子どもの手が離れて、夫婦2人でしか車中泊をしないというようなユーザーにとっては、うってつけのキャンピングカーと言えるでしょう。
家庭用エアコンが標準装備されているのも特長です。
グラーニーの室内レイアウトはいたってシンプル。
運転席・助手席のすぐ後ろにキッチンとダイネット。
それ以外の車両後部はベッドも兼ねる長い横向きのベンチシートが左右にあります。
セカンドシートやサードシートはあえて設置していません。
常設2段ベッドもマルチルームもないため、空間が遮られることなく室内は広々としています。
ダイネット(リビング)のいすは、電子レンジ置き場とシューズケースを兼ねたローチェスト風の木製家具。
ここに横並びで大人2人が座ってテーブルに向かいます。
グラーニーの後部は、ベッドも兼ねるくつろぎスペース。
左右に長さ1,850mmのベンチ型ソファがあります。
ベッドとして使うときは、左右のソファの間にマットをはめ込んでいくだけ。
ベッドにしたときのサイズは縦1,850×横1,405mm。
よほど体格のいい人でなければ、大人2人がちゃんと寝られる広さです。
家電や照明類は、家庭用エアコンや電子レンジ、LED天井照明を標準装備。
これらを動かす電源設備として、サブバッテリー(リチウムバッテリー、300Ah)、サブバッテリー用外部充電器、走行中にサブバッテリーに充電できるC-TEK &SMART PASS、外部電源取り込み口が標準で設置されています。
オプション装備が多彩に用意。
FFヒーター(マルチコントローラー付き)、冷蔵庫(40リットル)、天井換気扇(マックスファン)、ソーラーシステム、19インチテレビと車載用地デジチューナー、網戸、カーテン…。
好みと予算に合わせてカスタマイズできます。
8ナンバーキャンピングカー登録。価格は845万4,600円(税込)~。
参考記事はこちら▷【新モデル取材】ゆったり2人旅を想定したハイエースのキャンピングカー、キャンパー鹿児島から
公式サイトはこちら▷キャンパー鹿児島 HP
2段ベッドで4人がゆったりと就寝!ATV群馬「RS MAX」
RS MAXはATV群馬の製作する、ハイエースワイドボディをベースとしたキャンピングカー(8ナンバー登録)。
車体サイズは、全長4,695 × 全幅1,880 × 全高1,980mm。
高さ制限含め、一般的な駐車場で止められないところははほとんどないでしょう。
室内は、運転席、助手席、2列目のシート、その後ろに2段ベッドというレイアウト。
運転席と助手席は回転シート(オプション)への変更も可能。
2列目シートはフラットにできるだけでなく、後ろ向きに座れるようにできます。
フロントシートと2列目シートで対面式のダイネットを構成したり、2列目シートを逆向きにしてベッド部分をベンチシートとして向かい合えるようにしたりと、多彩なシートアレンジができるようになっています。
車体左側のキャビネットの天板を開けるとシンクが現れ、その下にはカセットコンロや給排水タンク。
このキャビネットはリアゲート側からも開けるられるようになっているので、水タンクの出し入れも簡単です。
最後部には大人4名がゆったりと寝られる2段ベッド。
下段はフラットにしたセカンドシートとつなげて、幅1,400mm、縦2,280mmとかなり大きめのサイズ。
上段はハイエースワイドボディの幅を活かし、横向きに寝て頭から足にかけて1,800mm。高身長の人以外には十分なスペースとなっています。
電装系の装備としてはジャクリの1800Wポータブルバッテリー(オプション)を採用。
サブバッテリーやインバーターを搭載するとどうしても場所を取るので、あえてポータブルバッテリーを選択したそうです。
「価格等については、仕様により異なりますので、お問い合わせください」とのことです。
参考記事はこちら▷柔軟にレイアウトが変えられる!ハイエースワイドボディをベースにしたATV群馬のRS MAX
公式サイトはこちら▷ATV群馬 HP
珍しい収納式両側2段ベッドで寝台列車がモチーフ!MDNマドンナ「FC SLEEPER」
MDNマドンナ「FC SLEEPER」のベース車は、ハイエーススーパーロングワイドハイルーフ。
乗車定員は10名、就寝定員が5名なので、大人数で移動するのも家族で車中泊するのも余裕です。
ハイエースのバンコンタイプのキャンピングカーはビルダー各社から多種多様なモデルが喫×されていますが、MDNマドンナ「FC SLEEPER」はかなり珍しい室内レイアウトが特徴。
スライドドアから乗り込むと、正面に広々としたギャレー。
そしていちばんの特徴が、業界初だという収納式両側2段ベッド。
ノスタルジーを感じるこの形状、「昭和の寝台列車」がモチーフなのだそうです。
リビングモードでは中央の通路部分にオプションテーブルをセットし、家族でテーブルを囲める対座ダイネットに。
キッチンは広いカウンターが特徴。
フタ付きのシンク一体型コンロを備え、使わないときにはフタを閉めてフラットな作業台にできます。
カウンター下部には各19Lの給排水タンク、上部棚には電子レンジが収納されています。
電源にはASAGAOの2000Whのポータブルバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン)を採用。
カウンターにはスイッチパネルやコンセント、12Vソケットを集約し、車内の電装品を一元管理できます。
オプションとしては、FFヒーターやサイドオーニング、網戸、ベンチレーターなどを用意しています。
価格は960万500円(税込)~。
参考記事はこちら▷ノスタルジックな2段ベッド!寝台列車がモチーフのMDNマドンナ「FC SLEEPER」で日本を巡る旅へ
公式サイトはこちら▷MDNマドンナ HP
506万円から!普段使いもしやすい、FLEX「MOBY DICK BELUGA」
ハイエース専門店でもあるFLEXの「MOBY DICK BELUGA」(モビーディック ベルーガ)。
ベース車両はトヨタ ハイエース ワゴンGLで、全長は4,840mm、全幅は1,880m、全高が2,105mm。
キャンピングカーとしてだけでなく、普段使いもしやすいサイズということでベース車に選ばれました。
乗車定員は6名。就寝定員は2名(大人2名・子ども2名)。
2列目シートに3名が乗車可能で、さらに後部に1名が乗車可能な横向きベンチシートを採用。
2列目シートは前向き・後向きを変更でき、リビングモードではL字で着席して、カップホルダー付きテーブルを囲みます。
キッチンカウンターやキャビネットが集約され、横並びになっているので使いやすそうです。
シートをすべて倒せば一面がフルフラットのベッドに。
キッチンカウンターには丸形シンクがあり、各12Lの給水・排水タンクを搭載。
水タンクはシンク下に収められていますが、バックドア側から取り出せるため、水交換もラクラク!
冷蔵庫は家族みんなから手の届きやすい、2列目シートから近い位置にビルトインされていますが上開きのため、ベッド展開して通路がふさがっていても使用できます。
調理にはカセットコンロを使用。オプションで電子レンジも搭載可能です。
電源類は、サブバッテリー1個と走行充電システムが標準装備。
オプションでサブバッテリーの増設も可能です。
さらに電子レンジなど家電を使う人向けに、オプションで正弦波インバーターや外部充電システムも用意。
FFヒーター、ベンチレーターの搭載もオプションで可能です。
価格は506万円(税込)~。
キャンピングカーの価格がどんどん上がっている昨今。うれしい価格設定です。
参考記事はこちら▷普段使いもOK!アクティブな家族のためのFLEX「MOBY DICK BELUGA」で思い出づくり
公式サイトはこちら▷FLEX HP
3ナンバー登録。ハイエースワゴンのキャンピングカー!ダイレクトカーズ「雅 Quint」
東海地方を代表するキャンピングカー&車中泊専門店として、ハイエースベースのキャンピングカーを中心に扱うダイレクトカーズ。
紹介するのは、以前からあった「雅」をベースにさまざまな改良が施された「雅 Quint」です。
乗員定員は5名、3ナンバー(乗用車)登録。
雅 Quintのベースはもともと10人乗りのハイエースワゴン。
あえて乗車定員を減らしてキャンピングカーとしての居住性を向上させています。
走行時の室内レイアウトは運転席・助手席、真後ろに向きを変えられるセカンドシート、最後部にベッドというシンプルなもの。
車内で調理はしない、居住スペースがなるべく広い方がいいという人向けに、キッチンは設けていません。
ダイネット(リビング)として使う際は、セカンドシートを後ろ向きに。
取り外しできるセンターテーブルを挟んで、リアのベッドに座る人と対面できる構造になっています。
就寝時にはセカンドシートをフラットにして、後部のベッドとつなげてベッドに。
リアのキャビネット上部に追加のベッドマットを渡せば、子ども用のベッドスペースも作れます。
電源システムはオプションですが、容量100Ahのサブバッテリーと出力700Wのインバーターが選択可能。
オプション装備としてはFFヒーターを設置することもできます。
価格は465万円(税込)~。
シンプルな装備でいいから、ゆったりくつろいだり、ちゃんと寝られたりするキャンピングカーを比較的手頃な価格で手に入れたいのならおすすめのモデルではないでしょうか。
参考記事はこちら▷5人乗りで居住性アップ!3ナンバー・ハイエースワゴンのキャンピングカー「雅 Quint」で身軽な車中泊
公式サイトはこちら▷ダイレクトカーズ HP
ぜいたくな2人旅に。大人気モデル復活!トイファクトリー「CORDOBA CRUISE」
ハイエースベースのバンコン製作で国内最大手と言われるトイファクトリー。
同社には多彩なハイエースベースのキャンピングカーがありますが、今年(2024年)に復活したのがCORDOBA CRUISE(コルドバクルーズ)。
もともと10年ほど前からあったロングセラーモデルで、大人2人のためのモデルとして絶大な人気を誇っていましたが、一時的にラインナップから外れていて、この度装備に磨きをかけてリニューアルされました。
ベース車両はハイエースの中で最大サイズのキャンビー特装車。
全長5,380 × 1,920 × 2,285mm。乗車定員4名、就寝定員は2名。
ゆったりしたサイズを、ぜいたくに2人で使うことを想定しています。
8ナンバーキャンピングカー登録で、対面ダイネット、キッチン、トイレがあるマルチルーム、そして最後部には常設ベッド。収納もタップリです。
室内を広く使うためダイネットは運転席・助手席の背面を利用。
セカンドシートとテーブルを挟んで対面できるようにしています。
空いた車両中央のスペースには、最新のウオーターレストイレを設置したマルチルーム。
このウオーターレストイレはclesana(クレサナ)というブランドで、汚水を処理する必要がなく、自宅のトイレと同じようにゆったり落ち着いて使えるというスグレモノ。
トイファクトリーが正規輸入していて、コルドバクルーズ標準装備されています。
キッチンはスライドドアを開けたところに設置。
キッチン家具はコルドバクルーズの特徴であるルフトブルーに彩られています。
LEDエントランスライトとバタフライテーブル、シンクの下には清水13L/排水13Lを備えており、水タンクは車外から簡単に出し入れ可能です。
上蓋式40L冷蔵庫とステンレスシンクを標準装備しています。
メインの就寝スペースは最後部の常設ベッド。
サイズは長さ1,800 × 幅1,530mmで、横向きに大人2人が就寝できます。
さらにセカンドシートをフラットにすると、長さ1,640 × 幅900mmエキストラベッドに。
子どもや愛犬には十分な就寝スペースとなります。
ハイエースでは最大サイズの、キャンパー特装車をベースにしているコルドバクルーズは収納もたっぷり。
標準装備で、セカンドシート上部に2連結の収納棚、リア常設ベッドの上部にも扉付きの収納棚を設置。
リアベッド下は、左側に引き出し式のネットラック、右にはLEDライトと、オープンラックを装備。
ベッド下中央は、最大900Lの大容量を持つラゲッジスペースとなっています。
コルドバクルーズにはオプションで様々な快適装備の追加もできます。
空調ではキャンピングカーの定番暖房システム。FFヒーターやスリム形状の家庭用エアコン「新クールコンプ」、大型ルーフベンチレーター(マックスファン)、家電は家具にビルトインできる電子レンジ、19インチテレビ、プラズマクラスター(空気清浄機)などが選べます。
価格は720万円(税込)~。
公式サイトはこちら▷トイファクトリー HP
ハイエースバンコンまとめ あとがき
ハイエースをベースにしたバンコンタイプのキャンピングカーを7つ紹介しました。
ここ1~2年に新発売またはリニューアルしたモデルを中心に集めましたが、ハイエースのバンコンはこの記事で紹介したもの以外にも、キャンピングカービルダー各社から数多くリリースされています。
トイファクトリー、ケイワークス、ホワイトハウス、キャンパー鹿児島(双日モビリティ)…。
ハイエースのバンコンを製作・販売しているビルダーは数えきれません。
予算や使い方に合わせていろいろ選べるので、ぜひ自分にピッタリのモデルを探してみてください。