

だからこそ面白い!全国の「RVパーク」や「くるま旅パーク」で体験したアクシデント
キャンプ場の多くが自然あふれる郊外に位置するのに比べ、RVパークなどの各種パークは多彩な立地が魅力です。
大都市の住宅街から、遊園地、寺院、鉄道駅、飲食店の駐車場まで、まさに多種多様。
徒歩で繁華街に出かけたり、近所の公園を散歩したり、フードデリバリーを利用したりと、一風変わった車中泊が可能です。
そんな立地のバラエティゆえに、利用前には想像もできないようなユニークな体験をすることも。
どれも「アクシデント」ではありますが、過ぎてしまえば旅のスパイス。
こうすれば予防できたかな、というポイントも併せてお伝えします。
思ってもいない音問題


住宅街のパークに滞在したときのこと。
夕暮れ時から「ワン!ワン!」という元気な犬の声が聞こえ始めました。
キャンピングカーでは犬連れのオーナーさんも多いですから、どこかの車のわんちゃんかな?と思っていましたが、一向に鳴き止む気配がありません。
おそらく小型犬であろう高い声。
出どころは最後までわからなかったのですが、何時間も続きました。
ときはシルバーウィークでした。
これは想像なのですが、近隣の住人がペットを置いて外泊したのではないでしょうか?
だとすれば騒音というだけでなく犬にとっても不幸なことです。


また別のパークは、いわゆる「スーパー銭湯」の駐車場に設置されていました。
GWに滞在したときには閉館間際まで人が絶えず、地元でも人気の施設のようでした。
深夜まで入浴でき、館内で食事をとれるなど、レジャー気分を満喫できて私も大満足。
近隣にはスーパーやコンビニ、飲食店もあり、市街地らしい便利な立地です。
しかし、そのような立地にある弊害がひとつ。
車中泊用の駐車場はJR線路の高架脇にあり、列車が通過すると大変な轟音が!
鉄道ファンならワクワクしそうですが、早寝や遅起きには少し苦労する環境でした。
防犯上、私はあまり使わないのですが、RVパークのような管理された車中泊地であれば耳栓があってもよかったかもしれません。
また、Googleマップの「航空写真」モードは周囲の環境が一目瞭然になるためお勧めです。
私は「ストリートビュー」と併用して、施設に至るまでに狭い街路がないかどうかなど、事前チェックに活用しています。
悲喜こもごものトイレ事情


RVパークの認定要件には「24時間利用可能なトイレ」がありますから、トイレに困ることはないと思います。
一方の「湯YOUパーク」をはじめとする「くるま旅パーク」は、トイレのあるところ、あっても離れているところ、利用時間が決められているところなど、さまざまです。
まだ車内トイレのないキャンピングカーに乗っていたとき。
日帰り入浴施設などでは営業終了とともにトイレの利用も終了、ということがよくあります。
仮にキャンプ場でしたら「トイレがない」という状況は考えにくいですが、実はこの「翌朝○時までトイレ利用不可」というのがもっとも判断に迷うパターン。
夜中に目を覚ましたときに、朝まであと数時間、我慢するか車を出してどこかに駆け込むか……苦渋の選択を迫られます。


トイレが使える場所でも、思い出深いパークがたくさんあります。
あるシティホテルに併設のパークに滞在したとき。
「夜も玄関を開けておきますから、トイレは自由に使ってください」と親切に対応していただきました。
昭和時代の建築であろうホテル本館は決して新しくはありませんが、気さくでアットホームな雰囲気です。
尿意を感じて目を覚ました夜半過ぎ。フロントはすでに無人になっています。
昼に案内されたとおりの道順を進みますが、廊下は真っ暗。
勝手に電気をつけるわけにもいきませんから、鼻をつままれてもわからないような暗闇の中、おそるおそる奥へ……。
どこまでも続く長い廊下。暗いので判然としませんが、従業員用の通路か、あるいは昼間だけ使う広間の廊下だったのかもしれません。
深夜の無人のホテルが、あんなにも心細いものだとは思いませんでした。
建物の最奥でようやくトイレを見つけたときは安堵のため息が出ました。
いまとなっては笑い話ですが、車に戻ってもすっかり目がさえてしまった出来事です。
これらの体験から「車内トイレは必須」という考えに至ったのですが、携帯簡易トイレを用意しておくだけでもだいぶ気持ちが違うと思います。
いまでは100円ショップでも簡単に手に入ります。
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