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キャンピングカー

キャンピングカー

【歴代キャンピングカーを乗り継いで出会った、収納満載のボーダーバンクスを愛車に持つオーナーへインタビュー

車両 4

50代にして4台のキャンピングカーに乗り継いで落ち着いたのが、現愛車のボーダーバンクス。

約25年間で4台のキャンピングカーを経験し、徐々に大きくなる車両。

そして収納力満載の愛車で楽しむアウトドアは、現代の余計なものを削ぎ落としたシンプルなスタイル。

便利と不便のバランスよく、満喫し尽くすのがオーナー様流儀。

今回はそんなアウトドアと隣り合わせのキャンピングカーオーナー様にお話を伺います。

【プロフィール】
ケンケンさん(56歳)・群馬県中心とした河川敷周辺
愛車:ボーダーバンクス収納庫特別仕様
車旅歴:25年
車旅メンバー:奥様



アウトドアを手軽に楽しむために、キャンピングカーを導入


ーキャンピングカー購入に至った経緯を教えてください

ボーダーバンクス収納庫特別仕様

元々キャンピングカー歴は約25年です。

歴代キャンピングカーはセキソーボディ「KD-470」、ナッツRV「クレソンSP(KING5.3REシェルを使い内装ワンオフ仕様)」、ナッツRV「ボーダーLタイプのデモカー」、そして現愛車のナッツRV「ボーダーバンクス収納庫特別仕様」です。

ボーダーバンクス収納庫特別仕様2

先輩がキャンピングカーを所有していた影響もあります。

昔から趣味のキャンプを天候関係なく楽しんでいたのですが、雨の日のキャンプの撤収を考えると「キャンピングカーが良いな〜」と思ったのがきっかけで。

ボーダーバンクス収納庫特別仕様3

しかし漠然と「良いな〜」と思ってから「欲しい!」と思える車両が見つかるまでに約3年かかりましたね。

ーキャンピングカー購入にあたり、ご家族の反応はどのような感じでしたか?

欲しい車両が見つかったときに妻に相談したら、よく他の方からも聞く“取説”通りに反対されました(笑)

その反面「欲しいのは分かるけど……」と、ちょっと迷いが見えたので、勝手に決めちゃいましたね。

ーちなみに、キャンピングカー購入までに悩んだ期間はどのくらいでしたか?

車両1

欲しい車両が見つかってから契約までは、1週間以内のスピード勝負でした。

それまで3年ずっと探してきたので「これだー!」と思える車両に出会ってからは早かったですね(笑)

人気がないと言われる“Lタイプ仕様”が僕のスタイルにピッタリ


ーキャンピングカーのスペックを教えてください

ナッツRVのボーダーバンクス(収納庫特別仕様)です。

購入額は2014年式で一部ワンオフで、確か……当時約14,000,000円でした。

車両2

実は、内装はあまり人気のないと言われているLタイプ仕様で、ベッド部はDタイプのセミダブルです。(ダイネット・キャビンがキャブコンタイプのようなコンパクトではなく、パーティールームのように長広いタイプ)

収納がべらぼうに広く、室内に余裕のある空間が本当に最高ですね。

それから、わが家の車旅スタイルでは家庭用エアコン、ボイラー、電子レンジは使わないので、搭載していません。

どれも最近のキャンピングカー、車旅では人気の装備だと思いますが、“キャンプ時の相棒”という意味合いが強い愛車なので、今流行りの言葉“不便を楽しむ”というところに合致する僕好みの車両となっています。

なので、通常電子レンジが収納されている空間に扉を追加して、収納庫にしたりとうまくアレンジしています。

リアの特注バゲッジ扉

なによりこだわりは、リアの特注バゲッジ扉です!

自転車を常設で収納できるので、この収納空間は重要です!

その分、内装で見るとベッド部はかなり上に位置するレイアウトになっています。

ちなみにリアにはヒッチキャリアを装着しているので、ナンバーは通常より上部に取り付けています。

助手席ガラス

これはデザイン的に好きなポイントで、機能よりも完全好みなのですが…(笑)

通常、助手席側上部は鉄板なのですが、わが家はガラスを導入しています!これも見た目が良くとても気に入っています。

トイレ 窓

また、トイレの窓は丸タイプから普通の横長タイプに変更することで、スタイリッシュな仕上がりになっています。

蛍光灯

車内キッチン上部は、蛍光灯をふたつにしてあります。

換気扇は付けませんでした。

ライトマスク

ライトマスクは旧タイプです。

ー特に気に入っているポイントと、残念に思っているポイントがあれば教えてください

車両3

ひとつずつお気に入りをご紹介すると、

① 装備は自分のスタイルにあわせて最低限だから使いやすい
② 収納は余裕がかなりあるので満足
③ 内装は家具のカラーを少し薄くすればよかったかな?と思いつつ、やはりお気に入り
④ 運転席部分は好きなレカロシートで大満足!(歴代キャンピングカーは全てレカロシートです)
⑤ ステアリングを小径タイプにしたこと(当時はコースター用ボスがなく特注で作ってもらいました。今は商品化されています。)
⑥ シンクはちょうど良いサイズで使いやすい
⑦ マルチルームは今は夫婦2人だから、ベストなサイズ
⑧ 足回りはナッツRVオリジナルスタビライザーを装備
⑨ ショックはモンロー→ランチョ→ランチョ→KYBで最高な足回りを実現
⑩ ブレーキはプロジェクトμ製強化パッドに変更
⑪ タイヤのLTをランクアップ(純正のLTだとコーナで若干のねじれあり)
⑫ カラーリングはフロントフェイスとリアフェイスを白から赤に変更し、リアは真っ赤でなく白く縁を残して塗装
していることです!

残念ポイントは思いつかないんですよ〜。

……強いて言うなら、車長を7mにしたかった!

それでベッドサイズを1200〜1400mm確保するレイアウトにしたらもっと最高だったはず!(笑)

標準の車長よりも長いデザインを作るとなると、オーダーになりかなり追加料金が発生するので……。

次のページ⇨ 購入後のライフスタイルを紹介していきます!

便利ゆえに旅の回数が増え、嬉しい悲鳴の休日です


ーキャンピングカーを買う前と後で、ライフスタイルに変化はありましたか?

キャンピングカー×キャンプ

キャンピングカー購入後は、思い立ったらすぐに自分のタイミングで車旅に出かけられるので、とても便利でついつい旅の回数が増えちゃいますよね〜(笑)

キャンピングカーは1台ですが、キャンプギアはそのときのキャンプスタイルに合わせて使い分けています。

今までのテントキャンプだと荷物の積み込みが大変で、雨の日にギアの回収となるともっと大変でした。

なので「キャンピングカー×キャンプ」をMAX楽しむために、ギアの使い分けをしつつ、キャンピングカーの収納に頼りつつ……という感じで考えています。

ちなみに単身赴任する前は、最低月に1回はキャンプに出掛けていました。

3年間の単身赴任中は近場にしか出かけられておらず、2000キロくらいしか走行していません……。

新型コロナウィルス感染症がもう少し落ち着いたら、今までの分を巻き返すくらいにキャンプしまくりたいです!

ー印象に残っている旅の思い出を教えてください

洞爺湖のキャンプ場

洞爺湖のキャンプ場にて。

朝の空気感が、身に染み入ります。

バスコン

2016年秋におこなわれた、第一回バスコンオフ会。

ふもとっぱらキャンプ場にて。圧巻の光景です。

吹上高原キャンプ場

夏、吹上高原キャンプ場にて。

キャンピングカーでアウトドアを楽しむの図(笑)

キャンプ場 夜

今年10月に行ったキャンプ場にて。

キャンプ期間中は焚き火はじめ、便利な現代から離れて不便を堪能します。

ーこれからのキャンピングカーライフの展望はありますか?

これからのキャンピングカーライフは、正直今までとあまり変わりないかな、と思います。

比較的早い段階で自分の人生にキャンピングカーがあり、今までキャンピングカーを何台か乗り継いで、キャンプの不便さを楽しむのが自分流の楽しみかたです。

このスタイルが確立しているので、今後もこれがキャンライフ(キャンピングカーライフ)の基盤になると思います。

今までの3年間は単身赴任しており、夫婦2人キャンプはほとんどできずにソロキャンプが中心でしたから、これからはじめる仕事の合間に、夫婦でまったりとキャンプしたいですね。

キャンプ中は基本、車両の移動は全くせずにサイトでのんびりして過ごしています。

それとは別に、先立つものと時間があればのんびりとまた北海道へ行きたいですね!

北の大地でも、電気に頼らずに、何不自由なく過ごせる現代と切り離されたキャンプの時間を変わらず満喫していきたいです。

ちなみにキャンプ中はTVはまったく観ません。

せっかくのキャンプなので、自宅と同じ生活はしたくないですしね!

キャンプは不便を工夫する!これが本当に楽しい。

そして、その不便がストレスにならない程度にキャンピングカーの性能に頼る!(笑)

ー最後に購入を悩んでいる人にアドバイスをお願いします

車内

現在販売されているキャンピングカーは、かなりお高めな価格設定ですよね。

無理して購入しても、先立つものがなくて「お出かけができなくなった〜」では一大事です。

そこで重要なのが車両選びです。

見栄を張って高いキャンピングカーを選ぶのではなく、自分のスタイルにマッチした車両を選ぶことが大事になってきます。

また、お出かけ先でキャンピングカーを見かけたら、オーナーさんに話しかけて色々と話しを聞くのも手だと思います。

実際に使っているかたの声ほど参考になるものはありませんからね。

そしてキャンピングカーのメリット・デメリットだけでなく、追加装備で迷っている場合に“納車後に付けると大変な装備なのか、そうでないのかを事前に確認しておくことをおすすめします。

また、キャンピングカーは架装している分、乗用車よりも重量が重くなりがちです。

なので足回りは安全に乗ることができるレベルにしておきたいですね。

さいごにひとつ。

キャンピングカーは乗用車感覚で運転すると危険です。

キャンピングカーの特性を理解して、正しく安全に乗ることで、キャンライフも満喫できるというものです。

読者の皆様にも、素敵なキャンライフを!

山縣 睦海

こんにちは、むっちゃんです。 毎日キャンピングカーで生活し、現在愛車兼自宅のキャンピングカー「ゆーちゃん」と共に日本一周中です。 旅を始めてから出来た面白い友達に囲まれて、毎日小さな幸せに囲まれています。好きな景色は海沿いです。あなたの街の海にも出没するかも!?