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戦争の影響?ヨーロッパでも物価・燃料急騰。キャンピングカー旅4年目で感じた変化

ヨーロッパでも物価・燃料急騰。キャンピングカー旅4年目で感じた変化

世界を大きく揺るがしている戦争。

遠く離れた場所で起きている出来事ですが、その影響は日本やヨーロッパの暮らし、そして旅にも少しずつ広がり始めています。

私たちはキャンピングカーで暮らしながら、ヨーロッパを旅して3年。

これまで多くの国を巡ってきましたが、最近は旅の中で「以前とは少し違う…」と感じる場面が増えてきました。

例えば、ガソリンスタンドでは燃料価格が急騰、スーパーでは食品の値段も少しずつ上昇しています。

ニュースでも、物価高や経済への影響、さらには戦争の拡大やエネルギー危機の可能性が報じられています。

その中で「ヨーロッパの旅は安全なのだろうか」「この先、車中泊旅はどうなっていくのだろう…」と不安を感じることもあります。

今回は、現在ヨーロッパを旅している私たちの視点から、物価や燃料の変化、そして旅の安全性についてリアルな体験をお伝えします。

ヨーロッパを旅して4年目の私たち夫婦


ヨーロッパの風景

私たちは夫婦でキャンピングカー生活をしながら、ヨーロッパ各国を旅しています。

この旅を始めてから、気づけば4年。

これまでに訪れた国は32カ国にのぼります。

北欧フィンランドから、東はギリシャ、西はポルトガルまで、ヨーロッパを横断するように、各地を巡ってきました。

イタリアやフランスといった人気の国はもちろん、アルバニアやセルビアなど、バルカン半島の日本ではあまり馴染みのない国々にも足を運んでいます。

有名な観光地だけでなく、あまり知られていない穴場スポットや小さな田舎町、時には秘境のような場所へ。

自分たちの目で見て、実際に体験しながら、ゆっくりと旅を続けています。

ヨーロッパの風景

私たちの旅のスタイルは、「暮らすように旅をする」こと。

車内でリモートワークをしながら、自炊をし、その土地のスーパーで買い物をする。

現地の空気を感じながら、日常そのものを旅として楽しんでいます。

観光ではなく、現地の暮らしに溶け込むように旅しているからこそ、物価の変化や燃料価格の上昇といった「暮らしの変化」を、日々リアルに感じています。

中東の戦争が世界経済を揺らしている!


現在、中東では緊張状態が続いており、イスラエルとイランを中心とした対立が、世界中に大きな影響を及ぼしています。

この問題にはアメリカも深く関わっており、イスラエルを支援する形で関与したことで、状況は一気に緊迫しました。

実際の戦闘は中東エリアで行われていますが、その影響はすでに世界経済全体へと広がっています。

その大きな理由のひとつが、中東が世界有数の「石油供給地域」。

情勢が不安定になると原油価格が上昇し、それに伴って輸送コストや電気代、ガス代が高騰するという連鎖が起こります。

こうした影響は、ヨーロッパや日本にも直結しています。

ガソリン(ディーゼル)価格の上昇、輸送コストの増加による食品価格の値上がりなど、生活全体の物価がじわじわと上がっているのが現状です。

「遠くの出来事が、すぐに生活に影響している」そんな実感を持つ場面が、確実に増えてきました。

さらに、物価の変化だけでなく、今後の情勢次第では旅の安全面にも影響が出てくるのではないか、と不安を感じることもあります。

ヨーロッパの物価にも影響が出始めている


ヨーロッパの市場の風景

中東情勢の影響もあり、ヨーロッパではエネルギーや食品を中心に、物価の上昇が続いています。

実際に旅をしている私たちも、その変化を日常のあらゆる場面で感じるようになりました。

スーパーの物価


特に変化を感じやすいのが、スーパーでの買い物です。

私たちは節約のため自炊中心の旅をしていますが、値上がりの影響は決して小さくありません。

ヨーロッパのスーパー店内

例えば、以前は
・パン(バゲット):€0.8〜1.0(約147〜184円)
・卵(10個):€1.0〜2.0(約184〜368円)
・牛乳(1L):€0.9(約165円)

ほどで購入できていました。

しかし現在は

・パン:€1.2〜1.8(約221〜331円)
・卵:€2.5〜3.5(約460〜645円)
・牛乳:€1.2(約221円)

と、全体的に値上がりしています。

野菜や肉、日用品も同様に、じわじわと価格が上昇しています。
(※国や地域、スーパーで値段は変化します。)

ヨーロッパスーパーの駐車場

さらに最近感じるのが、「値段は変わらないのに中身が減っている」という変化です。

例えば、これまで500gだった商品が450gに減っているなど、一見すると値上げに見えなくても、実質的には価格が上がっているケースも増えています。

飲食店の値上げ


外食にも同じ流れが見られます。

以前はランチが2人で€10〜20(約1,800〜3,600円)、ディナーでも€25〜40(約4,600〜7,300円)ほどでした。

それが現在では、

・ランチ:€15〜30(約2,700〜5,500円)
・ディナー:€40〜70(約5,500〜12,900円)

が一般的になり、外食のハードルは確実に上がっています。

もともと外食は控えめにしていましたが、さらに利用しづらくなったと感じています。

燃料代の値上げ


ヨーロッパのキャンプ場

また、電気代やガス代といったエネルギーコストの上昇も無視できません。

例えばガスは、10Lのボンベが約€28(約5,100円)から、現在は€35(約6,400円)ほどに上昇。

私たちはキャンピングカーで生活しており、太陽光発電を活用しているため、電気代そのものの影響は大きくありません。

しかし、その分のコストはキャンプ場やRVパークの料金に反映され、結果的に旅全体の出費増につながっています。

こうした変化が積み重なり、以前と同じ生活をしていても、全体の出費は確実に増えています。

キャンピングカーで生活している私たちにとって、物価の変化はそのまま旅のコストに直結してしまいます。

キャンピングカー旅で一番影響が大きいのはやっぱり「燃料」


ヨーロッパのガソリンスタンド

キャンピングカー旅において、移動に欠かせない「燃料」は、最も大きな出費です。

旅のコストの中でも大きな割合を占めるため、燃料価格の変動は生活全体に直接影響します。

実際、戦争が始まったタイミングで燃料価格は一気に高騰しました。

中でも印象的だったのは、”たった1日で約€0.5(約92円)以上も値上がりした”という異例の変化です。

それまではガソリンは1リットルあたり約€1.5(約276円)、ディーゼルも€1.5〜1.6(約276〜296円)ほどでした。

しかし、ある日突然€2.2(約405円)まで跳ね上がったのです。

これはイタリアの価格ですが、地域によって差はあるものの、ヨーロッパ全体で同様に値上がりしています。

特に北欧や西ヨーロッパの一部では、さらに高い価格になっている場所もあります。

ヨーロッパのガソリンスタンド

私たちのようにヨーロッパを横断する旅では、この急激な価格上昇は移動距離に応じて大きな負担になります。

以前は満タンにするのに、€80〜90(約14,700〜16,500円)ほどで済んでいたものが、現在では€120(約22,000円)以上かかることもあります。

この燃料価格の高騰は、キャンピングカー旅にとってまさに大打撃でした。

キャンピングカー旅において燃料は「生活の必需品」です。

移動するたびにコストが発生するため、物価の上昇以上に影響が大きく感じられます。

こうした燃料価格の上昇は、私たちのようなキャンピングカー旅だけでなく、日常的に車を使って生活している人々にとっても、大きな課題となっています。

戦争や経済の影響で燃料価格は常に変動している


ヨーロッパのガソリンスタンド

燃料価格の上昇は、今回の中東情勢だけが原因というわけではありません。

これまでの旅の中でも、戦争や世界情勢の影響を受けて、価格は常に上下を繰り返してきました。

実際に、私たちがヨーロッパ旅をスタートした2023年初めは、ウクライナとロシアの戦争の影響ですでに燃料価格は高騰していました。

当時のディーゼル価格は約€1.80(約331円)台。

今ほどではないものの、決して安いとは言えない水準です。

その後、2024年初め頃から徐々に価格は落ち着き始め、2024年〜2025年にかけては約€1.50(約276円)台で比較的安定していた時期も。

この頃は「少し落ち着いたかな」と感じられるタイミングでもありました。

しかし、今回のアメリカとイランをめぐる緊張の影響により、燃料価格は再び急上昇

現在では約€2.10(約387円)前後と、再び高い水準にまで戻ってしまっています。

このように燃料価格は、世界情勢に大きく左右されながら常に変動し続けています。

そのため、キャンピングカーで旅をする私たちにとっては、「いつ上がるかわからない」という不安と常に隣り合わせです。

旅の計画にも影響を与える大きな要素のひとつになっています。

(※ヨーロッパ全体で物価は高騰していますが、本記事の燃料価格は、主に現在旅しているイタリアでの実例をもとにしています。国や地域によって異なる場合があります。)

ヨーロッパの戦闘リスクはどうなのか?


ヨーロッパの街の風景

戦争が起きている中東エリアに比較的近いヨーロッパ。

「ヨーロッパも危険なのでは?」と不安に感じる方も多いかもしれません。

しかし、実際に旅をしている私たちの体感としては、現時点で西ヨーロッパや北欧において、大きな危険を感じる場面はほとんどありません。

イタリアやフランス、スペイン、ドイツといった西ヨーロッパの国々や北欧では、日常はこれまで通り続いており、街の雰囲気にも大きな変化はありません。

これまでと同じように旅ができていると感じています。

今回の戦争による影響としては、どちらかというと物価や燃料価格の上昇の方が大きく、安全面での変化は今のところありません。

ヨーロッパの街の風景

一方で、注意が必要だと感じるエリアもあります。

例えば、戦争に比較的近い場所や、東ヨーロッパの一部、国境付近などです。

この先何が起きるかわからないため、慎重に判断する必要があります。

とはいえ「すぐに危険」というわけではなく、「情勢の変化をしっかりチェック」することが大切なエリアという印象です。

ニュースや各国の渡航情報をこまめにチェックしながら、無理のないルートを選ぶことで、リスクは十分に下げることは可能だと感じています。

私たち自身も、これまでと同じように旅を続けながら、以前よりも意識的に情報収集を行うようになりました。

これからのヨーロッパ旅では、「今どんな状況なのかを知ること」が、これまで以上に大切になってきていると感じています。

【まとめ】今後の旅の影響は?キャンピングカー旅は続けられるのか…?


ヨーロッパの風景

現在のところ、ヨーロッパ各地の日常生活や観光地は基本的に通常通りで、街や施設も普段通り営業しています。

実際に旅をしていても、観光や買い物、街歩きに大きな支障はなく、旅行者として安心して過ごせる状況です。

一方で、物価の上昇は無視できません。

ガソリンや食品、キャンプ場の利用料金など、旅にかかるコスト全体にじわじわと影響しています。

低コストでキャンピングカー旅をしている私たちにとっては大打撃…。

特に燃料の高騰は大きく、今後は移動距離やルートの選び方を調整する必要がありそうです。

それでも、旅そのものをやめるのではなく、工夫しながら「無理のないプラン」で安全に旅を続けるようにしています。

これまでと同じようにキャンピングカーでの生活を楽しみながらも、物価や燃料価格の変動に対応していく。

そうした少しの工夫を加えることで、今後もヨーロッパを自由に巡る旅は続けられると感じています。

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!