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冬の車中泊で風邪をひいた経験ゼロ!看護師キャンピングカーオーナーが実践している冬の車中泊の風邪対策をご紹介



車中泊を行った翌日や数日後に「あれ…?風邪をひいてしまったかも…」なんて苦い経験をした方はいますでしょうか?

季節を問わず車中泊を楽しむ筆者は、普段看護師として勤めているので「車中泊をして風邪をひいた…」なんてことになってしまえば大問題です。

しかし今のところ冬の車中泊では普段以上に細心の注意を払うことで、車中泊で風邪をひかずに楽しむことができています。

そこで今回は車中泊歴10年目の筆者が実践している「冬の車中泊での風邪予防対策」をご紹介していきたいと思います。

「冬も車中泊を楽しみたいけど、風邪をひかないか心配…」と思っている方はぜひチェックしてみてください。

そもそも風邪ってなに?なぜ冬にひきやすいの?


冬景色

風邪は、鼻やのどに細菌やウイルスなどの微生物に感染することで鼻水やのどの痛み、発熱などのさまざまな症状を引き起こします。

風邪のウイルスの数は約200種類以上あるといわれており、その90%を占めているウイルスは低温や乾燥した空気を好むので、冬が最も増殖しやすい環境にあるといえます。

また冬になれば人の体温は下がりやすく、それに伴って免疫力も低下しやすくなることも冬に風邪をひきやすい要因のひとつです。

こんな人は要注意!風邪をひきやすいのはどんな人?


風邪は誰しもがかかる病気ではありますが、特に以下のような方は風邪をひきやすい可能性が高いので、冬に車中泊を楽しみたい方は特に注意しましょう。

・小さな子供や65歳以上の方
・長時間労働や過重労働など肉体的ストレスがある
・精神的ストレスを抱えている
・睡眠不足
・運動不足
・日常的に栄養のバランスに偏りがある
・喫煙者
・アルコール過多摂取
・冷房や暖房の効いた場所ばかりで過ごしている



冬の車中泊で風邪をひかないためには…


体調万全で車中泊にのぞむために、普段の生活を見直す


個人の免疫力は日々の規則正しい生活や食生活、運動習慣などが大きく影響します。

そのため普段から免疫細胞を作るのに重要な栄養源をバランスよく摂取したり、腸内環境を整えて免疫細胞の働きを良くしたりすることも大切です。

また、適度な運動と良質な睡眠も免疫力を高めて維持するのにも必要不可欠。

疲れが溜まりやすい車旅や車中泊で体調を崩さないためにも、上記の風邪をひきやすい方に該当した方は普段から規則正しい生活を意識して免疫力を高めておきましょう。

感染予防対策を再度意識する


手洗い

風邪の原因となるウイルスや細菌は接触や飛沫感染でうつることがほとんどなので、コロナ禍以降習慣化された「うがいや手洗い、アルコール消毒、マスクの着用、換気」などの感染対策が引き続き大切です。

しかし感染予防対策の意識は”慣れ”と共に年々薄れてしまっている現状にあるので、今一度初心に帰って感染対策を意識してみることも風邪予防の秘訣となります。

車内の温度と湿度を把握


温度計

寒い季節は空気中の水分が少なく乾燥しやすいのが特徴ですが、キャンピングカーでエアコンやFFヒーターなどの暖房器具を使うと更に乾燥しやすくなります

空気が乾燥するとウイルスが長時間空気中を漂いやすく、人の鼻腔や口腔、気道粘膜なども乾燥してウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなるので要注意!

そこでまずは、車内の温度と湿度を知るために車内に温度・湿度計を設置してみましょう。

湿度

人が快適に眠れる環境としては、車内温度が20℃前後湿度は40〜60%がおすすめですが、車内は外気温に影響されやすいので、FFヒーターを何度に設定すれば快適になるのかや、加湿器はどの程度必要なのかなどを日中から確認しておくことも大切です。

加湿対策と喉の潤い対策は念入りに!


加湿器

湿度が50%前後の環境下であれば、風邪のウイルスに感染しにくくなるといわれています。

しかし何も対策をしていない冬の車内に湿度計を設置してみると大抵40%以下になることがほとんど。

実際に筆者の車内にも湿度計を設置してみると、何も対策をしていなければ外気温10度程度の場合、湿度は30%程度となっていました。

ここでFFヒーターを使えば20%前半になることもあり、ポータブルの加湿器1台だけでは十分な湿度は保てないので、複数の加湿器を設置したり、清潔なタオルを濡らして干しておいたり、温かいお湯を置いておくなど複数の加湿対策を組み合わせています。

冬場の加湿対策の記事はこちら▷ ヒーターの頻度が増える冬場は必見!密室になりやすい車内での病気になりにくい加湿対策とは

コップ

また、寝起きに喉の渇きや違和感を感じやすい方は睡眠中に無意識で“口呼吸”をしている可能性があるので、市販の口テープなどを用いて喉の乾燥と雑菌やウイルスが直接吸い込まれてしまうのを防ぐこともおすすめ

日中は喉を潤すためにもこまめに水分を摂取したり、のど飴を舐めたり、濡れマスクを使用したりするなど、普段以上に「喉を潤す」ことを意識してみてくださいね。

 車内の防寒対策


防寒アイテム

車内の防寒対策として大切なことが、車の窓やマックスファンなどから伝わってくる冷気を遮断すること

市販の車種専用設計のマルチシェードを利用したり、厚手の銀マットや断熱キルティング生地、フリース布で作ったシェードなどで全ての窓を覆うことで車内の快適さはグッと改善されます。

また、底冷え予防としてはフロアマットを敷いたり、マットレスを厚めのものに変えて保温性を高めるのもおすすめです。

体を温めつつも汗冷えに注意する


ベッドスペース

免疫細胞が正常に働ける体温は36.5度が平均とされています。

そこから体温が1度上がると免疫力は最大5〜6倍も上がり、体温が1度下がってしまうと免疫力は約30%も低下してしまうともいわれています。

つまり免疫力を高めるためには体を温めてあげることが大切ですが、汗をかくほど温めすぎてしまうと汗冷えに繋がって余計に体調を崩しやすくなります。

そのため防寒着としては重ね着スタイルを基本として、その時の気温や車内温度に合わせて調整し、最も肌に触れる面積が多いインナーは吸汗速乾性の優れたものを選び、自覚するほど汗をかいてしまったときは肌着を着替えるのが得策です。

湯冷めに注意する


温泉

冬の車中泊では温泉巡りを楽しみたい方も多いと思いますが、湯冷めをしないように日中の比較的暖かい時短帯に入浴をしたり、入浴後はすぐに髪を乾かして保温対策を行ってから外に出るなどの対策を行いましょう。

前回ご紹介したヒートショック予防法は風邪予防にも繋がるので、冬場に温泉巡りを楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。

ヒートショック予防方法記事はこちら▷ 冬の温泉巡りは要注意!?看護師おすすめのヒートショック予防対策で、冬も安心安全な車旅を楽しもう

車中泊中はしっかり食べてゆっくり寝ることが大切!


レイアウト

車中泊中は、ついついスーパーのお惣菜やカップラーメンなど簡単に食べれるものをチョイスしがちになりますが、風邪を予防するためにも体の芯から温めるような野菜スープや鍋などを取り入れるのがおすすめです。

特に良質なたんぱく質やビタミンは体の免疫力を高めてくれる効果があるので積極的に摂取してみてください。

また車旅中に疲労感を感じた際は、できるだけ車内でゆっくり休息をとって、夜間も睡眠環境を整えてからしっかり睡眠をとることも風邪予防には重要です。

色々と計画を練るのも車旅の楽しみではありますが、体調を崩さないためにもゆとりを持った計画を立てて、夜はいつもよりも早い時間帯に就寝して体調を崩さないようにしましょう。

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