知識
家族全員で旅を楽しむために!!犬連れ車旅の10の心構え

「愛犬を連れて車旅を楽しみたい!」という方にもおすすめなキャンピングカー。
しかし事前の準備や対策を怠れば、大切な愛犬にとって大きな負担のかかる旅となってしまう可能性があります。
そこで今回は、愛犬との車旅をする際に飼い主さんに知っていて欲しい10の心構えをご紹介していきます。
愛犬連れ車旅に必要なグッズのリストもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
愛犬の車酔い対策

犬も車酔いするの?
車酔いをするのは人だけではなく犬も同じです。
人や犬が平衡感覚を司るため、耳の奥にある三半規管が揺られると混乱を起こし、頭痛や吐き気などの症状を起こします。
犬が車酔いした場合の初期症状としては、気持ち悪さがストレスとして現れるため、ハァハァと息が荒くなるパンティングや生あくび、ヨダレが多くなったりします。
このサインを見逃せば、嘔吐や下痢、食欲不振に繋がるので注意が必要です。
もし愛犬が車酔いをしたら
普段は車酔いをしない犬でも、人間と同じように体調が悪ければ車酔いをする可能性があります。

もし愛犬が車酔いを疑うような症状が現れたら、車内の温度を少し下げ、窓を開けるなどして外の空気を車内に取り込みましょう。
そして、一旦安全な場所に車を止めて、愛犬の様子が落ち着くまで休息を取ることが大切です。
愛犬の車酔い予防

愛犬を車に乗せる場合、まずは短時間ずつ乗せることが大切です。
もし途中で車酔いの症状がみられた際は動物病院を受診し、必要時愛犬に合った酔い止め薬を処方してもらいましょう。
また、急ブレーキや急発進などの身体が揺られやすい危険な運転は避けて、少しずつ車に慣らせていくこともポイントです。
次のページ⇨ 大事なのは体調!把握をするためには?
愛犬の健康状態を把握しておく

不調を自分で訴えられない愛犬の病気のサインは飼い主が見抜くことも大切です。
しかしどれだけ注意して観察していても、無症状の病気や病院の精密機器や血液検査でしかわからない病気も多数存在します。
もしも愛犬が病気を患っていることを知らないまま負担のかかる車旅をさせてしまった場合、症状が悪化する可能性も否定できません。
そのため、安心して車旅を楽しむためにも事前に獣医師の診察を受けておくことがおすすめです。
感染予防対策を

犬も人間同様、さまざまなウイルスや菌による感染症を引き起こします。
特に飼い主の義務である「狂犬病ワクチン」や犬が起こしやすい感染症予防としての「混合ワクチン」を打っておくことが大切です。
また、冬の時期以外はマダニやノミ、フィラリアの予防などを済ませておき、安心した車旅に出かけましょう。
旅行先での「万が一」に備えておく
人間であれば急病や大怪我をすれば救急車を呼び、近くの病院に搬送してもらえますが、動物はそうはいきません。
地域や病院によっては動物用の救急車を運営しているところもありますが、それでも数は足りず、必要な時にすぐ駆けつけられるとは言えません。
そのため、愛犬に「もしも」のことがあれば飼い主が近くの動物病院に搬送する必要があります。
しかし、飼い主が混乱している中で「休日や夜間でも空いているか」「急病の場合かかりつけでなくても診てくれるか」「手術や精密検査ができる病院か」など条件に見合った動物病院を素早く見つけるのは難しいのが現状。
そのため愛犬と共に旅行に行く場合は、旅行先にある休日や夜間も対応している動物救急病院や、近くの病院のリスト、愛犬の既往歴や定期薬などをまとめておくなどして、事前に準備しておくと安心です。
車旅で愛犬に必要なグッズを揃える
愛犬を連れて車旅に出かける場合、季節や場所、その子によっても必要な持ち物は変わりますが、これから車旅に出かけられる方はチェックしてみてくださいね。
・ドッグフード、フードボウル
・飲料水、専用のボトルやボウル
・ペットシーツ、マナー袋、排泄後流す為の水
・ワクチン証明書
・犬用おもちゃ
・犬用レインコートや洋服
・犬用虫除け
・肉球保護クリーム
・ブラシ、シャンプー(シート)、タオル
・病院などの連絡リスト
・持病があれば処方された常備薬など
・ポータブルファン
・温度湿度計
・ブランケットなど
少しずつ旅行の練習をする

長時間のお出かけは酔いやすい犬だけではなく、車に慣れた犬にとってもストレスになります。
そこで、最初は15分程度のドライブから始めてみて、次は30分、1時間、2時間と少しずつ時間を長くしていき、愛犬が車旅に慣れるように工夫しましょう。
次のページ⇨ 愛犬が快適に過ごすには?抑えるポイントを紹介します。
車内は快適な温度に

車旅で過ごす車内の温度や湿度を愛犬にとって適切な環境に整えることは大切なポイントです。
いくら設備が整ったキャンピングカーだとしても、愛犬がいる後部座席やリア部分はエアコンが届かず暑かったり、寒かったりするケースもあります。
そのため、愛犬のいるスペース付近に温度湿度計を設置し、こまめに確認してみましょう。
もしも、温度が高かったり低かったりする場合は車内の空気を循環されるために、夏だけではなく冬もルーフベントやポータルファンを作動させることがおすすめです。
また、車旅中に車内に愛犬だけを残して置き去りにするのも危険を伴います。
愛犬を不安にさせないためにも、車旅中は一緒に行動して楽しんでくださいね。
走行中は安全確保を

ドライバーの膝の上に愛犬を乗せて運転すると乗車積載方法違反にあたることをご存知でしょうか?
意外と知らないドライバーも多く、助手席と運転席を行き来できるようにしている方が見受けられますが、それは大変危険です。
安全運転としてはもちろんのこと、犬も安全かつ安心して車で過ごすために、ある程度自由に体を動かせるクレートやゲージに入れてあげることも大切です。
大型犬などクレートやゲージに入れることが難しい場合はペット用のシートベルトなどを用いて、車内で動き回るのを予防してあげましょう。
十分な休憩を

愛犬とのドライブで大切な一つが「十分な休息」です。
人間動揺、愛犬も長旅を続ければ疲労が蓄積し、慣れない空間や旅に緊張や不安、興奮を感じれば犬も喉が渇きやすくなります。
脱水を予防するためにも、1〜2時間おきに休憩をして、水分補給やトイレ休憩、車外の空気を吸わせるために短時間の散歩もしてあげることが大切ですよ。
愛犬と共に楽しむ!

愛犬との車旅の注意するポイントをいくつかご紹介しましたが、1番大切なことは「愛犬と楽しむこと」です!
せっかく一緒に旅行するのであれば、愛犬が喜ぶドッグランや犬専用の温泉などのスポットを見つけておきましょう。
そうすることで、「車で出かければ楽しいことがある!」と愛犬自身も感じるようになり、次の車旅ではさらにリラックスして車旅を楽しんでくれるようになります。
まとめ
愛犬との車旅は一見簡単そうにみえますが、実は配慮しなければいけないことが沢山あります。
コロナ禍によってペットを飼い始めた方も多いと思いますが、ぜひ今回ご紹介した内容に気をつけて、愛犬と安全で楽しい犬連れ旅行を満喫してくださいね!