バモスの室内レイアウト

軽自動車で快適な車中泊を実現するための室内レイアウトとアイデア



新しいアイデアで軽ワンボックスの室内レイアウトをアップデート


これまで、私はキャラバンの内装は何度も変更を繰り返してきた。

飽きっぽいというのもあるかもしれないが、より良くしたいとか湧いてきた新たなアイデアを形にしてみたくなるとか、単純にいじること(工事)自体も楽しいからだ。

軽自動車 車中泊 室内レイアウト

しかし、2019年の1月に譲り受けたバモスは、この5年間大きく室内のレイアウトの変更をすることもなく使い続けてきた。

ずっと同じままだった理由は、キャラバンのような広い室内と違い、狭い軽バンの室内ではあまりレイアウトの変更のしようもないからだ。

ところが、5年目にして定番レイアウトとは異なる新たなアイデアが急に湧いてきて、バモスの室内の改装をすることにした。

軽ワンボックスとトールワゴンやハイトワゴンとの大きな違い


バモスの具体的な室内レイアウトの変更についての話の前に、ダイハツ ハイゼットカーゴ/アトレーやスズキ エブリイ/エブリイワゴンに代表される軽ワンボックスと、外観的には似て見えなくもない軽自動車のトールワゴンやハイトワゴンなどとの決定的な違いについて触れておこう。

ハイゼットカーゴやエブリイはエンジンが前席の下に搭載されていて、製造の終了してしまったバモス/アクティは後軸の少し前の床下、スバルが自社で製造していた頃のサンバーは後軸の後ろの床下にエンジンが搭載されていた。

これらには4WDもあるが、どれも基本は後輪駆動だ。

それに対して軽自動車のトールワゴンやハイトワゴンなどは、皆小さなボンネットの下にエンジンの収まるFF(前輪駆動)レイアウト(4WDもあるがFFベース)だ。

外観的にはノーズが短く見えても、前席や床の下にエンジンの収まっているのとは違い、前後方向の室内スペースはエンジンルームの分だけ食われてしまうことになる。

そのため、後部座席を畳んで格納するなどしても前席から後ろにできるスペースはそれほど長くはなく、多くの人が足を伸ばして寝ることのできる長さではない

こういったタイプの軽自動車で車中泊をする場合は、唯一の例外のN-VAN(助手席を床下に格納して平らな長い床を作ることができる)を除き、前席のシートバックを倒して後部座席または後部座席を畳んだ床と繋いで寝床を作る(凸凹や段差の解消は必要)のが一般的な方法だ。

軽自動車 車中泊 室内レイアウト

先代ハスラー



しかし、前席や床の下にエンジンの収まる軽ワンボックスは、後部座席を畳んだ状態の前席から後ろのスペースは、余程大柄な人でなければ足を伸ばして寝ることができる長さがある。

そのため、前席は何もいじらずに2名分の就寝スペースを確保することができ、車種によっては段差の解消が必要なものもあるが、マットを敷くだけですぐに寝られるようなものもある。

軽自動車 車中泊 室内レイアウト

室内はあまり広く見えないが、置いてあるバッグが巨大なだけだ



上の写真は後部座席が左右分割式ではないベイシックグレードのエブリイで、下の写真は左右分割式の後部座席を備えたハイゼットカーゴ(現行型ではなく型は少し古い)の室内だが、どちらも普通に足を伸ばして寝られる長さがあり、段差もないのでそのままマットを敷けば寝られる床だ。

軽自動車 車中泊 室内レイアウト

全長が3.4mに満たないにも関わらず、実は1クラス上の現行のFFのバネットやタウンエースと比較しても荷室のフロア長は引けを取らない。

それも凄いことだが、前席をいじらずに就寝スペースを確保できることは、軽ワンボックスの大きなアドバンテージとなっている。

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