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15カ月車中泊生活者が語る!雨の日の結露・雨音・快眠ノウハウ

「15カ月車中泊生活者が語る!梅雨の車中泊の実情と乗り切り方」

車中泊生活も15カ月目に突入した、能登の会社員です。

活動範囲は、富山県高岡市から石川県七尾市です。

最近の休日は、いつもと違う車中泊スポットを訪れ、車中泊生活を楽しんでいます。

今年で梅雨の時期を迎えるのは2回目。

雨の日の過ごし方にもだいぶ慣れました。

「雨の日の車中泊なんて大変じゃない?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はそんな雨の日の車中泊事情について、私の体験をもとに詳しくお伝えします。

最初は憂鬱だった梅雨でしたが、いろいろな工夫で快適に乗り切れました。

そのノウハウも、あわせてお伝えします。

筆者の愛車


ダイハツムーヴの車内

私の愛車は、2016年式のダイハツ ムーヴです。

リース車のため無改造のままですが、車中泊を快適にするために、DIYで助手席テーブル、棚、スノコベットを自作しました。

この車では寝る事はもちろんの、車内オフィスとしてPC作業をしたり、料理をしたりもしています。

夏場は、荷物を少し降ろして、車内を広く、風通しを良くする工夫もしています。

雨の日の結露は大丈夫?


結露したフロントガラス

梅雨の時期に気になるのが「結露」ではないでしょうか。

実際に1年間車中泊をして感じたのは、梅雨の結露はそれほどひどくはないということ。

北陸の場合は、むしろ冬のほうが結露がひどい状況になります。

関東などでは冬は乾燥していますが、北陸は湿度が高く、外気と室内の気温差が大きいため結露が発生しやすいのです。

湿気の対策グッズ


車中泊で使用している除湿アイテム

以前の記事で紹介した結露対策グッズは、現在でも使用しています。

シリカゲルを使用した商品で、ヒーターによって湿気を吸ったシリカゲルを加熱し、再生して繰り返し使用できます。

容量が小さいため完全ではないものの、結露の軽減に効果があったと実感しています。

ポータブル電源ですぐに加熱・再生できるのも使いやすくて気に入っています。



詳細はこちらの記事▷1年間、ほぼ毎日車中泊して痛感!結露対策の重要性と解決法

雨音はどのくらい?音は気になる?


雨の様子

雨の日の車中泊では、「雨音」が気になる方もいるのではないでしょうか。

最近の軽自動車は防音性能も向上していますが、それでもやはり雨音は響きがちです。

このあたりは高級車とは大きく異なる点ですが、とはいえ商用車よりは静かだと感じています。

窓

では、実際にムーヴで聞く雨の音ですが、実はあまり気になりません。

というのも、富山では冬に「あられ」や「鰤おこし(ぶりおこし)」と呼ばれる嵐がよくあり、それに比べると能登の雨の音は優しく、子守歌のように聞こえる事もしばしば。

とくに霧雨のような静かな降り方が多いせいでしょう。

ちなみに関東(茨城)だと、突然豪雨も珍しくなく、雨音もかなり大きかった印象です。

雨の日は寝苦しい?


記事を書いている今、梅雨まっさかりですが、実はとても寝やすいです。

その大きな理由は、雨の日は気温が上がらないから。

肌寒いくらいの気温で、毛布をかけて寝るくらいが、ちょうど良く眠ることができます。

また、湿度についても、除湿器と車のエアコンを併用しているため、それほど高くならず、ベタベタしません。

しかし、梅雨の晴れ間などで車内が暑くなってくると、とたんに寝苦しくなります。

暑さに加えて、ムッとした湿気がとても不快に感じます。

雨の日に持っていてよかったグッズと快適に過ごすノウハウ


雨の日に持ってて良かったと思うグッズや、快適に過ごすノウハウをいくつか紹介します。

どうせ濡れるから、靴はクロックス


雨の日に使用しているクロックス

雨の日の不快な原因のひとつは、やはり靴です。

靴の中が濡れているだけで不快ですし、長時間我慢して履いていると水虫などの原因にも。

そこで、今年はクロックスを買いました。

おかげで今年の梅雨は、足元の不快感がまったくありません。

衣類は速乾性のもの


速乾性の高い衣類

私が愛用している下着類は、速乾性のものが中心です。

もともとカヌーを趣味にしていたときに、その便利さ、快適さを実感して以来、ずっと選び続けています。

汗をかいてもすぐに乾くので、グッドです。

雨の日は調理しないメニュー


食事

私の愛車ムーヴでは、調理をする場合は車外に出る必要があります。

そのため、雨の日にはあらかじめ「調理しない」メニューを用意しています。

といっても、内容はとてもシンプル。

食事

たとえば、スーパーの惣菜を挟んだだけのサンドイッチ、パックごはんと刺身で海鮮丼など。

時には、無理せず外食という事もあります。

屋根のある場所を事前調査


屋根がある駐車場

雨の日でも、車外に出て荷物を取り出したり、布団をたたんだりする時があります。

そんな時のために、事前に屋根のある場所をリサーチしています。

たとえば、立体駐車場。

近くのイオンモールには、立体駐車場があり、雨に濡れる事なく荷物を取り出したり、車内を整理したりできます。

雨をはじくような衣類を着る


濡れても揉んだいないウインドブレーカー

私の場合、撥水性のあるウインドブレーカーを用意しています。

梅雨の時期はまだ肌寒いので、ちょうどいい防寒にもなります。

また、フード付きなので、車外に出る際は傘を差すよりも手軽で便利です。

サーキュレーター・扇風機


換気用のサーキュレーター

サーキュレーターは昨年購入して、主に暑い日に使用しています。

梅雨の時期には、車内も空気がこもっていると感じた時に使っています。

設置場所は後部座席付近で、一晩中稼働させていますが、ポータブル電源の消費はほんのわずか。

最近のサーキュレーターの省エネ性能はすごいですね。

傘の置き場


ドアポケットに傘を収納

私の場合、ドアのポケットに折りたたみの傘を収納しています。

写真は実際にその様子を写したもので、コンパクトに収まっているのがわかります。

以前は長傘を愛用していましたが、車中泊をするにあたり傘の置き場に困りました。

しかし、折り畳み傘がドアポケットに収まるのとわかってから、自然とそこが定位置に。

すぐに取り出せて、邪魔にもならず、とても便利です。

スーパーのレジ袋


レジ袋

私は、スーパーで買い物をすると、だいたいレジ袋を購入します。

とくに雨の日には、このレジ袋が大活躍。

濡れたものを入れるのにとても重宝します。

ござマット、竹マット


車中泊で使用しているゴザマット

昨年試しに購入してとても良かったのが、ゴザマットです。

安いものだったので、1シーズンで一部破損してしまいました。

次回買うときは、より丈夫な竹マットでも良いかと思っています。

ござマットの良い点は、なんといっても寝たときにひんやりすること。

熱帯夜や、梅雨時には綿のシーツよりもサラサラで、べたつき感が軽減されます。

車中泊用のござマットはなかなか見かけないので、見つけるのはやや大変です。

おすすめは、幅が60cmのマット

助手席側のシートの幅にぴったり収まり、120cmまたは180cmの長さがちょうどいいサイズです。

参考商品▽

長距離ドライブで、エアコン・除湿をガンガンかける


最後の方法ですが、「長距離ドライブでエアコンをガンガンかける」ことです。

毎日長距離を運転していますが、これは本当に良く効きます。

冷房と除湿の効果がしっかり効いているうちに就寝すると、寝苦しさはほとんど感じません。

さらに、前述のサーキュレーターを併用すれば、車内の空気のよどみも解消され、エアコンの効果がより高まります。

能登の車中泊サラリーマン

能登地方を拠点として活動している50代男性。 普段はサラリーマンとしてとある能登地方の企業に籍を置いています。 自宅はあるものの、6カ月以上車中泊で生活していております。 私が車中泊を続ける目的は、度重なる災害で車中泊を余儀なくされた場合に備え、出来るだけ快適に過ごせるノウハウを蓄積することです。