夏の車中泊は標高が高い場所で!注意点やおすすめの場所を紹介!
暑くなるこれからの季節の車中泊。クーラー付きのキャンピングカーでなければ、何かしらの暑さ対策が必要となってきます。
きちんと対策をしなければ、暑さと湿気で寝苦しく、車内で過ごしたり睡眠をとるのはなかなか厳しいでしょう。
そんな夏の車中泊ですが、1年を通して車中泊旅をしている筆者のおすすめは、「標高の高い場所」での車中泊です。
標高の高い場所であれば、夏でもある程度気温が低く、過ごしやすいのは間違いありません。
そこで今回は、「標高の高い場所」でする車中泊のおすすめポイントや注意点、また筆者が車中泊をしてきた場所の中から、特におすすめの地域などをご紹介していきたいと思います。
これからの季節に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
夏は「標高の高いところ」へ!
車中泊の旅を年間通して楽しんでいる方は、冬場は温暖な海の近く、夏は暑さを避けて山や高原などの避暑地に向かう、という方が多いと思います。
一方、まだ車中泊はしたことがないけれど、これから車中泊旅を楽しもうと計画を立てられている方には、暑い季節の車中泊はどこで滞在すべきなのか、何が必要なのか、正解や対策がわからず悩んでしまうこともあると思います。
「夏の車中泊は暑くて地獄だった、もう行きたくない」とならないために、夏場は車中泊旅の滞在地に、ぜひ「標高の高い場所」を選んでいただきたいです。
筆者が行った「標高の高い場所」おすすめBest3
山に向かえば当然標高は高くなりますが、山ならどこでも車中泊ができるわけではありませんし、標高が高くても樹木や日陰が少なくて思ったより暑い、という場所もあります。
では、夏の車中泊に適した標高の高い場所とは、実際どこなのでしょうか?
そこで、まずは筆者が車中泊をしたことのある標高の高い場所の中から、おすすめの地域をご紹介したいと思います。
筆者がいままでに車中泊した標高の高い場所は、八ヶ岳周辺(長野、山梨)、山中湖・河口湖・朝霧高原など富士五湖周辺、軽井沢、箱根、草津です。
その中で特におすすめ!という地域を3ヵ所ほどピックアップしてみました。
八ヶ岳周辺(長野・山梨)
八ヶ岳周辺の観光スポットは標高1000m前後(場所によっては2000m近く!)の場所に位置しており、避暑地として夏には多くの人が訪れます。
例えば、RVパークを併設している『道の駅 南きよさと』は、標高830mほどの場所に位置しており、夏でも涼しく過ごすことができるため、車中泊には最適の場所といえます。
オートキャンプ場なども多数あるため、長期滞在にもぴったりです。
朝霧高原
朝霧高原は標高700〜1000mほどあり、夏でも気温が30度を超えることはあまりなく、1日を通して大変過ごしやすい温度・気候の場所です。
夏の車中泊にはぴったりということもあり、筆者が夏に朝霧高原を訪れた際には、かなり多くのキャンピングカーと遭遇しました。
道の駅やオートキャンプ場、Carstayステーションなど車中泊スポットも多くあることから、寝泊まりする場所に困ることもないでしょう。
山中湖
山中湖周辺は標高1000m前後の高原となっており、夏場は昼間でもとても涼しく、夜になると肌寒いほどです。
湖周辺にトイレ併設の無料の駐車場が多く存在することから車中泊スポットとしても有名ですが、無料駐車場以外にも、周辺にはオートキャンプ場やCarstayステーションも多数あります。
安心・安全に車中泊を楽しむためには、オートキャンプ場・Carstayステーションでの滞在がおすすめです。
「標高の高い場所での車中泊」おすすめのポイントとは
暑い夏に標高の高い場所で車中泊をする際の利点(メリット)とは、どんなことがあげられるのでしょうか。
おすすめのポイントや利点を、実際に車中泊をしてきた筆者目線で3つほどご紹介していきます。
おすすめポイント1「木陰なら昼間でも涼しい」
標高が高い場所はその分太陽が近いため、直射日光の当たる場所は当然暑いのですが、木陰や日陰に入った途端かなり涼しく、気温の差を大きく感じると思います。
特に木陰はかなり過ごしやすく、折り畳みチェアなどを出してさわやかな風を感じながら、のんびり過ごすことが可能です。
オートキャンプ場などで車を停める場所を選べるのであれば、できるだけ木陰の近くを選ぶと良いでしょう。
また、川や滝、湖などの水辺の近くもひんやりとした風が吹き、とても過ごしやすいです。
おすすめポイント2「海の近くと違って寝苦しくない」
海の近くは1日を通して気温・湿度が高く、湿気を帯びた風を浴びると肌がベタベタとしてしまい、特に夜は寝苦しく、何かしらの工夫をしなければ睡眠で日中の疲れをとることは難しいのが現実です。
標高が高い場所なら、朝晩はかなり気温が下がり、涼しい中で過ごすことができるため、車内でもぐっすりと休むことができます。
次の日にまた思い切り遊ぶためにも、睡眠をしっかりとることはとても大切です。
おすすめポイント3「山ならではの遊びも」
夏というと、海の近くのリゾートや、海水浴・サーフィンなど海での遊びを想像しがちですが、山には山ならではの遊びがあり、子どもと一緒の車中泊旅でも、充分に楽しむことができます。
おすすめは川遊び(魚釣りや水浴び、ラフティング等)やアスレチック、クライミング、ハイキングなど。特に川遊びは、川の水の冷たさがとても心地よく感じられると思います。
標高の高い場所にも、お子さまから大人まで楽しめるアクティビティがたくさんあるんですよ。
標高の高い場所での車中泊、注意点は?
標高の高い場所は涼しくて過ごしやすく、夜も寝苦しくないなど、ここまでは利点をご紹介しましたが、反対に注意点するべき点もいくつかあります。
標高の高い場所での車中泊、いったいどんなことに注意をしたらいいのでしょうか。
太陽の下は当然暑い
標高が高いということは地上に比べると太陽が近いということ。いくら気温が低く過ごしやすいといっても、樹木や屋根などがなく、木陰・日陰でない直射日光の当たる場所は、当然ながらとても暑いです。
特に木陰のない場所は日光を遮るものがなく紫外線も強いため、できるだけ直射日光に当たらないよう気をつけたり、帽子や日焼け止めで日焼けを防止するなどの工夫も必要です。
また、日中に日の当たる場所に長時間車を停めておくと車内の温度が上がり、夜になっても熱が逃げず、寝苦しくなることもあります。
日中は夜の睡眠に備えて、できるだけ木陰・日陰に車を置き、車内の温度を上げすぎないように注意すると良いでしょう。
朝晩は特に寒くなる
標高が高い場所は日中暑かったとしても、朝晩はかなり冷え込むことが多いです。
夏だからと半袖やショートパンツなど、薄手で丈の短い服ばかりを用意していると夜の寒さに対応することができず、風邪をひいてしまうこともあります。
ある程度標高の高い場所に行く際には、晴れ予報であったとしても、カーディガンやパーカー、ストールなど羽織るものを用意しておくことをおすすめします。
雨の日、川の近くは危険
川が近い場所に「涼しいから」「川の流れる音が心地よいから」と車を止めて車中泊する方もいらっしゃると思います。
ですが、雨が降る日は川が増水する可能性があり、大雨の場合、ダムが開放されることもあるため注意が必要です。
晴れていたとしても山は天候が不安定で、急に雨が降り出すこともしばしばあります。川辺からは少し距離を取り、身の安全の確保ができる場所に車を停めるようにしましょう。
夏の車中泊を上手に楽しもう!
今回は暑い夏におすすめの「標高の高い場所での車中泊」について、おすすめの場所やおすすめポイント、注意点などをご紹介しました。
「標高の高い場所は涼しい」と、事前リサーチなしに訪れてしまうと痛い思いをすることもあります。
事前にしっかりとリサーチや準備をし、万全の態勢で夏の車中泊旅を楽しんでください!