ポリ袋レシピ

車中泊やアウトドアにオススメ!洗い物不要で簡単なポリ袋レシピ



皆さんは車中泊の際ご飯はどうしていますか?

外食したりコンビニでお弁当を買ったりする方も多いかもしれませんが、3食とも外食だと栄養が偏ったり、金銭面的にも厳しくなったりしますよね。

しかし、車中泊やアウトドア中に料理を作るとなると問題になってくるのが「洗い物」ではないでしょうか?

我が家のキャンピングカーにはキッチンも付いていますが、水は貴重なので出来るだけ洗い物を増やしたくないのが本音です。

そこで今回は、材料によっては洗い物ゼロも可能で「材料」と「ポリ袋」「鍋」「平皿」さえあれば出来る簡単で美味しいレシピをご紹介していきたいと思います!

・車中泊で旅をする方
・登山が好きな方
・キャンプで洗い物を減らしたいキャンパーさん
・家でも洗い物を減らしたい方

に特にオススメな内容となっているので興味がある方は是非最後までお付き合いください。

ポリ袋が万能調理器具?!


簡単調理法


ポリ袋 アイラップ

今回調理用に使用するポリ袋は「高密度ポリエチレン」と呼ばれている耐温度-30度~120℃の半透明の袋を使用します。

このポリ袋はコンビニや百円均一、スーパーなどにもあるので是非チェックしてみてください。

ポリ袋調理方は至って簡単です。

①まずポリ袋に食材と調味料を丸ごと入れ混ぜ合わせます。

ポリ袋 卵

②入れた食材が均一に加熱出来るようにポリ袋の中身は出来るだけ平らにしましょう。

ポリ袋 鍋に入れる

③そして火をかける前の水を張った鍋にポリ袋を入れて水圧で空気を抜き、縛りましょう。ポリ袋の中の空気が抜けることで「セミ真空状態」となり、味が染み込みやすくなりますよ。

鍋に皿を入れる

④ポリ袋が浸かるくらいの鍋にたっぷりの水を入れ、袋が鍋の底に触れないように平皿を鍋の中に入れます

湯煎

⑤鍋に火をかけて沸騰したら弱火にし、小さな泡が少し出続ける程度に温度を保たせます。

あとは食材の入ったポリ袋を入れて湯煎すれば出来上がりです。湯煎の時間は食材によって異なりますが大体10~20分程度で完成するものがほとんどです。

簡単なのに栄養満点!


ポリ袋の空気を抜くことで「セミ真空調理」になるので、食材のうま味が引き出され、栄養分を逃がしません。また、食材のうま味成分が引き出されることで減塩調理が可能となり、栄養満点の料理が出来上がります♪

自宅で下準備しておけば、当日は更に楽々調理


下準備

自宅で事前に食材や調味料をポリ袋に入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存しておくと、いざ料理を作るときは鍋に水と皿を入れて湯煎するだけなので、超簡単かつすぐに出来上がります。

また、袋を分けて作ることが出来るので、子どもと大人で違う味付けの料理や離乳食も作ることができ、小さなお子さんがいるママには特にピッタリな調理法です。

1つの鍋で複数の料理を同時に作れる


ポリ袋料理 同時

ご飯・主菜・副菜・汁物を作る際、通常であれば炊飯器や鍋、フライパン等最低でも2つ以上の調理器具を使いますよね。

しかし今回のレシピでは鍋とポリ袋だけで数品目を同時に作ることが可能です。

そのため、コンロ1つさえあれば定食やワンプレート食も作ることができ、他の料理を作っている間に出来上がった料理が冷めてしまう心配もありません。

洗い物不要で後片付けも簡単


お皿にラップ

ポリ袋調理レシピの場合、基本的に洗うものはありません。

湯煎した後の鍋や皿も基本的に袋が破けない限り洗わなくても大丈夫です。もし気になる方でも、サッと洗い流すだけで済みます。

また食材を切る場合は、キッチンバサミを使い、お皿もポリ袋に入れた状態でお皿の上に置いて食べれば、水が貴重な車中泊や登山、炊事場がないキャンプ場ではとても重宝しますよ。

ポリ袋で白米を炊こう


白米

まず基本となる白米の炊き方です。白米の炊き方を応用すれば、ポリ袋での炊き込みご飯やチキンライスも作ることも出来ます。

材料(1合分 )

・無洗米1合(150g)
・水 200cc

ポリ袋 ご飯

無洗米と水をポリ袋に入れて調理方法の①~⑤をした後、20分程加熱してください。ちなみに白米の場合途中でひっくり返すと全体をムラなく炊くことが出来ます。

加熱後は10分程度鍋の中で蒸らしておけば完成です。

ご飯 完成

ポリ袋で卵料理を作ろう


オムレツ


朝食にピッタリなオムレツは、ポリ袋で作ると焦げたり形が崩れたりする心配もほとんどないので家で作るのにもオススメです!

材料(1人分)

オムレツの材料

・卵2個
・マヨネーズ大さじ2
・コーヒーフレッシュ2個または牛乳大さじ1
・お好みでチーズ類やハム等

ポリ袋調理法の①~⑤は同じですが、オムレツを作るときのポイントは鍋に材料入りのポリ袋を入れる際、鍋に垂直にゆっくり下ろすと綺麗な形のオムレツになります!

ポリ袋 オムレツ

15分程湯煎するとふっくらトロトロのオムレツが出来上がります。

オムレツ 完成

副菜の野菜やウインナー等もポリ袋に入れて同時調理すれば簡単にワンプレート朝ごはんの完成です。

カニ缶入り天津飯


オムレツ作り方を応用してカニ缶入りの天津飯も作ってみました。

材料(1人分)

天津飯 材料

~オムレツ~
・卵2個
・カニ缶1個
・マヨネーズ大さじ2

~餡~
・乾燥シイタケお好みの量
・麵つゆ(4倍濃縮) 大さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ1
・水100cc
・水溶き片栗粉 大さじ3(片栗粉大さじ1、水大さじ2)
・お好みで薬味

天津飯 完成

作り方はオムレツと餡の材料を別々のポリ袋に入れます。そして最初にオムレツ用の袋を鍋に入れ形を整え、上に餡の材料が入った袋を入れます。

そして10~15分程で完成です。

ポリ袋で作るキーマカレーレシピ


子どもも大好きなカレーはアウトドアにもピッタリですが、洗い物が大変ですよね。今回は短時間で作るためにひき肉で作るキーマカレーのレシピをご紹介します。

ちなみに、水分量とカレー粉の量、そして湯煎する時間を増やせば通常のカレーも同様の作り方で完成できますよ。

材料(1人分)

ドライカレー 材料

・ひき肉80g
・お好きな刻み野菜100g程度
・カレールー(顆粒または刻んだもの)30g
・水80cc

①~⑤の調理法を行い20分湯煎し、火を止めた後5分程蒸らしたら出来上がりです。

同時に米も調理しておきましょう。

ドライカレー 完成

また、半熟卵をのせたい方はポリ袋に卵1つを割って入れ、5分程待つと半熟卵の完成です!

これから夏にむけて夏野菜を道の駅などで購入して作るのもオススメです♪

ポリ袋で作るパスタ


今回ご紹介するのは車中泊やアウトドアにオススメの缶詰や常温OKな食材で作るパスタ料理です。

焼き鳥缶とお吸い物の素で作る和風スープパスタ


材料(2人前)



・パスタ 100g(袋に入れる際半分に折ってください)
・お吸い物の素1または2袋(2袋だと味が濃くなります)
・焼き鳥缶(塩)1缶
・水 400ml

和風パスタ 湯煎中

作り方は①~⑤で行うのですが、パスタの場合は弱火ではなく中火~強火で行うと芯までしっかり茹で上がります。

湯で時間のポイントはパスタの袋に記載している時間よりプラス3~5分程度を目安にしてください。

和風パスタ完成

またパスタで袋が破れる可能性があるので袋を二重にしておくと安心ですよ。

アサリの水煮缶とシーチキンのトマトスープパスタ


アサリの水煮缶とシーチキンのトマトスープパスタ

上記と同様の作り方で材料を替えてトマトスープパスタを作ってみました。

材料(1人前)

アサリの水煮缶とシーチキンのトマトスープパスタ 材料

・アサリの水煮缶 (アサリがたくさん入っているのでお好みの量で可)
・シーチキン缶(オイルも一緒に入れてください)
・トマトソース 大さじ3
・コンソメ 1/2~1/4(シーチキンが塩分含んでいるのでお好みで可)
・水200ml

同様の作り方で水分量を減らすとトマトペンネパスタも作ることが出来ます。

トマトペンネパスタ

二日酔いのパパや貧血になりやすい女性にオススメ!アサリの水煮缶で作る汁物


アサリの水煮缶には大量にアサリが入っているので一品で使い切るのには無理があります。また、アサリに多く含まれるミネラルは二日酔いに良いとされおり、アサリは鉄分も豊富に含まれています。

そこで余ったアサリの水煮でみそ汁や副菜も作れないか試して作ってみました。

アサリの味噌汁


材料(1人分)

アサリの味噌汁 材料

・アサリの水煮適量
・味噌 大さじ1
・乾燥わかめ 適量
・水180cc
・粉末だし 2g

湯煎時間は10分程度で簡単に出来上がりました!

アサリのコーンクリームスープ


材料(1人分)

アサリのコーンクリームスープ 材料

・アサリの水煮 適量
・コーンスープ 1袋
・コーヒーフレッシュ 2個
・水  150cc

アサリのコーンクリームスープ

湯煎時間は5~10分ですが、お湯をそのまま直接ポリ袋に入れたらすぐに完成しますよ。

調味料不要!ほうれん草と焼き鳥缶・シーチキン・アサリの和え物


ほうれん草と焼き鳥缶・シーチキン・アサリの和え物

材料(1人分)

・アサリの水煮適量
・焼き鳥缶(タレ)
・シーチキン(オイルも入れてください)
・ほうれん草 1房
・お好みで白ゴマ

湯煎時間は15分で出来ました。ほうれん草を使うとより鉄分もUPするので女性にはオススメの一品です。

魚の煮つけ


魚の煮つけ

ポリ袋を使うとセミ真空状態で調理が出来るので、魚やイカの煮つけや肉じゃがなどの煮物も可能になります。ここではサバの醤油煮をご紹介します。

材料(1~2人分)

・サバの切り身 3切れ
・醤油 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・片栗粉 大さじ1
・(臭みが気になる方は)太ネギやショウガを入れるのもおすすめです

①〜⑤の順で調理を行い、20分程度湯煎すれば完成です。

もし煮詰めたい方はポリ袋の封を開けてその後数分程度湯煎すると照りが出てより美味しくなります。

ポリ袋でスペアリブのコーラ煮を作ってみた


スペアリブのコーラ煮

私がアウトドア中に食べたくなるのが、道の駅やスーパーなどで買って調理する「スペアリブのコーラ煮」。

外で食べると格別美味しいのですが、油抜きをしないといけなかったり、アクを取ったりと手間もかかる上に豚肉から出た大量の油のせいで洗い物が何より大変なんです。

そこで今回ポリ袋でスペアリブのコーラ煮も作れないか試してみました。

材料(2人分)

スペアリブのコーラ煮 材料

・スペアリブ 5本
・コーラ100ml
・うずらの卵 お好みの量
・コンソメ 1個
・醤油 大さじ3
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・水溶き片栗粉 大さじ3
・塩コショウ少々
・ニンニク 1/2

まずスペアリブに味が染み込みやすくなるようフォークで表面を突き刺します。次にスペアリブに直接塩コショウを振ります。

そして残りの材料とスペアリブをポリ袋に入れ①~⑤の工程を行い、30分程度湯煎してください。そのままでも食べられますが、コーラの風味が結構残ってしまうので、ポリ袋の封を開けて更に5分程度湯煎することをオススメします。

スペアリブのコーラ煮 湯煎中

今回油抜きやアク抜きをしなかったので臭みが心配でしたが、ニンニクのおかげで臭みは程よく抜け、さっぱりとした味のスペアリブのコーラ煮が完成しました!

家で試しに作ってみよう!


いかがだったでしょうか?

今回お伝えしたレシピ以外にも、通常の家で作るような料理もポリ袋を使えば普段通りの材料で作れるものが多くあります。

また今回は湯煎で作る方法をお伝えしましたが、耐加熱用のポリ袋の場合、電子レンジでの調理も可能です。

電子レンジで作る際は湯煎よりも短時間で出来るので、自宅での調理はもちろんのこと、電子レンジを搭載しているキャンピングカーであれば鍋すら要らずに料理が作れます。

車中泊やアウトドアに行く前に一度自宅でポリ袋料理を作っておけば、当日もスムーズに調理できると思うので、まずはご家庭でぜひ挑戦してみてください!