車のメンテナンスにおすすめのマキタ製品

キャンピングカーのメンテナンスにも、マキタ製品は最高だった!



前回は、キャンピングカーの車内で使っているマキタの製品について紹介しました。



マキタの電動工具は、キャンピングカーのメンテナンス用途のものでも車中泊用途のものでも同じバッテリーなので、本体のみを購入してバッテリーは使いまわしができます。

マキタの電動工具は、業務用だと思われがちですが、実は車のメンテナンスにおいて大変便利!

ここでは私たちの活用事例を紹介したいと思います。

今までそろえた車のメンテナンス用マキタシリーズ!


マキタのキャンピングカーメンテナンスに活用できる機器


車のメンテナンスに活用できるマキタ製品

メンテナンスをする際に便利な製品を用途別に紹介して行きます。

下記は、全て私たちが所有しており実際に使っている機材となります。

・充電式高圧洗浄機(MHW080DZK 本体のみ購入):8Mpaの水圧で15分の連続洗浄が可能
・充電式ブロワ(MUB184DZ 本体のみ購入):13m3/minの風量で12分の連続ブローが可能
・充電式空気入れ(MP180DZ 本体のみ購入):12L/minで830kpaの最高圧力まで空気入れが可能
・充電式インパクトレンチ(TW285DZ 本体のみ購入):260NmのトルクでM16ボルトまで締め付けが可能

高圧洗浄機


まず最初に充電式高圧洗浄機。バッテリー(18V×2 個)と水さえあれば、家庭用電源がないところでも高圧洗浄が可能です。

さらに、この機材が便利なところは、水タンクがセットとなっているので水道がなくても使用可能な点

自宅の駐車場は水道の蛇口が遠く、20m以上の延長ホースが必要です。ホースを 20mも出してしまうと、洗車時に絡まる、挟まる、給水が停止する、その都度手直しが必要となり洗車どころではありません。

それを解決してくれたのがこの機材です。

マキタの高圧洗浄機のタンクに水を入れているところ

使い方は、まず、タンクに水を入れます。この作業は、蛇口の近くでできるため、駐車場から遠い場所でもホースが絡むことなく注水できます。

このタンクには、吸い出し用のパイプも付属しているため、貯水後すぐに洗浄が可能です。

マキタの高圧洗浄機のタンクを運んでいる様子

駐車場までタンクを運びます。舗装道路であれば持ち手を伸ばし、そのまま転がして運搬が可能です。

砂利道などがある場合は、タンク標準のローラーが小型で埋もれてしまい運搬が困難なため、台車の上に載せて運搬しています。

マキタの高圧洗浄機にバッテリーをセットしている様子

車中泊用途でも使用している、18Vバッテリーを2個セットします。

満充電(6.0Ahタイプ)の状態にて 8Mpaの圧力で15分の連続洗浄が可能です。有名なK社の家庭用電源式の高圧洗浄機でも汎用タイプで10Mpa 。

充電式でも十分な圧力が確保できるので、電源式と遜色ない洗浄能力で大変便利です。

バッテリーは4個常備しているので、15分(2個)×2回で30分の高圧スプレーによる洗車が可能。

私たちの6m級のFIAT DUCATOベースのLIVING STONE5(リビングストーン5)の洗車でも、30分もあれば余裕で完了します。

マキタの高圧洗浄機でタイヤを洗浄している様子

リビングストーン5は、車旅が終わって帰宅すると毎回ブレーキダストでホイールが真っ黒になります。

高圧スプレーで初期洗浄することで真っ黒なダストが剥がれ、その後の洗浄がすごく楽になります。

もちろん、ホイールのみではなく、車体や屋根まで高圧スプレーで洗浄します。それでも、30分の連続運転で十分に綺麗にすることができています。

ちなみにこちらの高圧洗浄機には、洗浄ブラシや回転ブラシ、泡ノズルなどのアタッチメントも用意されており、それらを駆使すればより快適に洗車可能です。


ブロワ


ブロワがあれば、洗車後の水滴を除去できるため、拭き上げの時間を短縮できます。

我が家の車は、車体の面積が比較的大きいため、特大の吸水タオルを3〜4枚使用しないと拭き取りが完了しません。洗車の都度、タオルの洗濯、乾燥で大変でした。

しかし、風量が多いブロワはエンジン式が一般的。住宅街でのエンジン式ブロワ使用は、騒音が大きく近所迷惑となるレベルです。

マキタでは、充電式のタイプもラインアップされています。

充電式であれば、モーターの送風音のみであり、住宅街でも使用が可能な騒音レベルと思います。(お住まいの近隣環境によって異なります)

マキタ製品のブロワ

18Vバッテリー1個でブロワの使用が可能。

家庭用途のエンジンブロワは、12m3/minの風量、4Kg弱の重量、燃料満タンにて約1時間の連続運転が一般的です。

マキタであれば、充電式でも13m3/minの風量、2.8Kgの重量、バッテリー1個満充電で12分の連続運転ができます。

エンジン式に引けを取らず、長時間の連続使用をしないのであれば十分な性能です。

バッテリーは4個常備しているので、交換しながらであれば、12分×4個=48分の使用ができます。

車体についた水滴

洗車後に付着した水滴をブロワで吹き飛ばします。マキタのこのタイプのブロワは風量があるので、水滴がみるみる無くなっていきます。

ですが、12分の連続運転ではリビングストーン5のボディー全体の水滴除去はできないため、いつもバッテリーを2個使用しています。24分のブロー時間があれば、リビングストーン5のボディーでも十分に除去が可能です。

ミラーについた水滴

ブロワを活用する前は、拭き取ったつもりでも走り出すとミラーの中から水が垂れてきて、ミラーに付着することが多々ありました。

ブロー後の水滴のついていないミラー

ブローすることで、ミラーの表面の水滴とミラーの奥に溜まった水も一発で吹き飛ばすことができます。

この他にも、拭き取りが難しい箇所の水滴が除去できるのでとても助かっています。ブロワを使用することで、洗車にかかる時間が減りました。


空気入れ


以前は、ドラムコードで電源を延長し、重いエアコンプレッサーを車まで持ち運んでタイヤの空気入れをしていました。


しかし、我が家のキャンピングカーの空気圧は、550kpaと高圧であるため、4本のタイヤの空気を補充している最中にコンプレッサーの圧力が下がり、昇圧のため度々コンプレッサーを再起動する必要があったりと、とても不便な思いをしていました。


そこで、充電式の空気入れに変えることに。

トリガーを引くだけで、指定した圧力で運転が自動停止し、タイヤの空気入れが完了します。

持ち運び式のエアコンプレッサーとは違い、ハンディタイプなので取り扱いがすごく楽です。4本のタイヤへの補充も電源コードがないので絡まることがなく、簡単に作業ができます。

後片付けもコンプレッサーとは違い、ドラムコードの巻き取りやコンプレッサーの移動がないため、準備と後片付けの手間が省けて助かります。

マキタの空気入れ

気になる性能はというと、830kpaまでの高圧に対応しており、キャンピングカーの指定圧力でも余裕で空気を入れられます。

また、バッテリーをあまり消費しません。通常の定期補充(始業前点検)レベルであれば、タイヤを4本補充しても充電レベルが1個減る程度です。

マキタの空気入れ 圧力設定

この空気入れは、入れる圧力を設定できます。

圧力の単位も PSI, bar, kpa まで対応しているため、国産車から輸入車まで計算にて圧力値を変換する必要がなく、指定圧力の設定が容易にできます。

我が家の車のビルダー指定値は、bar表記であるため、単位をbarに変更し、リアの場合、指定値の5.5barにセットします。

マキタの空気入れ 圧力設定

始業前点検では、5.05barまで圧力が低下しておりました。コロナの影響で旅に出る機会が減っており、前回の点検から約1カ月の期間が空いていました。

旅に出る前には空気圧の確認が必須です。みなさんも安全に旅をするために忘れずに空気圧の確認を行ってくださいね。

マキタ空気入れ

トリガーを引いた状態で維持し、しばらく待つと指定した圧力で自動的に空気入れが停止します。トリガーを引いたままにする必要がありますが、とても軽いので指も疲れません。

『指定圧力の設定変更(フロントとリアで異なる場合)→タイヤへの接続→停止するまでトリガーを引く』を4本行えば、空気の補充が完了です。

点検後には常時車載し、万一旅先で補充が必要となった場合に備えています。(エアゲージも常備)


インパクトレンチ


以前は、エアコンプレッサーを所有していたので、エアインパクトレンチを使ってタイヤ交換などを行っておりました。

しかし、タイヤ交換の都度、コンプレッサー電源の延長ドラムとエア配管(5m位)を準備接続して、持ち運んで作業を行う必要があり、私たちの住む住宅がとても手狭なので、作業場所までの取り回しが大変でした。

また、使用した機材も片付ける必要があり、これも毎回手間がかかっていました。

マキタのインパクトレンチ

そこで充電式に変更したところ、タイヤ交換作業が楽にできるようになりました。

電源、エア配管も必要ありません。ソケットを付けて、あとはホイールナットを外すだけです。

とても簡単ですし、 腰ベルトにインパクトレンチぶら下げた状態で次々作業が行えます。ソケット類は、エアインパクトレンチのものを流用しています。

マキタのインパクトレンチでタイヤ交換をしている様子

ホイールボルトにソケットを差し込み、トリガーを引きます。ボルトが緩むと回転が停止します。これは、充電式のインパクトレンチに変えて気付いた便利な点です。

エアインパクトレンチだと、勢いよく緩むので、途中で上手に止めるのが難しいのですが、充電式は、電子制御なので、緩んだことを検出して自動的に回転を停止してくれます。素人レベルのサンデーメカニックにはありがたい機能です。

また、回転数の調整がトリガーの引き具合で簡単に微調整できるので、エア式みたいに一気に回ってしまうことがありません。

締め付けトルクも260Nmの性能があります。リビングストーン5のホイールボルトの指定トルク=160Nmでも余裕で対応します。(固着している場合など、緩まないことがあります。トルク性能値は、あくまでも参考としてください)

国内のキャンピングカーのカムロードベースのシングルタイヤ(鉄ホイール)の場合、指定締め付けトルク=135Nm(参考値)なので、シングルタイヤであれば対応可能ですが、ダブルタイヤだとトルク不足となります。

インパクトレンチの購入時は、所有する車の指定締め付けトルクを調べた上での、機材の選定が必要となります。

※締め付けは、走行中の緩み防止のため、トルクレンチを用いて車種指定のトルクで締め付けてください。
※タイヤ交換がすでに終わってしまっており、交換の様子を紹介するために撮った写真です。ご了承ください。


まとめ


マキタの充電式工具は、職人さん向けのプロツールが多いので、車のメンテナンスにも十分活用できる性能があると思います。

特に便利だと感じる点は、やはり電源コードなどが必要ないことです。洗車では、家庭用電源を用いる機材の場合、電源コード、水道のホースが絡んだりして不便です。

また、メンテナンスにおいても、プロであればエアツールが必要ですが、サンデーメカニックレベルでは、逆に取り扱いに手間がかかるため、タイヤ交換プラスαの作業しかしないのであれば、充電式の電動工具の利便性のほうがメリットになります。

今から買いそろえる方、劣化が進んで買い替えを検討している方にご参考になれば幸いです。

最後に、昨今、タイヤ交換時の事故が多いとの報道がありました。キャンピングカーの車重は、一般車に比べて重いです。

今回は紹介しませんでしたが、リフトアップ用のジャッキも車重に対応したものが必要、そして下地の路面も十分な耐荷重が必要です。

タイヤ交換作業においても、機材や場所の選定を間違うと事故につながる可能性があります。安全が確保できない場合はビルダーさんに作業を依頼しましょう!