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車中泊&キャンプ歴40年の筆者がHi-Mondeのアウトドア用品Kumpelを使ってみた



車中泊やキャンプで使う小物類は、もちろん実用性が第一に重要だが、見た目が自分のセンスに合わないものを私は使いたくない。

残念なルックスのものを使っていても楽しくないからだ。

と言うより、機能美という言葉もあるが、機能性の高いものは見た目も美しく、見た目がピンとこないものは性能もそれなりだったりすることが多いようにも思っている。

逆に、デザインに凝っているだけのものもあるが、カッコだけのものと、機能性の中に洒落たデザインが取り入れられているものとは直感的に見分けがついてしまったりもする。

現在キャンプブームでたくさんのキャンプ用品が巷に溢れているが、ピンとくるものもあれば、全くそうではないものもある。

そんな中、Hi-Monde(ハイモンド)というブランドの金属モノのアウトドア用品を試用する機会を得た。

Hi-Mondeは川崎の板金加工会社の日崎工業が立ち上げたガレージブランドで、そのアウトドア製品シリーズの名称が「Kumpel(クンペル)」だ。

Hi-MondeのKumpelは前者(ピンとくる方)だったのでインプレッション記事の執筆を快諾したのだが、実際に使ってみないことにはわからない。結果はいかに。

その前にちょっと前置き


メーカーのウェブサイトと重複する部分の多い記事内容になっても意味がないので、各製品の詳細などより、自分の感じたことなどを中心に話を進めて行こうと思う。

サイズや価格など製品の詳細についてはメーカーのウェブサイトをご参照いただきたい。

しかし、価格について先に補足しておくと、アウトドア用品には「そんなに払う価値があるかなー?」と感じるような物も少なくないが、Kumpelは全くそうした印象を受けなかった。

しかも日本製! そういった点でも好感度が高かったことを付け加えておこう。

今回使ってみたのはLEDランタンシェード、マルチウォーマー、固形燃料コンロ ごとくさん、マルチボックス。

それでは、それぞれの使用インプレッションを紹介していこう。

Hi-Mondeの公式サイトはこちら

Kumpel LEDランタンシェード


ランタンシェード

今更説明も不要だが、LEDランタンは明るく電力消費量が少ないため、キャンプの灯りとして人気が高い。

また、火を使わず安全でもあるため、車中泊旅ではもはや必需品と言っても過言ではないと思う。

人力移動の場合は極力小さく軽くシンプルなタイプのLEDランタンが便利だが、シンプルなタイプは雰囲気には欠けると言うか、味気ないものが多い。

しかしクルマで移動するのなら多少、嵩張ってもせっかくなら灯りも楽しみたい。

実用性重視の高性能で、フラッシュライトとしても使えるLEDランタンを光源として使えるシェードなどがあったら一石二鳥で非常に合理的だが、このKumpel LEDランタンシェードがまさにそれだ。

ステンレス製の胴体に柄が打ち抜かれたシェードで、天板部分の直径が120mm、高さが125mm程度だから、それほど嵩張るわけでもないし軽い。

そして、ガラスや紙ではないので割れたり破れたりする心配もない。

このランタンシェードは、ゴールゼロのライトハウスマイクロ・ライトハウスマイクロフラッシュを光源に使用することを基準に設計されている。

そのゴールゼロのランタンは、現在入手困難になるほど大人気なようだが、やはり味気があるわけではなく、正直に言うと私はこれまで特に魅力を感じてはいなかった。

ランタンシェード被せて模様を出す

しかし、Kumpelのランタンシェードを被せるとご覧の通り。

中のランタンの光が和らぎ、このようにテーブルの上などにシェードの模様が幻想的に浮かび上がる

元々私は強い光で煌々と照らすより、程々の明るさの方が好みなのだが、雑多な荷物で車内が散らかっていても、こんな灯りならそれも誤魔化せてしまえそうで、そんな効果もあるように思う。

テーブルの上などに直置きすると上の画像のようになるが、吊り下げて使用することもでき、下の画像のスタンドもセットになったバージョンもある。

スタンド付きランタンシェード

このスタンドもアームが優美な曲線に描かれていたり、ベース部分にはブランドイメージの木の葉の模様が打ち抜かれていたり、さりげなく、しかしとことん拘って洒落っ気を欠かさずに作られているところがまた憎い。

3種類のランタンシェードの柄

柄は青海波柄・ネイティブ柄・ノルディック柄の3種類がラインナップされている。

どの柄も各々魅力的で、単体でももちろん綺麗なのだが、試しに三つ並べてみたら柄が混ざってこれもまた面白かった。

こんなことをしていると全部の種類を揃えてみたくなってしまうから困る。

塗装を施したタイプも試作されていて(今後販売予定だそう)、和な雰囲気の青海波柄には黒がよく似合っていた。

前述の通り、このシェードはゴールゼロのランタンの使用を想定して作られているが、大きさがΦ26mm・L:123mm程度のLEDランタンも使用可能だ。

そして、ゴールゼロのランタンは現在大人気で入手が困難なようで、あっても高値が付けられている。

フラッシュライトとランタン

そこで私は南米の密林からお手頃価格で合うサイズのフラッシュライト兼ランタンを見つけ出し、それを装着してみた。

合理的ではあるけど全く味気などないライトが雰囲気抜群のランタンに変身し、大満足している。



スタンドに吊るして壁の近くに置くと下の画像のようになる。床面に映し出される魔法円のような光も良いが、これもまた面白い。

LEDでもおしゃれに

懸念されるのは、雰囲気が良くなり過ぎてアルコールの摂取量が増えてしまいそうなことだ。

味気ないLEDランタンと殺風景な室内の雰囲気をガラリと変えてしまう、これは魔法のシェードだ。

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