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【新製品取材】キャンピングカーのトイレもついにシャワー洗浄式に! ホワイトハウス/WASH+

【新製品取材】キャンピングカーのトイレもついにシャワー洗浄式に!

キャンピングカーにトイレは必要か。

絶対必要と考える人もいれば、SAやPA、道の駅、コンビニのトイレを24時間使えるから要らないという人もいるでしょう。

そして、「ホントは欲しいけれどキャンピングカーのトイレは後始末に抵抗があるから、二の足を踏んでしまう」という人も多いと思います。

そんな悩みを解決できるキャンビングカー用トイレとして昨年(2024年)から国内販売されているのが「クレサナ」。

用を足すたびにフィルムを圧着してそのままゴミとして出せるのが特徴で、排泄物を見ないで後始末できる画期的なトイレですが、そのクレサナをさらに進化させられるのが、本記事で紹介するホワイトハウスが開発した「WASH+(ウォッシュプラス)」。

簡単取り付けで、クレサナをシャワー洗浄式トイレにできてしまいます。

おしりも洗えて、後処理も手間要らず。

発表になったばかりのウォッシュプラスを、7月に開催された東京キャンピングカーショー2025で取材してきました。

排泄物を見ないで後始末できるキャンピングカー用トイレ・クレサナ


クレサナ本体

ウォッシュプラスを紹介する前に、本体となるクレサナがどういうキャンピングカー用トイレなのか、あらためて解説したいと思います。

キャンピングカー用のトイレは世界中でずっと以前からありました。

主に大型キャンピングカーのマルチルームやトイレルームに設置されていて、自宅と同じように用を足せます。

ただし、自宅のトイレはほとんどが水洗式で、終わったら下水に流せばいいですが、キャンピングカー用トイレの多くはタンク式。

ダンプステーションや自宅のトイレに汚水を流す必要があります。

想像するだけでもこの作業がなかなかの苦行で、どうしても抵抗があるからキャンピングカーへのトイレ設置をためらう人も多いでしょう。

そんな心配を解消してくれるのがクレサナ。

スイス製の密封式(圧着式)ウォーターレストイレで、昨年(2024年)から日本でもホワイトハウスなどで販売されています。

汚水を処理する必要がなく、自宅のトイレと同じようにゆったり落ち着いて使えるという画期的なキャンピングカー用トイレです。

【ウォーターレストイレ clesana(クレサナ)の特長】
・汚水処理しなくていい
・自宅用トイレと同様の大きさと形状
・180度方向を変えられる
・便器内の掃除不要
・可燃ごみとして処理できる
・丈夫で透けない、防臭効果のあるフィルム密封式
・溶剤不使用
・バンコン、キャブコン、トレーラーなど様々な車両に後付け可


クレサナの仕組み

用を足す毎に凝固剤を入れて、ロール状のフィルムライナー(密閉式パック)を圧着。

完全に密閉されて排泄物は見えません。無臭で清潔に処理が可能です。

使用後に密閉したパックは、家庭ゴミとして処分できるため、清潔に簡単に処分が可能です。※各自治体の分別ルールに従って処分。

キャンピングカーにつけたクレサナ

さらにクレサナは、外観や大きさも家庭用トイレとそれほど変わりません。

寸法はclesana (丸型ベース=土台)の場合、高さ515×幅363×奥行461mm。

一例ですが、住宅で使われるTOTOのタンクなしウォシュレット・ネオレストAHは高さ528×幅386×奥行701mm。

比べてみるとクレサナの方がひと回り小さい感じです。

排泄物を密閉(圧着)できるポータブルトイレはほかにもありますが、クレサナなら見た目も大きさも違和感なく、自宅でいるときのように落ち着いて用が足せます。

クレサナをシャワー洗浄式にできるのがウォッシュプラス


クレサナ本体

前置きが長くなりましたが、ここまでで紹介してきたクレサナを簡単にシャワー洗浄式トイレに変更できるのが、ホワイトハウスが開発したのがウォッシュプラス。

クレサナはそのままでも画期的なキャンピングカー用トイレなのですが、ウォッシュプラスを取り付けることで、さらにバージョンアップできます。

取り付け方法はとても簡単。

クレサナの便座の下にウォッシュプラスをはめ込むだけ。

特別な作業や工事は不要です。

クレサナの電動ポンプ

セットになっている電動ポンプのタンクに水を入れておいて、ウォッシュプラスのノズルから洗浄水を噴射。

温めのお湯を入れておけば、温水洗浄便座にもなります。

ウォッシュプラスを取り付けることで高さが約5cm増しますが、これは許容範囲でしょう。

災害時にも便利!「折り畳み式簡易トイレ(仮称)」も同時発表


折り畳み式簡易トイレ

ホワイトハウスの展示ブースではウォッシュプラスと同時に、「折り畳み式簡易トイレ(仮称)」もお披露目されました。

こちらも洗浄式トイレなのですが、折り畳んでコンパクトに収納できるのが特徴。

もちろんキャンピングカーに積んでおくこともできますが、折り畳めて持ち運びが容易なので、介護の現場や災害時のための備蓄品としても活躍しそうです。

気になる価格は?


ウォッシュプラスも折り畳み式簡易トイレ(仮称)も、来年の発売を予定。

正式な販売価格は取材時点で未定とのことでした。

ちなみにクレサナ本体の価格は26万4,000円(税込)。

ウォッシュプラスの最新情報が知りたい人はhttps://kk-tcl.co.jp/toilet/wash/から問い合わせてみるといいと思います。

ウォッシュプラスを開発したホワイトハウスとは




クレサナ用ウォッシュプラスを開発したホワイトハウス(ホワイトハウスキャンパー)は、ハイエースベースをはじめとしたオリジナルキャンピングカーのビルダーとしても国内大手。

フィアットデュカトの正規ディラーでもあり、ここ数年はデュカトベースのオリジナルキャンピングカーも次々と企画・製作・販売しています。

また、車載用エアコン・COOL STAR(クールスター)やエバスペッヒャーのFFヒーターの総販売元でもあるなど、キャンピングカー用の装備・パーツ類も豊富にラインナップ。

その一環としてクレサナを昨年から販売開始。

今回のウォッシュプラスの開発につながっています。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。