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【雪道初心者必見】車中泊19カ月で体験した“雪の恐怖”3選とおすすめ雪対策アイテム
私はつい先日まで、能登地方で19カ月間の車中泊生活を続けていました。
そのあいだに、冬のシーズンも2回経験しています。
冬の能登といえば、雪。
積雪や吹雪に何度も遭い、怖い思いをしたこともありました。
雪道に慣れていない方、雪国で暮らしたことがない方、そして「車中泊の旅中に雪が降ったらどうしよう・・・」と不安に感じる方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
毎年のように、突然の豪雪で交通がマヒし、多くの車が雪の中で立ち往生した――そんなニュースが流れます。
実は私も、ほんの紙一重のところで交通マヒに巻き込まれずに済んだ経験があり、それがきっかけで本気の雪対策装備を整えるようになりました。
この記事では、私が体験した「雪で本当に怖かった瞬間」と、冬の車中泊で役立つおすすめの雪対策アイテムを紹介します。
能登育ちで、能登で19カ月間、車中泊生活を経験

私は6年ほど前に富山へ戻って以来、ずっと雪のある地域で暮らしています。
そして、つい最近までは軽自動車・ダイハツ ムーヴで19カ月間の車中泊生活を続けていました。
正直、ムーヴは車中泊に向いている車とは言えません。
それでも、持ち物を極限まで減らし、工夫しながら何とか暮らせる空間に作り変えてきました。
当然、雪道を走る機会も多く、冬場はヒヤッとする瞬間も。
今回は、そんな私が実際に体験した「雪で危なかった体験」と、その経験をもとに雪対策として車に備えていたおすすめアイテムを紹介します。
スリップであわや玉突き事故

雪道トラブルの代表といえば、まずスリップ事故です。
私自身も、雪道で危うく前の車に追突しそうになったことがあります。
そのときの状況を振り返ると、原因は主に2つ。
スリップの原因①スタッドレスタイヤが古すぎた
スタッドレスタイヤは履いていたものの、なんと8年経過。
ゴムが硬くなっており、グリップ力が低下していました。
一度滑り出すと止まりにくく、非常に危険な状態。
このあとすぐ、新品へ交換しました。
スリップの原因②車間距離の見誤り
降雪時は、前の車までの距離が「いつもより遠く見える」ことがあります。
おそらく視界が白くなることで、距離感の認識が狂っていたのだと思います。
スリップ事故の教訓
①スタッドレスタイヤは必須。少なくともチェーンを装備すること。
雪道を走るなら、どちらかは絶対に必要です。
②車間距離は、やりすぎくらいがちょうどいい。
普段の2倍以上の車間距離を意識してちょうど安全。
ただし、チェーンを付けていても急発進・急ブレーキは滑ります。
チェーン装着時こそ、より丁寧で優しい運転が必要です。
一夜の豪雪で、車が埋まる

豪雪警報が出た夜のこと。
翌朝目を覚ますと、車がほぼ埋まってしまい、脱出不可能寸前という事態に遭遇しました。
近年の雪の降り方は、まるで「夏の線状降水帯がそのまま雪になった」かのように、一気にドカッと積もる傾向があります。
昨年は、一晩で約40cmの積雪。
FFの軽自動車で太刀打ちできず、完全に動けなくなってしまいました。
軽自動車の多くはタイヤが小さいため、車体の底が雪に乗り上げると身動きが取れなくなります。
これは、4WDでも状況次第では同じで、過信は禁物だと感じました。
雪で埋まったときに持っていて本当に良かったもの

じつは、前日の天気予報で嫌な予感がしており、急いでホームセンターへ。
そこでアウトドア用の折り畳みスコップを購入していました。

スコップ収納状態
雪国には、軽量プラスチックの雪かきスコップがありますが、車内スペースの都合もあり、折り畳み式を選びました。
また、必須アイテムとしておすすめなのが、屋根やウインドウの雪を落とすワイパー。

私が使っているのはダイソーの「窓の湿気取りワイパー」ですが、これが雪かき・結露取りの両方に使えて超便利。
コンパクトなのもポイントが高く、常備にぴったりです。
もちろん雪国では専用の雪かきワイパーも販売されています。
雪から脱出した方法
まず、動けるところまで車を進め、動けなくなったら、雪をスコップで車体の前方・タイヤ周りの雪を丁寧に除雪、再び少し前へという作業を繰り返して脱出。
雪スタックの良いところは、砂や泥と違い、溶ければ消えるため古毛布やむしろは使用しなくても大丈夫でしょう。
能越道で「4日間立ち往生」に巻き込まれかけた
2021年1月、能越道では大雪の影響でトラックが立ち往生し、道路が約4日間閉鎖されるという大きな事故がありました。
原因は、トラックが冬用タイヤではあったもののチェーン未装着で、上り坂で完全に登れなくなった上に、その区間が1車線で路肩が狭く、後続車が回避できなかったという悪条件が重なったためでした。
私も帰宅途中でその区間を走っていましたが、あと1時間帰りが遅ければ巻き込まれていた可能性が高かった状況。
危険な気配を察知して早退したことが、幸いにも命拾いにつながりました。
その後も大雪は続き、結局一週間出勤できない程の交通麻痺が発生。
この経験から、「車中泊ができる装備を積んでおこう」と考え以下を準備しました。
①チェーンは必須

スタッドレスだけでは限界があり、上り坂ではチェーンがないと動けなくなることがあります。
装着経験がないと現場で苦労するため、事前の練習は必須。
最近は気軽に使える布チェーンも販売されているので検討の価値ありです。
②すぐ食べられる食料を常備
日持ちする菓子類が良いでしょう。
ビスケットやチョコなど、あとはミネラルウォーターがあれば良いですね。
車中泊旅中に雪が降りそうなときは、早めに食糧を買っておくのがおすすめ。
③携帯トイレは多めに
男女問わず必ず常備した方がいいです。

男性なら小用に空のペットボトル、大用にはレジ袋とウェットティッシュ、新聞紙(またはペット用砂)、バケツ(便器代わり)。
私はこれらを100円ショップの小さいゴミ箱にセットして収納しています。
幸い一度も使っていませんが、あるだけで精神的な安心感が違います。
あとは車内で用を足せるかどうかですね。
④防寒装備は絶対
閉じ込められた状況でエンジンつけっぱなしは危険です。(雪でマフラーが埋まり一酸化炭素中毒のリスク)
なので、ダウンジャケット、ひざ掛け、毛布など防寒アイテムは必須です。
⑤理想は「ポータブル電源+電気ポット」
お湯が沸かせるだけで、身体も心も救われます。
電気ポットはワット数が高いので、大容量・高出力のポータブル電源が必要です。
私の持っているポータブル電源では出力が足りず電気ポットが使えません。
代わりにカセットコンロを積んでいますが、火災や一酸化炭素が心配なので、あまりおすすめできないのが正直なところです。
⑥燃料は「半分いかにしない」が鉄則
暖房も、移動も燃料がなければ不可能。
雪道を走るときは常に半分以上をキープしましょう。
雪対策で持っていて良かったアイテム

これまで雪の中で車中泊生活を続けてきた経験から、「これは持っておくべきだった」「助けられた」と感じたアイテムをまとめます。
スコップ
YOUNGDO
¥3,380
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雪からの脱出で、非常に役に立ったグッズがスコップです。
私が使っているのはアウトドア用の折り畳みスコップ。
折り畳み式は車内でもかさばらず、雪以外にも1年中使えます。
私は釣りをするので、ミミズ掘りなどでも重宝します。
携帯トイレ
SEIWA
¥1,073
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冬だけではなく、車中泊では年間通して必須級のアイテムです。
とくに雪で立ち往生する可能性がある冬は、活躍の場も多いでしょう。
寝具・毛布などの防寒具
車中泊をしている人なら必ず持っているアイテムですが、運転席で使える膝掛けタイプがあると非常に便利です。
最近はヒーター付き毛布も増えていて、バッテリーと組み合わせればエンジンを止めたまま暖を取れます。
チェーンとジャッキ、車止め
チェーンはスチール・プラスチック・布チェーンなど種類がありますが、どれでもいいので持っていることが重要です。
ただし、チェーン装着にはジャッキが必要。
Jack Boss
¥4,080
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標準装備のジャッキは使いづらいため、私はコンパクトで扱いやすい「ボトルジャッキ」を使っています。
コンパクトなのでフロアジャッキよりも車内のスペースを使わなくて済みます。
エーモン(amon)
¥982
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ジャッキアップの際は車が滑る危険があるため、車止めも必須です。
車載用電気ポット
私自身はまだ使っていませんが、雪で立ち往生した際に「これは便利だろうな」と感じるのが車載用「電気ポット」です。
火が使えない状況でもお湯を沸かせるため、大いに役立ちます。
MACOLAUDER
¥6,299
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レビューが微妙なところなので、今のところ購入を見合わせていますが、商品に信頼性が出てくれば購入したいと思っています。
まとめ
雪道や冬の車中泊は、慣れていないと本当に怖いものです。
私自身、スリップ寸前のヒヤリ体験や、一晩で車が埋まる豪雪、4日間の立ち往生に巻き込まれかけた出来事を通して、「運だけには頼れない」と痛感しました。
しっかり準備をしておけば、静かな雪景色の中で車内にこもる時間は、とても贅沢で心に残る体験になります。
この記事が、これから冬の車中泊や雪道ドライブに挑戦する方の「備えチェックリスト」になればうれしいです。
安全第一で、冬ならではの景色と時間を、どうか楽しんでください。





