13カ月の車中泊で実感!能登が快適な理由とおすすめ車中泊スポット3選

富山県高岡市を拠点に、高岡・氷見・七尾エリアで13カ月連続の車上生活を送っています。
もともと軽自動車で寝泊まりし、通勤もこの車でこなしています。
もともと能登が地元ということもあり、この1年以上は毎日能登周辺で車上生活をしてきました。
そのため、能登エリアの車中泊事情にはかなり詳しいほうだと思います。
たまに、能登以外の地域にも車中泊旅行に出かけますが、そうした他地域と能登を比べてみると、違いを感じることがあります。
また、車中泊仲間と話していても「能登は車中泊がしやすいよね」という声もよく耳にします。
そこで今回は、私が実際に感じた「能登地方が車中泊におすすめな理由」と、「ちょっと気になる点」について、実体験をもとに解説していきます。
さらに、おすすめしたい能登の車中泊スポットを3カ所ご紹介します。
能登地方での車中泊が快適と思う理由
私はこれまで、さまざまな地域で生活や旅行してきましたが、その中でも「能登地方での車中泊はとくに快適だな」と感じることが多くあります。
ここでは、そう感じる理由や根拠をいくつかご紹介していきます。
能登地方(特に富山県氷見市)は無料車中泊スポットが多く、比較的空いている

かつて北陸以外で暮らしていた私が、地元・富山に戻ってきて改めて感じたのが「無料で使える車中泊スポットがとても多い」という事でした。
なかでも氷見市は、以前の印象と大きく変わっており、マリンレジャーを意識した整備が進んでいます。
「ひみ番屋街」や「比美之江公園」など、車中泊に適した場所が増え、イベント開催地としても活用されています。
一方で、高岡市からさらに北に行くとなると少し距離があるため、ついでに寄るにはやや遠回り。
そのため、平日はもちろん、週末でも比較的空いていて、混雑によるストレスはほとんどありません。
私はこの環境のおかげで、いつも快適に車中泊を楽しめています。
車中泊スポットの近くには、温泉・銭湯が多くある
七尾市といえば「和倉温泉」が有名ですが、高岡市や氷見市にも温泉や銭湯が豊富にあります。
車中泊では、意外と「入浴施設が遠い」「営業時間に間に合わない」といった悩みがつきもの。
しかし、能登地方では車中泊スポットから近い距離に温泉があるため、とても助かっています。
たとえば、「ひみ番屋街」では、車を停めたそのまま歩いて隣接の入浴施設に行けるという好立地!
また、夜10時以降まで営業しているところもいくつもあります。
新鮮な魚介類の調達が簡単

車中泊旅の楽しみといえば、やっぱり「その土地の取れたものを食べたい」ということ。
私のように毎日車上生活をしていると、毎回外食というわけにもいかず、基本は車内調理。

だからこそ、地元のスーパーや直売所は重要な存在です。
私は、旅先のスーパーを覗き、地元の食材や惣菜にはいつも感動の目で見ています。
富山湾沿いの地域では、地元漁港で水揚げされたばかりの魚介類がスーパーに並びます。
しかも驚くほど新鮮で安い!
夕方になると、割引シールが貼られてさらにお得になります。

たとえば、氷見の寒ブリ。
都会で買えば高価なはずですが、氷見では1人前の刺身が199円で売られていることも珍しくありません。
今年でいうと、ホタルイカが豊漁だったこともあり、夕方になっても売れ残るほど豊富でした。
しかも、9時~22時まで営業しているスーパーも多いので、夜遅く到着しても食材の調達に困ることがありません。
また、いくつかの道の駅では、新鮮な魚介類を販売しています。
営業時間内ならそのまま夕食に。
翌朝一番に立ち寄れば、お土産として持ち帰ることもできます。
夏は、海側なら夜間は涼しい
高岡市伏木は、全国でも有数の「最高気温を記録しやすいエリア」。
フェーン現象の影響で、真夏の日中はとても暑くなります。
こうしたときの対策は、日中はなるべく走行して移動するか、道の駅やショッピングモールなどに空調のある屋内で過ごすのがおすすめです。
間違っても、炎天下の車内で昼寝しないように!

一方、夜になって海沿いで車中泊する場合は、海風が涼しくとても快適です。
そよ風が吹いていて、寝苦しさが軽減されます。
ただし注意点もあります。
「比美之江公園」では、夏場は蚊の大量発生に悩まされました。
そのため、防虫対策は必須です。
私の場合は、昔ながらの蚊取り線香と防虫スプレーを使用しています。
車内で蚊取り線香を焚くと多少においが気になるかもしれませんが、消臭効果もあり、意外と気になりません。
能登での車中泊で困ること
これから能登方面へ車中泊旅を考えている方に向けて、私自身の経験からいくつかのアドバイスをお伝えします。
突然の雨に注意!能登の気候はひと味違う
能登地方では、たとえ晴天でも突然雨が降ることがあります。
他の地域から訪れると、「こんなに天気が変わるの?」と驚くかもしれません。
車中泊ではテント泊ほど天候の影響は受けにくいとはいえ、雨はやっかいな存在。
とくにタープを使っている場合、雨の日の撤収は大変です。
そのため、私は基本的にタープやテントは、おすすめしていません。
また、雨が多い=湿気も多いということ。
私自身いろいろ試した結果、今は電源付きの除湿器を車内でテスト運用中です。
足元も重要なポイントで、防水性の高い靴や、逆にクロックスのように濡れても気にならないタイプのサンダルがあると便利です。
湿気対策はこちら▷1年間、ほぼ毎日車中泊して痛感!結露対策の重要性と解決法
車中泊スポットが空きすぎて、逆に怖い
車中泊を始めたばかりの頃、私はちょうど冬の時期で、よく「車中泊スポットにひとりきり」という事が多くありました。
今でこそ慣れましたが、当時は本当に心細く、少し怖かったのを覚えています。
私が普段よく利用する車中泊スポットの中では、比較的にぎわっていて安心感のある場所がいくつかあります。
たとえば、道の駅 万葉の里高岡、ひみ番屋街、能登食祭市場です。
最近では比美之江公園も人気が高まっているようです。

これらのスポットは、近くにコンビニや飲食店があることが多く、人の出入りも適度にあるため、安心して過ごせます。
震災の影響で、完全営業できていない場合が多い
能登半島地震の影響で、七尾以北の道の駅は今も一部営業再開できていない場所が多いと聞いています。
私の活動範囲の車中泊スポットは、現在は問題なく利用できているのですが、輪島方面に行かれる方は以下の準備をおすすめします。
・ガソリンは満タンに
・飲み水、食料の確保
・簡易トイレの携帯
また、現地では営業時間を短縮している商業施設や飲食店も多いようです。
もちろん、地元の方々はすでに日常生活を取り戻しつつあり、「意外と大丈夫だった」と感じる場面もあります。
とはいえ、念には念を入れて、とくに簡易トイレは備えておくと安心です。
独断と偏見で選んだ!能登のおすすめ車中泊スポット3選
【富山県】比美之江公園

住所:富山県氷見市北大町
アクセス:能越自動車道「氷見IC」から車で約8分
トイレなどの設備:24時間利用可能なトイレあり、水道あり
周辺施設:3km以内にコンビニ・スーパーあり
混雑状況:比較的空いている
詳細はこちら▷比美之江公園
「ひみ番屋街」が混雑しているときに重宝される穴場スポット。
実はこの公園は、3つの駐車エリアに分かれており、メインはひみ番屋街から海側に向かった先。
他の2カ所は目立たない場所にあるため、GWや夏休みなどの繁忙期でも静かに過ごせる可能性が高いです。

圏内には自動販売機はありませんが、トイレと足洗い場のような水道設備があるのみ。
照明は明るく、夜間には犬の散歩をする地元の方も多いので、人気があり、安心感があります。
比美之江公園周辺のおすすめ温泉

歩いて行ける場所に「氷見温泉郷 総湯」があります。
最寄りの入浴施設でおすすめしたい温泉は「氷見温泉郷 くつろぎの宿 うみあかり 別邸潮の香亭」です。
価格もリーズナブルで、海を眺めながらのんびりくつろげます。
住所:富山県氷見市宇波10-1
料金:大人660円、子供(4歳〜小学生)440円、幼児(3歳以下)220円
入浴時間:9:00〜21:00(最終受付20:30)
詳細はこちら▷氷見温泉郷 くつろぎの宿 うみあかり 別邸潮の香亭
【富山県】道の駅 ひみ番屋街

住所:富山県氷見市北大町25-5
交通アクセス:能越自動車道「氷見IC」から車で約8分
トイレなどの設備:24時間利用可能なトイレが2カ所
周辺施設:周囲3km以内にコンビニ・スーパーあり
混雑状況:やや混み合うがストレスを感じるほどではない
詳細はこちら▷道の駅 ひみ番屋街
道の駅 ひみ番野街は、北陸エリアでもとくに有名な車中泊スポットのひとつ。
日中は観光客で賑わいますが、ストレスを感じる混み具合では無いです。
敷地内には、飲食店や土産物産店が並び、鮮魚や干物も豊富に販売されているので、夕飯の食材調達やお土産探しにも最適です。
また、自動販売機も設置されており、ちょっとした買い物に便利です。
市街地の飲食店までは徒歩で1kmほど。
食後の散歩がてらに立ち寄るのにちょうどいい距離です。
最近ではYouTubeなどでも氷見のグルメ情報が多く紹介されているので、気になる方は事前にチェックしてみるのもおすすめです。

24時間利用可能なトイレが2カ所、建物中央部と海側に設置されています。
道の駅 ひみ番屋街周辺のおすすめの温泉

道の駅 ひみ番屋街のすぐ隣に「氷見温泉郷 総湯」という入浴施設があります。
徒歩で行けるため、ドライブ後のリフレッシュにぴったりです。
タオルやバスタオルは100円でレンタルしています。
住所: 富山県氷見市北大町26−78
営業時間:10:00〜23:00、土日祝のみ朝風呂7:00〜
料金:大人(中学生以上)700円、小人(小学生以下)300円、幼児(3歳以下)100円
詳細はこちら▷氷見温泉郷 総湯
【石川県】能登食祭市場

住所:石川県七尾市府中町員外13−1
アクセス:能越自動車道七尾ICから車で10分
トイレなどの設備:24時間利用可能なトイレあり
周辺施設:周囲3kmにコンビニ・スーパーあり
混雑状況:やや混み
詳細はこちら▷能登食祭市場
能登食祭市場は、有名な観光スポットであると同時に、能登方面を目指す車中泊旅の中継地としても非常に便利な場所です。

そのため、車中泊利用者は常に一定数おり、寂しさを感じることは少ないものの、ストレスを感じるような混雑にはなりません。
近くには七尾駅を中心とした市街地があり、飲食店も多数。

現在は、地震の影響も落ち着き、完全営業しているお店も増えています。
館内では新鮮な魚介類も販売されており、とくに7月までの季節は「岩ガキ」がおすすめです。
能登食祭市場周辺のおすすめ温泉

七尾駅周辺に入浴施設が1カ所あります。
また、車で10分~15分ほど走れば、有名な「和倉温泉 総湯」に行けます。
ゆったりと旅の疲れを癒すにはぴったりの温泉地です。
住所:石川県七尾市和倉町ワ6−2
営業時間:7:00〜21:00
料金:大人500円、小学生150円、未就学児50円
定休日:令和7年5月22日、第4木曜日
詳細はこちら▷和倉温泉 総湯