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1年間、ほぼ毎日車中泊して痛感!結露対策の重要性と解決法

1年間、ほぼ毎日車中泊して痛感!結露対策の重要性と解決法

ここ1年間、私はダイハツ ムーヴという軽自動車でほぼ毎日車中泊をしながら、会社に通勤しています。

そんな生活を続けていると、やはり車中泊ならではの「不都合な現実」も見えてくるようになりました。

その一つが結露です。

「窓が曇るくらい、大したことないんじゃ?」と思うかもしれませんが、車中泊では大問題。

私自身、最初のころは結露がこんなに厄介だとは思っていませんでした。

しかし、対策しないまま過ごした結果、大変なことに。

一番の問題はカビの発生です。

健康面の悪影響がでたり、車の劣化のスピードも早まってしまいます。

今回は、そんな結露について、私がどのように対処し、少しずつ解決に向かっているかをお話ししたいと思います。

車中泊に興味がある方には、ぜひ知っておいてほしい情報なので、参考になれば幸いです。

1年を通じて発生する結露の状況


フロントガラスが結露している状態

結露は、季節によって多少の差はあるものの、一年を通して発生します。

乾燥している時期ならまだしも、梅雨時や冬季になると、なかなか結露が取れず、放っておくと車内がカビだらけになってしまいます。

寝ているだけで、呼吸から水分が発生し、思っている以上に窓に結露がつきます。

さらに、車内では調理をすれば、その湿気によって結露はさらにひどくなります。

調理後にはできるだけ窓を開けて換気しますが、雨の日などはそれもできないことがあります。

結露対策をおろそかにした結果、大変なことに


車中泊を始めたばかりの頃は、エンジンをかけてエアコンを作動させれば、ウインドウの結露はすぐに消えていました。

そのため、特に問題はないと思っていたのです。

車内で発生しているカビ

しかし、荷物が増え始めた頃から様子が変わり、室内に残った結露が原因で、カビが大量発生する事態に

さらに、運転席と助手席の足元に敷いていたマットがなかなか乾かず、次第に異臭を放つようになってきました。

最初は原因が分からず、ゴミが残っているのかと疑いましたが、マットが常に湿った状態で、そこから据えたような臭いが出ていたのです。

車内で発生しているカビ

一度車内の荷物を降ろして確認したところ、あちこちにカビがびっしりとこびりついていて、拭いてもなかなか落ちませんでした。

結露対策に目覚めて実践した手段


結露は、大問題となりつつあり、何とかしなければなりません。

そこで、車中泊の大先輩のアドバイスや、ネットの情報などを参考にしながら、限られた予算の中で試してみました。

現在は、以下の手段を実践しています。

 ウインドウを少し開けておく


車内の窓を少し開けている状態

寝る際には、ウインドウを少し開けると良いと、車中泊の大先輩に教えてもらいました。

この方法は、換気(特に二酸化炭素中毒の防止)にも効果的です。

その効果は、正直なところ「気候次第」という印象です。

乾燥した日や風のある日は、劇的に効果がある一方、雨の日はほぼ効果なしです。

また、デメリットもあります。

ウインドウを開けることで、虫が侵入しやすくなったり、冬季は寒さが厳しくなったりします。

虫対策としては、防虫ネットの設置が有効だと思われますが、これについてはまだ試していません。

結露ワイパーを使用する


ワイパーで結露を取る様子

私は結露ワイパーを、ほぼ毎日使用しています。

これは根本的な結露対策にはなりませんが、すぐに発車しなければならない時にとても便利です。

ウインドウの結露をサッと取ることができます。

エアコンだけで結露を取ろうとすると、暖気運転で5分ほどかかってしまいますが、ワイパーを使えば1分後には出発できます。

デメリットは、根本的な結露の発生を防いでいるわけではない点です。

拭い去ってダッシュボードに落ちた水滴は、あっという間に蒸発します。

本当は、時間があれば全ウインドウを結露ワイパーで拭いて、さらにタオルで拭き上げるのがベストでしょうね。

でも、ズボラな私にはそこまでのケアはできません。


シリカゲル型除湿器を使ってみた


シリカゲル型除湿器の「モバイルドライ」

最近では、シリカゲルを使用した除湿器を使っています。

東洋リビングの「モバイルドライ」という商品です。

この除湿機、本来はカメラやレンズの保管ボックス用として販売されているものですが、私はあえて車内用に試してみました。

正直に言えば、本来の用途とは違う使い方です。

しかし、何かしら効果があるのではないかと試しに購入していました。




使い方はとても簡単


①商品をコンセントに差し込み、シリカゲルが青になるまで通電する。(青=乾燥状態)

モバイルドライのコンセント

② コンセントから外し、湿気を取りたい場所に置く。
③ しばらく使用すると、シリカゲルが赤色に変化。

モバイルドライが赤色になっている様子

④ 赤色になったら、再度通電して青色に戻す。

このサイクルで何度でも、繰り返し使用できます。

私はポータブル電源を持っているので、車内でもコンセントに差して乾燥させています。

ヒーターで水分を蒸発させる仕組みになっていて、効果としては、結露の量は体感で半分ほど減った印象です。

ただし、発熱するため使用中は必ず車内にいるときに限定しています。

今回買った商品は小型タイプですが、ラインナップには、大型サイズもあります。

試した感じでは、大型サイズ1つか、小型サイズを複数台使う方が良いかと思います。

また、自動オフ機能はないので、通電時間(1回に2時間程度)は自分で計って、忘れずに抜く必要があります。

デメリット


繰り返し使うことで、効果が薄れてくる事があるそうです。

ただし、価格は比較的安価なので、数回使って捨てるくらいの気持ちがちょうど良さそうです。

シリカゲル除湿器+扇風機の組み合わせを検討中


車内で使う扇風機

今、試してみようと考えているのが、シリカゲル型除湿器と扇風機の併用です。

家庭でも洗濯物を乾かすのにサーキュレーターを使用していますよね。

ならば、空気の流れが滞っていることで湿気が溜まり、結露が着くのでは?と考えました。

現在扇風機は、夏場限定で使用していますが、通年で活用できないかと考えています。

検討中の商品


費用面で少し躊躇していますが、小型の室内用除湿器を導入する案も検討しています。

ポータブル電源との組み合わせれば、車内でも使えるのではないかという期待があります。

以下は、今気になっている商品です。



あとがき/結露対策してみて


これまでいろいろな結露対策を講じてきましたが、「劇的な効果」とまでは至っていません。

そこで、さらに有効な対策を模索中です。

その中で今考えているのが、「断捨離」つまり車内の荷物を減らすこと。

車内の荷物の様子

実際、荷物が多くて、空気がよどみカビが生えやすくなっているのでは?と感じています。

なので、荷物の整理・入れ替えの頻度を増やす事ですね。

自分で書いてて、「早くやらないと」と、だらしなさを痛感しています。

また、換気と足ふきマットの虫干し。

できるだけ外の乾いた空気を取り込み、湿気と異臭をしっかり外に出すようにしたいのですが・・・北陸の天候は悪く、なかなかできないので、5月のゴールデンウィークくらいまで持ち越しになりそうです。

能登の車中泊サラリーマン

能登地方を拠点として活動している50代男性。 普段はサラリーマンとしてとある能登地方の企業に籍を置いています。 自宅はあるものの、6カ月以上車中泊で生活していております。 私が車中泊を続ける目的は、度重なる災害で車中泊を余儀なくされた場合に備え、出来るだけ快適に過ごせるノウハウを蓄積することです。