• HOME
  • 記事一覧
  • DIY
  • 【実例紹介】輸入キャンピングカーもここまでカスタマイズできる!

【実例紹介】輸入キャンピングカーもここまでカスタマイズできる!




車旅のための快適&安全装備


車旅において、特に安全面については、せっかくの楽しい旅行中に事故などを起こしたら、自分も家族も気分が台無しとなってしまいます。

実際に役立つお勧めの安全装備について、ご紹介します。

後方常時モニター


キャンピングカーは、バックウインドウがない車種が多く、特に真後ろは、視界がないに等しいです。

その改善策として、走行時に常に、後方の視界が確保できると、見えないストレスが改善されます。

私は、ビルダーさんお勧めの後退確認と後方確認用の2つのカメラが一体となったものを選びました。

前車では、別紅に搭載しておりました。

しかし、後退確認用のカメラを後方確認に流用していたため、広角の視野角であり、後続車が極端に小さく写見えて、距離感が掴み難い問題がありました。

標準の視野角のカメラとすることで、後続車が適切な大きさに見え、安全な車線変更が可能となりました。

後方確認用のカメラ(DOMETIC製)

※左が後退確認用、右が後方確認用のカメラ(DOMETIC製)

ナビ

◆モニターも高解像度の仕様とすることで、クリアな後方視界が得られます(クラリオン製)

前後対応ドライブレコーダー


昨今、煽り運転などが社会問題となっております。私も旅先で、何度か後続車に急接近されたことがありました。

幸いにも、煽り運転とまではいかなく、しばらくししたら、どこかに行ってしまったのでホッとした経験があります。

もちろん、遭遇したくはありませんが、万一の備えとして、前方のみではなく後方も記録できるものを搭載しました。

しかし、LIVINGSTONE-KJは、乗用車と異なり、バックウインドウにシェードが付いた車体であり、ビルダーさんとカメラの取り付け方法を何度も検討してやっと取り付けできました。

シェード

◆ポイント
ブレを防止するためバックドアの窓枠フレームに取り付けました。

ウインドウの開閉がOK(ただし、シェードは少し隙間ができます)

Maxファン


夏の暑さ対策とし、クーラー(クールスター)を搭載しています。

しかし、エアコンを稼働させるとサブバッテリーを消費します。

そこで、リアのスカイルーフを取り外し、Maxファンを取り付けました。

この装備によって、初夏などあまり暑くない時ならファンを動作させることで風に流れがあり、涼しく感じます。

ファンモーターのみなら、長時間稼働させてもサブバッテリーの消費がとても少ないです。

輸入車のリアのスカイルーフ対応版のMaxファンは、国内のキャンピングカーに搭載しているMaxファンより、1サイズ大きい仕様です。

在庫が少なく、長納期となる場合があります。

ビルダーさんに事前確認が必要です。

ファンの写真

◆ポイント
最新のものは、故障の主原因となっていた開閉アームなどが改良されています。購入するなら最新モデルをお勧めします。

私の車旅スタイルに合わせた収納スペースの拡張


オートキャンプを始めた頃に、オーダーを決めたため、使っているキャンプ道具の収納が必須でした。

乗り換えにて、車体サイズが60cm短くなったこともあり、収納スペースの拡張は必須課題でした。

また、自転車の車内への積載も合わせて必要であり、アイデアを検討し、ビルダーさんと打ち合わせを重ね、製作していただきました。

ベッド下の収納BOX


ベッド下に折り畳み自転車(BROMPTON)を収納するため、ベッド自体の嵩上げが必要でした。

そこで、思いついたのが、収納BOXを作り、必要な高さを確保するアイデアです。

フィアット デュカトベースのキャンピングカーは、室内高が十分にあるため、ベッドを高くしても十分な頭上スペースが確保できます。

その点に注目し、ベッド下の空間を収納スペースにするためキャンプ道具を全て並べて体積をシミュレーションしました。

結果、キャンプ用品の収納BOXは、高さ(内寸):18cm幅(内寸):50cmのBOXを3個。

長尺物の収納BOXは、高さ(内寸):18cm幅(内寸):140cmでピッタリに出来上がりました。

キャンプ用品

実際に入れるキャンプ道具をベッド下スペースの寸法通りに配置してみて、本当に入るのかシミュレーション



キャンプ用品

長尺ものもピッタリとフィットする収納BOX



キャンプ用品

設計通り、想定したキャンプ道具が全て収納できました



◆ポイント
ベッドフレームを収納BOXの固定フレームとして兼用することで、走行時のズレを防止しました。

後席下に下駄箱を新設


ここは標準状態では、サブバッテリーなどの電装が設置されている場所です。

特に輸入のキャンピングカーは、靴のまま車内で生活するスタイルであるため、基本的に、出入り口に専用の下駄箱がありません。

私は車内の居住エリアは、土足厳禁派です。

困ったことに、今回購入したLIVINGSTONE-KJも例に漏れず下駄箱がないため、購入当初から、改善しようと考えていました。

しかし、ダイネット部分であり、後付け的な施工ではデザイン性を損ねてしまいます。

そこで、マルチルームにある、未使用の下部の扉の流用をしました。

同じ板材でデザイン性を崩すことなく、下駄箱を作ることができました。

下駄箱

土足厳禁派なので下駄箱の設置場所を検討



後部座席

後席下の電装設備を移設し収納BOX化



下駄箱のドアデザイン

マルチルームのドア部材を移設し、下駄箱のドアのデザイン性を確保



下駄箱収納している様子

夫婦の二足分(ブーツまでOK)が収納可能



◆ポイント
通常、扉が閉まっていおり中が見えません。

後席下は、外から見えるところは、元のデザインを崩さないようにしました。

マルチルームの有孔ボード


マルチルームは、LIVINGSTONE  KJのオリジナル仕様です。

他のLIVINGSTONEは、トイレ/シャワー室が標準装備されます。

そこで、特設されたマルチルームのスペースを最大限、有効に使い尽くすためのアイデアを考えました。

本誌のライターの方々もよく利用されている有孔ボ―ドです。

これを、デットスペースとなる壁面に設置することで、マルチルームのスペースが有効に使えます。

収納している様子

60cm×90cmの有孔ボードがマルチルームの壁にジャストサイズです



◆ポイント
マルチルームの奥側は、広い面積の壁となっております。

有孔ボードを活用することで立体的な収納が可能となりました。

自転車の積載


自転車の積載は、旅先でポタリングをするために、私たちには必須用件でした。

そこで、前車のLIVINGSTONE-5の時にDIYで製作した固定用治具を今回もDIYで一から作り直し、さらに使い勝手を向上させました。

ポイントは、全ての治具をワンタッチで取り外しが可能にしたことです。

その結果、床がフラットになり、荷物を積載する場合、段差がなくなり、重くて大きな荷物も簡単に積むことができる様になりました。

折りたたみ自転車(BROMPTON)2台を積載

ベッドの下に、収納BOXを設置。嵩上げし、折りたたみ自転車(BROMPTON)2台を積載



折り畳み自転車用の固定治具をセットした状態

折り畳み自転車用の固定治具をセットした状態



固定治具を取り外すと床がフラットになります

固定治具を取り外すと床がフラットになります



◆ポイント
固定治具を取り外すことで、簡単にフラットな床面となります。重い荷物でも簡単にスライドさせることができます。

そのほかの装備


ほかにもサブテーブルの拡張、ラップポントイレの搭載などはDIYしました。

その中で、今回はサブテーブルの拡張事例を紹介します。

拡張の理由は、電子レンジの設置でガスレンジ台を無効化してしまったからです。

私たちは、車内の調理は、電子レンジがメインです。

ガスレンジは一個で十分であり、そもそも標準の2口は必要がなく、電子レンジ設置スペースとして使います。

しかし、アウトドア用のシングルバーナーを車内でも流用して使うためのテーブルが必要でした。

標準の折りたたみテーブルは、面積が小さく、使い勝手が悪いため、拡張することにしました。

スペースを圧迫しないように、もともとの構造を有効利用する工夫を凝らし、便利なサブテーブルができました。

折り畳み式のサブテーブル

折りたたみ式のサブテーブル



サブテーブルにSOTOのまな板を付けて拡張

サブテーブルにSOTOのまな板を付けて拡張



まな板取り付け後の様子

収納時は、まな板の厚さ分のみで邪魔になりません



◆ポイント
折りたたみテーブルにデザインの一部となるよう、アウトドア用品ブランドのSOTOのまな板を施工しました。

使う時は、テーブルから取り外して、くるりと反対にし、拡張テーブルとして使います。

ネジ一本ですぐに展開できます。

まとめ


フィアット デュカトベースのキャンピングカーは、輸入車(ヨーロッパのビルダー製作)ということもあり、オプション装備やカスタマイズは融通が利かないと思われがちかもしれません。

しかし、私は前車もデュカトベースのキャンピングカーだったことで、車内外の造作の特長が把握できていたため、購入前から様々なカスタマイズのアイデアを思いつくことができました。

また、私のアイデアをビルダーさんが実現しようと、妥協なく一生懸命取り組んで今回の経験から輸入車であっても、自分好みにカスタマイズすることができると実感しています。