DIY
実体験でわかった!DIYでハイエースに外部電源取り込み口を付ける方法

車中泊中に車内で家電やパソコンを好きなだけ使いたい。
だけどサブバッテリーやポータブル電源だとバッテリー切れが心配。
そんなときに便利なのが、オートキャンプ場やRVパークなどでの電源設備から、車内に電気の延長コードを引き込める外部電源取り込み口または外部電源端子(外部電源)。
キャンピングカーのバンパーなどに取り付けられているのを見たことがあるという人も多いと思います。
これがあれば車中泊中に車内で電気を使い放題なので、サブバッテリーやポータブル電源がなくても安定した電力供給を実現します。
この外部電源端子(外部電源)を、車体に穴を開けないで自分のハイエースに後付けしたいと考えました。
今回は、実際にハイエースに外部電源をDIYで設置した体験をもとに、取り付け方法や必要なパーツや工具、そして導入後の車中泊の変化について紹介。
バンパーやボディに穴を開けずに付けられたので、ぜひ参考にしてください。
上の写真のようなオートキャンプ場やRVパークなどの電源設備から車内に電気を引き込みたいと考えたとき、ビルダーが製作したキャンピングカーであれば外部電源端子(外部電源)が車体やバンパーに付いていたり↓、オプションで付けられたりすることが多いです。
しかし、私のハイエースのような普通のバンやワゴンの場合は、大体後付けすることになります。
DIYで付けようとすると「バンパーやボディに穴を開けないといけないのでは」とか「どんなパーツが必要かわからない」といったことでちゅうちょすることもあるはず。
結論から言うと、私のハイエースではボディに穴を開けずに安いパーツで外部電源をDIYできました。

車中泊での電源確保には、外部電源のほかに車にサブバッテリーを設置することで家電を使えるようにする「インバーター+サブバッテリー」と、「ポータブル電源」の2つの選択肢があります。
インバーター+サブバッテリーは、使い過ぎるとバッテリー切れの心配があるので充電が必要。
ポータブル電源も同様で、どちらも初期費用が数万円から十万円以上と決して安くありません。
外部電源は、RVパークなどの電源設備がある場所限定ではあるものの、これらの欠点を解消する選択肢となります。
自宅と変わらず安定した大容量の電力を確保でき、電子レンジや電気ストーブなど、消費電力の大きな家電も思う存分使用できます。
また、初期費用の安さも魅力で、私の場合、必要なパーツは合計で4,000円程度でした。
ランニングコストについても、一度設置してしまえば特別な費用は発生せず、オートキャンプ場やRVパークなどの電源使用料金のみで済みます。
さらに、基本的な構造がシンプルなため、万が一故障しても一般的な工具で修理可能です。
重いポータブル電源を持ち運ぶ必要もありません。
少ない投資で大きな利便性を得られるのが外部電源の特徴と言えるでしょう。
ここからは実際に私がハイエースに外部電源を設置した際に使った工具やパーツ、作業手順などについて解説したいと思います。

外部電源の設置に必要な工具は、家庭にあるものがほとんどです。
まず、配線のカットに使用するニッパーと、電源タップの組み立てに必要なドライバーが基本となります。
また、ケーブルを通すゴムの加工には、カッターナイフまたは千枚通しを使用します。
内装パネルを取り外しするトリムリムーバーも必須アイテムです。
より確実な接続を求める場合は、半田ごてと半田も用意すると良いでしょう。

パーツ類は、車内で使用する配電用の電源タップ、外部から引き込む配線用の電気コード(家庭の余りものでもOK)、そして雨天対策用の防水ゴムプラグが基本セット。
さらに、走行中に外部のコンセントを引きずらないように留めておく磁石を用意しました。

配線をハイエースの車内に引き込むルートはいくつかありますが、スライドドアステップの水抜き穴を利用するのが手軽で簡単。
作業が極めて簡単で、工具をほとんど使わずに設置できるのが魅力です。
ただ、ケーブルがステップ周りに露出してしまうため、見た目を気にする人には不向きかもしれません。

もう一つは、後部タイヤ付近の既存の穴を利用する方法です。
私はこちらを選びました。
後部タイヤ付近の内側、左右どちらの穴からでもケーブルを通すことができます。

この方法では、トリムパネルの内側にケーブルを通すため、外観がすっきりとした仕上がりになります。
ただし、トリムパネルの取り外しが必要となるため、作業時間は前者と比べて若干長くなります。
実際の取り付け作業手順は、取り込みルートによって多少異なりますが、基本的な流れは共通です。
ここでは私が採った後部タイヤ付近のルートを選んだ場合を紹介します。
まずトリムパネルを取り外します。

この作業が全体の中で最も時間がかかりますが、慎重に行っても30分程度で完了します。

次に、既存の穴のゴムに切り込みを入れてからケーブルを通していきます。
このとき、ケーブルが傷つかないよう、穴の縁に注意を払います。
車の外側コンセントは必ず防水ゴムプラグを選びましょう。

ケーブルは↑の◯で囲んでいる辺りから出てくるので、車内に引き込みます。
最後に、車内に引き込んだケーブルに電源タップを取り付けます。
電源タップの作成は、配線の被覆を剥き、しっかりと端子に固定するだけの簡単な作業です。

窓やドアを開けて延長コードを通さないで、電気コードを引き込めます。

運転中は磁石で車体にプラグを貼り付けるようにしています。

外部電源を引き込めるようになったことで、車中泊の質は劇的に向上。
電子レンジや電気ストーブなどの消費電力が大きい家電も、まるで自宅にいるかのように思う存分使えるようになりました。
ノートPCやディスプレイを長時間使用しても、電力の心配がありません。
基本的な構造がシンプルなため、万が一のトラブル時も自分で修理できる点も安心です。
このように、外部電源の導入は簡単で車中泊の快適性を大きく向上させる、効果的な改造といえます。
必要な工具やパーツも少なくて、実際の取り付け作業もDIYで十分対応可能な点が魅力です。
初めは難しそうに感じるかもしれませんが、基本的な工具の使い方さえ分かっていれば、半日もあれば十分完了する作業です。
分からない点があれば、ネットやYoutubeで調べたり、車中泊仲間に相談したりしてみるのもいいでしょう。
外部電源の取り込みは、きっと快適な車中泊ライフへの第一歩となるはずです。
だけどサブバッテリーやポータブル電源だとバッテリー切れが心配。
そんなときに便利なのが、オートキャンプ場やRVパークなどでの電源設備から、車内に電気の延長コードを引き込める外部電源取り込み口または外部電源端子(外部電源)。
キャンピングカーのバンパーなどに取り付けられているのを見たことがあるという人も多いと思います。
これがあれば車中泊中に車内で電気を使い放題なので、サブバッテリーやポータブル電源がなくても安定した電力供給を実現します。
この外部電源端子(外部電源)を、車体に穴を開けないで自分のハイエースに後付けしたいと考えました。
今回は、実際にハイエースに外部電源をDIYで設置した体験をもとに、取り付け方法や必要なパーツや工具、そして導入後の車中泊の変化について紹介。
バンパーやボディに穴を開けずに付けられたので、ぜひ参考にしてください。
外部電源端子(外部電源)のメリット
上の写真のようなオートキャンプ場やRVパークなどの電源設備から車内に電気を引き込みたいと考えたとき、ビルダーが製作したキャンピングカーであれば外部電源端子(外部電源)が車体やバンパーに付いていたり↓、オプションで付けられたりすることが多いです。
しかし、私のハイエースのような普通のバンやワゴンの場合は、大体後付けすることになります。
DIYで付けようとすると「バンパーやボディに穴を開けないといけないのでは」とか「どんなパーツが必要かわからない」といったことでちゅうちょすることもあるはず。
結論から言うと、私のハイエースではボディに穴を開けずに安いパーツで外部電源をDIYできました。
外部電源を引き込むメリット

車中泊での電源確保には、外部電源のほかに車にサブバッテリーを設置することで家電を使えるようにする「インバーター+サブバッテリー」と、「ポータブル電源」の2つの選択肢があります。
インバーター+サブバッテリーは、使い過ぎるとバッテリー切れの心配があるので充電が必要。
ポータブル電源も同様で、どちらも初期費用が数万円から十万円以上と決して安くありません。
外部電源は、RVパークなどの電源設備がある場所限定ではあるものの、これらの欠点を解消する選択肢となります。
自宅と変わらず安定した大容量の電力を確保でき、電子レンジや電気ストーブなど、消費電力の大きな家電も思う存分使用できます。
また、初期費用の安さも魅力で、私の場合、必要なパーツは合計で4,000円程度でした。
ランニングコストについても、一度設置してしまえば特別な費用は発生せず、オートキャンプ場やRVパークなどの電源使用料金のみで済みます。
さらに、基本的な構造がシンプルなため、万が一故障しても一般的な工具で修理可能です。
重いポータブル電源を持ち運ぶ必要もありません。
少ない投資で大きな利便性を得られるのが外部電源の特徴と言えるでしょう。
実践!外部電源の設置手順
ここからは実際に私がハイエースに外部電源を設置した際に使った工具やパーツ、作業手順などについて解説したいと思います。
工具とパーツ

外部電源の設置に必要な工具は、家庭にあるものがほとんどです。
まず、配線のカットに使用するニッパーと、電源タップの組み立てに必要なドライバーが基本となります。
また、ケーブルを通すゴムの加工には、カッターナイフまたは千枚通しを使用します。
内装パネルを取り外しするトリムリムーバーも必須アイテムです。
より確実な接続を求める場合は、半田ごてと半田も用意すると良いでしょう。

パーツ類は、車内で使用する配電用の電源タップ、外部から引き込む配線用の電気コード(家庭の余りものでもOK)、そして雨天対策用の防水ゴムプラグが基本セット。
さらに、走行中に外部のコンセントを引きずらないように留めておく磁石を用意しました。
●実際に購入したパーツと価格
電源タップ(エルパ テーブルタップ3P 配線 コンセント 125V 15A 1口用) 352円
防水プラグ(パナソニック 2P15A防水ゴムコードコネクタ) 815円
磁石 (Cosego マグネットフックAmazonで購入) 8個入りで約2800円
※電気コードはあらたに購入した場合、20mで3000円弱~。
Cosego
¥2,799
(2025/02/21 12:20:08時点 Amazon調べ-詳細)
ハイエースの電源取り込みルート

ステップのゴムを外せば、外部からケーブルを取り込める
配線をハイエースの車内に引き込むルートはいくつかありますが、スライドドアステップの水抜き穴を利用するのが手軽で簡単。
作業が極めて簡単で、工具をほとんど使わずに設置できるのが魅力です。
ただ、ケーブルがステップ周りに露出してしまうため、見た目を気にする人には不向きかもしれません。

もう一つは、後部タイヤ付近の既存の穴を利用する方法です。
私はこちらを選びました。
後部タイヤ付近の内側、左右どちらの穴からでもケーブルを通すことができます。

車両後部の裏側に穴があります。
この方法では、トリムパネルの内側にケーブルを通すため、外観がすっきりとした仕上がりになります。
ただし、トリムパネルの取り外しが必要となるため、作業時間は前者と比べて若干長くなります。
取り付け手順について
実際の取り付け作業手順は、取り込みルートによって多少異なりますが、基本的な流れは共通です。
ここでは私が採った後部タイヤ付近のルートを選んだ場合を紹介します。
まずトリムパネルを取り外します。

この作業が全体の中で最も時間がかかりますが、慎重に行っても30分程度で完了します。

次に、既存の穴のゴムに切り込みを入れてからケーブルを通していきます。
このとき、ケーブルが傷つかないよう、穴の縁に注意を払います。
車の外側コンセントは必ず防水ゴムプラグを選びましょう。

ケーブルは↑の◯で囲んでいる辺りから出てくるので、車内に引き込みます。
最後に、車内に引き込んだケーブルに電源タップを取り付けます。
電源タップの作成は、配線の被覆を剥き、しっかりと端子に固定するだけの簡単な作業です。

窓やドアを開けて延長コードを通さないで、電気コードを引き込めます。

運転中は磁石で車体にプラグを貼り付けるようにしています。
外部電源を取り付けてみて

外部電源を引き込めるようになったことで、車中泊の質は劇的に向上。
電子レンジや電気ストーブなどの消費電力が大きい家電も、まるで自宅にいるかのように思う存分使えるようになりました。
ノートPCやディスプレイを長時間使用しても、電力の心配がありません。
基本的な構造がシンプルなため、万が一のトラブル時も自分で修理できる点も安心です。
このように、外部電源の導入は簡単で車中泊の快適性を大きく向上させる、効果的な改造といえます。
必要な工具やパーツも少なくて、実際の取り付け作業もDIYで十分対応可能な点が魅力です。
初めは難しそうに感じるかもしれませんが、基本的な工具の使い方さえ分かっていれば、半日もあれば十分完了する作業です。
分からない点があれば、ネットやYoutubeで調べたり、車中泊仲間に相談したりしてみるのもいいでしょう。
外部電源の取り込みは、きっと快適な車中泊ライフへの第一歩となるはずです。