車中泊
【軽自動車の車中泊】狭い車内でも調理できる?19カ月の実体験で分かったコツとレシピ
軽自動車での車中泊において、梅雨時期に特に困るのが「調理」。
私自身、能登エリアでダイハツ・ムーヴを使い19カ月間車中泊生活をしていました。
もちろん梅雨も2シーズン経験しています。
ムーヴのような軽自動車は車内スペースが限られているため、普段は外で調理することも多いのですが、雨の日はそうもいきません。
そこで、狭い車内でも無理なく料理ができるよう、さまざまな工夫をしてきました。
この記事では、実際の車中泊生活で役立った「雨の日の車内調理術」を解説します。
軽自動車でも、工夫次第でラクに美味しい車中飯は作れます。
おすすめのレシピも4つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【軽自動車・ムーヴの限界】雨の日の車内調理に立ちはだかる大問題
筆者のダイハツ・ムーヴは、「寝るだけの車中泊」なら問題ありませんが、車内調理には正直あまり向いていない車です。
後部座席は倒してもフルフラットにならず、テーブルを設置するにもひと工夫、ふた工夫が必要な状態。
それでも車内調理には挑戦するのですが、実際はかなり不便です。
例えば、米を研ぐときは一度車外へ出る必要がありますし、野菜や魚を切る作業も基本的には外で行います。
(※もちろん道の駅などではやりません。)
さらに、鍋や調理器具を取り出すだけでも、いったん車外に出て後部座席や荷室から取り出す必要があります。
つまり、雨の日の調理は、「濡れる前提」で動かなければならず、かなり大変な作業となるのです。
正直なところ、せめてタントクラスの軽自動車であれば、もう少し楽だろうなあと思います。
包丁・まな板いらず!コンビニ食材を組み合わせて作る即席車中飯
雨の日で調理が大変なときや、仕事で帰りが遅くなった日。
また、旅で周辺のスーパーが閉まっているときなどは、やはりコンビニが頼りになります。
コンビニごとの個性ある品揃えを楽しみつつ、揚げ物惣菜、カット野菜、ハム・チーズ、そしてパンなどを組み合わせるだけで、立派な一食が完成します。
包丁やコンロは必要ありません。ゴミも最小限に収まります。
仕込みはゼロ。狭い車内で「調理工程」を極限まで削ぎ落とす裏ワザ

コンビニ食材も便利ですが、地元のスーパーが開いているなら、そちらを活用するのがおすすめです。
スーパーでは、コンビニ以上にカット野菜が充実しており、惣菜も豊富。
パックごはんは店内の電子レンジを使わせてもらうことが多いですが、店舗によっては白米や酢飯が販売されていることもあります。

私の拠点だった富山県・氷見では、閉店間際でも新鮮な刺身が割引価格で残っていることもしばしば。
そんな日は、パックごはんと旬の刺身を組み合わせて、加熱調理なしで「豪華な海鮮丼」を楽しむのが定番に。
このような雨の日は、無理せず調理工程そのものを減らすことが快適に過ごすコツです。
雨でも火が使える?ポタ電活用と、避けて通れない「結露」の鉄壁ガード術

普段の車中泊ではカセットコンロを使っていますが、雨の日は事情が変わります。
換気のために窓を開ける必要があるものの、雨だとそれができません。
さらに、火気厳禁の車中泊スポットでは、そもそもカセットコンロ自体が使えないケースもあるのです。
そこで活躍するのが、ポータブル電源を使った電気調理です。
私が実際に使っているのが、弁当箱型の2段式炊飯器「MITORI」。

300Whクラスのポータブル電源「EcoFlow RIVER2」でも、ぎりぎり使えます。
この炊飯器は2段構造になっており、蒸気で加熱する仕組み。
下段でご飯を炊きながら、上段では蒸し料理やレトルト食品の温めが同時にできます。
なお、もう少し容量の大きいポータブル電源(例えばEcoFlow DELTAシリーズなど)があれば、IHヒーターも使えるでしょう。
ただし、炊飯しているときは結露が発生し、フロントガラスが見えなくなるほど曇ることもあります。

こうした場合、いろいろ試してみた結果、食後にエアコンをかけて、しばらくドライブするのが一番手軽で確実な解決策でした。
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雨の夜にヘビロテした!軽で美味しく作れる「厳選料理」
それでは、これまで実際によく作っていた、雨の日でも手軽に作れる料理を紹介していきます。
三大コンビニごとでメニューの内容が変わるサンドイッチ

セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートと、それぞれに特色ある加工食品が揃っています。
チキンひとつとっても、ななチキ、ファミチキ、Lチキと、選択肢には困りません。

そんな中で、筆者がよく作っていたのが、ローソンのパストラミのサンドイッチです。
生ハムはどのコンビニにもありますが、パストラミはローソンならでは。

ここにチーズやサラダを加えて、シンプルにサンドイッチにします。
味付けはマヨネーズのみ。
食パン1枚に具材をのせて挟むだけなので、包丁・火いらずの手軽な一品です。
季節を楽しむ旬の刺身の海鮮丼

氷見といえば寒ブリが有名ですが、今回は梅雨の時期なので別の魚に注目。
ホタルイカのシーズンは終わりかけですが、この時期はイワシ・メジナ・サワラ・真鯛・カワハギ、カマス、カニ、甘海老など、旬の魚が豊富に揃います。
中でもメジナが刺身として並ぶのは、地域によっては珍しいかもしれません。

閉店間際になると、割引シール付きで199円といった破格の刺身が残っていることもあり、盛り合わせでも500円以下で手に入れることが多いです。
1,000円もあれば、かなり満足のある海鮮丼が完成します。
ここでのポイントは、「盛り付け方」です。
刺身を一度裏返して、トレーの蓋に乗せます。

そしてごはんを盛った丼にトレーの蓋をひっくり返して丼に乗せます。
刺身だけだと残りがちな大根のツマも大葉も一緒に食べられるため、無駄が出にくいのもメリット。
使う食器も丼だけで済みます。
弁当箱型炊飯器で、カレー三昧

筆者が使っている「MITORI」という二段式炊飯器は、もはやレトルトカレー専用炊飯器となっています。

ご飯は1.5合まで炊けるのですが、上段を活用すればレトルトカレーを2つ同時に温めることが可能。
いわゆる合いがけカレーです。
スーパーやコンビニでさまざまなカレーを試してきましたが、今のところ一番のお気に入りはローソンです。

ローソンは、一般メーカー商品・ローソンオリジナル・無印良品シリーズと、1店舗で選べます。
例えば、通常カレーとタイカレー、キーマカレーといった組み合わせで、楽しんでいます。
一人鍋セットに具材マシマシ

これも「調理」とは言い難いのですが、スーパーやコンビニには、一人用の鍋のセットが販売されています。
モツ鍋など普段あまり作らない料理でも、このセットを使えば失敗なし!

ただし、そのままだと具材が物足りないので、好きな具材を追加します。
今回はカセットコンロを使って、簡単に鍋を作っていきます。
まず、セットの具材を確認、袋もの(うどんなど)は予め出しておきます。
鍋に具材を入れ、だしつゆを注いで加熱します。
沸騰したら追加食材を投入して、一回目の食事。

具材を食べきったら、うどんや油揚げを入れて「第2ラウンド」。
最後にパックごはんを投入し、軽く煮込んで雑炊にします。
この流れで食べると、汁までしっかり完食でき、ごみも少なく後片付けがとても楽になります。
正直、これといった調理はしていませんが、雨の日は力を抜いた車中飯で乗り切っています。
調理時の車内レイアウト

「狭いムーヴの中で、どうやって料理してるの?」とよく聞かれます。
結論から言うと、私は「運転席に正座して、横を向いて料理する」という、かなり独特なスタイルに行き着きました。

車中泊動画をいくら見ても、こんな格好で調理している人はまずいません。
なぜこんなスタイルになったか。
原因は、ムーヴ特有の「荷室の傾き」にあります。
ワゴンRのようにシートを倒してフルフラットになる車なら、後部にミニテーブルを置けば解決します。
しかしムーヴは荷室が斜め。
これが、ムーヴで車中泊をする上での高い壁でした。

「傾くなら、別の場所にフラットを作ればいい!」 そう考えてDIYしたのが、助手席スペースを活かした「折りたたみ式のサイドテーブル」です。
助手席と運転席の間にベース板を差し込み、ドア側へ天板を渡すシンプルな構造です。

目の前のダッシュボードに食材を並べ、助手席側の自作テーブルにカセットコンロや炊飯器をセット。
そして私は運転席にスタンバイ。
横を向いて、時には正座をしながらクッカーを混ぜる姿は、正直スマートとは言えません。
ですが一歩も動かずに、火加減の調整・食材投入・片付けまで完結する。
このレイアウトは、雨の日の引きこもり調理において最強のフォーメーションです。
「うちの車はフルフラットにならないから、車内調理は無理…」そう思っている人にこそ試して欲しい方法です。
助手席をキッチンにするこの工夫、実はどんな車でも応用できるポテンシャルがありますよ!
まとめ|狭さをアイデアで突破!雨の日の調理を楽しくしよう

正直、ムーヴのサイズ感で挑む雨の日の車内調理は、最初は「不自由の連続」に感じるかもしれません。
ハイトワゴンの広さが羨ましくなる瞬間も、きっとあるはずです。
ですが、能登の梅雨を2シーズン、計19カ月この車と過ごして実感したのは、「狭さには狭さの、雨には雨のハック術がある」ということ。
今の時代は、カット野菜や惣菜など、包丁いらずで美味しく食べられる食材が豊富に揃っています。
調理工程をうまく引き算すれば、雨の日のムーヴは一瞬で「最高の秘密基地」に進化するのです。
憂鬱になりがちな梅雨の旅も、アイデアで美味しい思い出に変えていきましょう!
