車中泊
車中泊生活19カ月が教える!秋の車中泊旅行の注意点と対策

連続19カ月の車中泊生活を、主に富山県高岡市から石川県七尾市のエリアで送りました。
四季を通じてそれぞれの過ごし方を体験し、夏は暑い富山県も秋になると暑さが和らぎ、旅に最適な季節になります。
ただし、いくつか注意点もあります。
今回は自分の経験から、秋に車中泊するときに押さえておきたいポイントをお伝えします。
10月でも日中はまだ暑い

昨年は10月に入っても夏のような暑さが続き、「いつ秋が訪れるのだろう」と思ったくらいです。
道の駅 砺波で車中泊をした日は、朝から車内が蒸して大変でした。
とくに晴天で直射日光を浴びる日中は、車内で昼寝していて熱中症になりかけたこともあります。
夜は多少涼しくなりますが、富山はフェーン現象で気温が下がらないこともあるので注意が必要です。
秋の車中泊、暑さ対策は
暑さ対策は基本夏と同じですが、私は小型の扇風機を簡易冷房代わりに使っています。
ふくらはぎにそよ風を当てると体全体がスッと楽に。
万人向けとは言えないものの、自分にはこの方法が一番効果的でした。
【扇風機】
夜間はかなり冷えることがある

秋は一気に冷え込む日があり、ここ10年でも突然の寒気で11月に積雪した年がありました。
雨が続くと気温はさらに下がります。
大きな寒暖差は体調を崩す原因になるので、防寒は念のため必ず用意しておきましょう。
行き先によっても体感は大きく変わります。
たとえば長野の諏訪湖周辺では想像以上に冷え込み、この経験からどの季節でも小型の毛布を常備するようにしています。
秋の車中泊、寒さ対策は
私の防寒対策は、シンプルに重ね着です。
夏登山と同じような考え方で、薄手を重ねて体温調整します。
たとえばウールのセーターを一枚用意し、寝具には毛布を追加。
寒くて眠れないこともあるので、カイロも用意しておくと安心です。
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乾燥に注意

秋の富山は空気が乾き、強い風が吹く日が多く、火災も増えます。
外での調理中に火のトラブルが起きた話も耳にします。
車中泊での焚き火はもちろん、カセットコンロやバーナーも風が強い日は使用を避けた方がいいでしょう。
秋の車中泊、乾燥対策は
乾燥が強い季節は、外で火を使わないのが一番安全です。
実際、道の駅に車中泊可否を問い合わせた際も、「火気の使用についてはご遠慮願います」と言われることがありました。
私は、火事防止と乾燥対策を兼ねて、基本は車内調理に切り替えています。
理想は、「大容量ポータブル電源+IHコンロ」の組み合わせ。
炎を使わないので風の強い日でも安心です(予算的にすぐ難しいため、私は今後の購入計画に入れています)。
・目安:IHを使うなら定格1000W以上のポータブル電源が必要です。
・使用時は換気・耐熱台・消火用の水の用意を忘れずに。
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野生動物に注意!

幸い私は野生動物の被害に遭ったことはありませんが、車中泊で警戒すべきは、クマとイノシシです。
近年は、クマが車のドアをこじ開けようとする事例も報道されています。
秋は冬眠前で食料を求めて活動が活発になり、山のエサが不足すると里に下りて柿や農作物を荒らします。
そのタイミングで人と遭遇するリスクが高まります。
研究者の指摘では、富山県に「クマが出ない安全地帯」はないとも言われています。
秋の車中泊、野生動物対策は
野生動物対策の基本は、生ごみを車外に出さない・放置しないこと。
キャンプ場でクマが出没する大きな要因は、残飯の放置です。
食材や飲み物、調味料など、においの出るものは密閉して車内に保管し、就寝前に外に出しっぱなしのものがないか必ず確認しましょう。
私は普段からごみを少なくし、臭いが強い物を持ち込まないようにしていますが、防臭ごみ袋のように臭いをシャットアウトできるグッズを使うとさらに安心です。
臭い漏れを抑えられるので、車内保管でも扱いやすくなります。
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雨にも注意

能登半島は地形の影響で雨が多い地域です。
秋は晴天が続く日もありますが、集中豪雨や線状降水帯が発生することもあります。
私も海沿いで豪雨に遭い、近くに河川があったため急いで高速道路のPAなどの高台に移動しました。
靴はずぶ濡れで使い物にならず、装備の大切さを痛感。
そこで昨年は、防寒も兼ねて雨をしのげる撥水タイプのウインドブレーカーを購入し、ほぼ毎日着て過ごしていました。
秋の車中泊、雨対策は
雨の日は濡れる前提で動くとラクです。
私の場合、クロックス系のサンダルを使い、出勤などで靴が必要な日は到着してから乾いた靴下と靴に履き替えます。
あわせて、レインコートや防水性のあるウインドブレーカーを常備しておくと安心です。
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秋の車中泊は「寒暖差・乾燥・天候・野生動物」への備えがカギ
秋は過ごしやすい一方、地域や日によっては「昼は暑く夜は冷える」うえ、乾燥で火災が起きやすく、急な豪雨や野生動物のリスクもあります。
日中は日陰+換気、夜は重ね着と毛布で体温調整し、火は無理せず電化調理・臭い管理で安全に気をつけましょう。
川沿いなど低地は避ける——この基本を押さえれば、富山の秋の車中泊はぐっと快適になります。