20年車中泊してきて、しみじみ思う車中泊のメリットとデメリット

20年車中泊してきて、しみじみ思う車中泊のメリットとデメリット




実際に車中泊してわかったメリットとデメリット


当時の車中泊車は日産の「リバティ」。

●仕様
タイプ:5ドアミニバン
大きさ:4,575×1,695×1,630mm
乗車定員:7名
駆動方式:FF


車中泊を目的に購入したわけではなかったのですが、豊富なシートアレンジで使い勝手のいい、車中泊にも適した車でした。

車中泊をするとき車内に寝床を作るのは簡単。

・座席を倒してマットを敷く。
・窓ガラスに目張りをする。

準備はこれだけで、シュラフや寝袋に包まって道の駅や公共施設(公園などの駐車場)で車中泊をしていました。

宿代が節約できるだろうということで始めましたが、そのほかの車中泊のメリットやデメリットもいろいろ知ることができました。

車中泊を始めた頃に感じたメリット


●目的地に近い場所で泊まれる車中泊は、現地での時間を有効に使える。

目的地の近くで車中泊できる場所を探して、そこで車中泊。車を拠点に目的地周辺では徒歩や自転車で移動するのが私のパターンでした。

行ってみて車中泊予定の場所が目的地まで少し遠いと思えば、もっと近いところに車中泊場所を変更。行きたいところ、見たいところを効率よく回れます。

このように、目的地周辺でも車で自由に動けるし、旅館やホテルのチェックイン・チェックアウトの時間を気にする必要もありません。

移動と時間の制約が少ないのは車中泊ならではの魅力です。

車中泊を始めた頃に感じたデメリット


●熟睡できないことがある。

駐車した周りの環境次第ですが、騒々しい場所だと熟睡できないことがありました。

●車中泊する駐車場所を探すのに苦労した。

道の駅発祥の地 新潟県 豊栄

「道の駅発祥の地 新潟県 豊栄」
20年前、道の駅は普及途上でした。2003年当時、道の駅は750カ所(2023年は約1200カ所)。

行きたい観光地や名所旧跡のすぐそばに車中泊できる場所があればいいのですが、そううまくいかないこともありました。

キャンピングカーが欲しくなった理由


車中泊 キャンピングカー購入 メリットデメリット

日産リバティで始めた車中泊。

宿泊費は浮くし、自由に移動できてなかなか気に入りました。

ただ、車中泊をしていると気になることや不満も出てきました。

それを解消するためにキャンピングカーが欲しいと思うように。

車中泊で感じた違和感


20年前は、普通乗用車で車中泊をしていると奇異な目で見られることがありました。

当時は車中泊の認知度がまだ低かったのだと思います。

妙に人目につくのは抵抗があります。

キャンピングカーならもともと宿泊するための車なので、堂々と車中泊できると思いました。

荷物が多くなって車内が狭くなった。


単身赴任が終わるとは夫婦で旅に出ることが多くなりました。

そうなるとどうしても荷物が増えます。

車内に入りきらない荷物をルーフキャリアに載せていましたが、それもすぐに限界がきました。

夫婦で車中泊を続けるにはキャンピングカーが必要かなと思うようになりました。

キャンピンクグカーを購入してわかったメリット


車中泊 キャンピングカー購入 メリットデメリット

そして、約8年前にトイファクトリーのGT NV350 CARAVAN(以下バンコンGT)というバンコンタイプのキャンピングカーを購入。

実際に使ってみると以下のようなメリットを感じました。

●車内の快適度が飛躍的に向上した。

キッチンもあり、電源も積んでいるバンコンGTでは、電子レンジや炊飯器、ポットも普通に使えます。車内でも家に居るのとさほど変わらない生活が可能になりました。

寝床にしてもリバティの座席をアレンジしても凹凸をフラットにするのは、手間がかかりましたが、バンコンGTには後部に常設2段ベッドがあるし、リビングのソファをフラットにしてベッドとして使うのも簡単になりました。

キャンピングカーで車中泊をしている現在と20年前を比べて


RVパーク 車中泊 キャンピングカー購入 メリットデメリット

この20年で車中泊やキャンピングカーを取り巻く環境が随分変わりました。

車中泊ブームの効果は絶大


車中泊やキャンピングカーの人気が年々高まり、社会的な認知度もアップ。

道の駅で車中泊していても奇異な目で見られることが少なくなりました。

RVパークなどの車中泊施設が増えて、車中泊しやすくなったのも大きな進歩です。

最近では、無人の車中泊サービス(RVパークsmart)も増えているようです。

一人でも家族でも、いつでも利用できる車中泊施設が、今後も全国でさらに増えていくでしょう。

ちょっと困ることも


「まだまだある自然の中で車中泊できる場所」
車中泊 キャンピングカー購入 メリットデメリット

20年前は、道の駅は車中泊歓迎でしたが、次第に「長時間の駐車はご遠慮ください」というところが増え、今では「車中泊お断り」とはっきり掲示されているところもあります。

また、地方都市にはまだまだ無料の駐車場がたくさんありますが、いつも車中泊していた場所に車中泊禁止の看板が立つようになりました。

車中泊やキャンピングカーブームで利用者が増えたことで、中にはマナー違反な利用者がいることが一因だと思います。

節度を持って車中泊したいものですね。

あとがき


車中泊 キャンピングカー購入 メリットデメリット

道の駅や地場産市場などで出会った方との市中泊に関する情報交換は有益です。

また、周辺で車中泊していい場所を地元の人に聞いてみるのもいいでしょう。

会話の中で、車中泊についていい印象を持っていないようなら、その場所は避けたほうがいいと思います。