車中泊にサイドオーニングつけるべき?実体験からのメリット・デメリットを解説

サイドオーニングは車中泊に本当に必要か?
車の側面にタープを展開しプライベート空間を確保する事ができる「サイドオーニング」をご存知でしょうか?
車中泊で自由気ままに旅をし、絶景スポットでタープを広げイスにゆったり腰かけ景色を眺めながら自然を楽しめる。
サイドオーニングは「ザ・アウトドアキャンプ」のイメージで車中泊に取り付けたくなりますよね?
でもコストも結構かかるし、実際に必要かな?と疑問を持つ人も多いかと思います。
今回は365日間フルタイムでキャンピングカー旅してきた私たち夫婦が、実際に全ての季節を体感し、サイドオーニングを使ってみて感じたメリット・デメリット、使用頻度やメンテナンスなど実体験からのリアルな感想をご紹介します。
サイドオーニングの取り付けを検討中の方は参考にしていただければ幸いです。
サイドオーニングとは?

サイドオーニングとはキャンピングカーや車中泊仕様車のサイド部分に常設されているタープテントの事です。
キャンピングカーやバンコン、一般乗用車などに取り付ける事が可能で、車両のサイドに収納ケースごと固定されているので簡単に設置と撤収ができます。
日よけや雨よけだけでなく、タープを広げることで簡単に車外にもプライベート空間を作る事ができ、その下で食事をしたり、ゆったりとリラックスして過ごしたりとアウトドアを存分に味わえるギアのひとつです。
サイドオーニングにはいろんなデザインやサイズがあり、手動タイプから電動タイプまで幅広い種類があります。
また、取り付けできる車種も限られてくるので取り付け前にしっかりチェックしてから選ぶようにしましょう。
FIAMMA サイドオーニング商品URL
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キャンピングカーでサイドオーニングを実際に使ってみた
私たち夫婦はキャンピングカーでヨーロッパを周遊中で現在1年が経ちます。
旅の相棒はイタリアで中古で購入したローラーチームのFiat Ducato です。
このキャンピングカーには最初から「FIAMMA」のサイドオーニングがついていたので、旅開始当初からサイドオーニングを利用する事ができました。
サイドオーニングの展開の仕方

私たちのサイドオーニングは手動タイプですが至って簡単に展開が可能です。
① 付属の開閉バーハンドルをサイド部分の穴に引っ掛け、クルクルとハンドルを回してタープを広げていきます。
② ある程度開いたら、タープの中に収納されているオーニングの足を片方ずつ出していきます。
③ オーニングの高さを取り出した足で調整できるので同じ高さに調整、タープの長さも調整したら完成です。
最初は慣れない作業で少し手こずりますが、何回かやれば1分程で展開が可能です。
撤収も展開の時と逆の順番でやっていくだけなので簡単に済みます。
思いっきりアウトドア気分を味わえるサイドオーニングの使用用途

サイドオーニングの主な使用用途は日よけが1番大きいです。
特に夏の車内は30℃以上にもなるので暑すぎてなかなか車の中で過ごすことができません。
しかし、サイドオーニングを広げ、日かげを作ることで風通りの良い快適な環境が作れます。
夏の猛暑日はなるべくサイドオーニングを展開、テーブルとイスを出し涼しい外の日かげで快適に過ごすことが多かったです。
サイドオーニングの下でバーベキューやランチしたり、のんびりリラックスしたりと贅沢な自分専用のテラス席が楽しめます。
さらにサイドオーニングを広げることでプライベート空間を確保できるので、自然の気持ち良い空気を思いっきり感じながら、絶景スポットで優雅にお仕事が出来ちゃうのもキャンピングカーライフの醍醐味です。
実際の使用頻度
私たちは1年間フルでキャンピングカー旅をしていましたが実際の使用頻度は結構少なかったかなと思います。
1番多く使用したのが夏場で日よけ対策が1番の理由です。
しかしそれ以外の季節では使う事があまりなく、特に冬場は1度も使用していません。
1年中キャンピングカーで暮らしていたのにサイドオーニングを使用したのはトータルで20回もいってないかと思います。
使用頻度が少ない大きな理由は、使用できる場所が限られている、そしてスペースを多く取るためです。
サイドオーニングはどこでも自由に広げて良いわけではなく、ほとんどの駐車場やサービスエリア、道の駅では使用NGです。
使えるのは利用が許可されているオートーキャンプ場、RVパークだけと限られています。
また、タープを広げるためにサイド部分を約3mは確保しなければならなく、広いスペースが必要になってきます。
残念ながら隣の方に迷惑をかけないよう、広いキャンプ場を利用した時ぐらいしか出番がありませんでした。
サイドオーニングのメンテナンス

忘れてはいけないのがサイドオーニングの掃除・メンテナンスです。
サイドオーニングは車の外側のサイド部分に常設されており、常に雨風にさらされている状態で劣化しやすく注意しないとカビたり壊れる原因にもなります。
防水加工がされているので多くの方がサイドオーニングを雨よけとして利用していますが、夜露や雨で濡れたまま収納するとカビやシミができたり、サビの発生にもつながってしまいます。
更にタープの上に雨水が溜まるとその重みで布がたれたてしまったりもします。
カビ防止のために完璧に乾いた状態で収納しなくてはいけないので、私たちは基本雨の日にサイドオーニングは使わないようにしています。
また、タープが収納されている状態でも隙間から雨が入り、収納ケースの中に溜まってしまうことも。
タープを広げていなくても、雨が降った次の日や晴れている日には、タープを広げて乾拭きし、乾燥させるようにしています。
サイドオーニングは長期間収納せず、定期的に広げてしっかり乾燥させメンテナンスすることが大事です。
使用して感じたサイドオーニングのメリット・デメリット
私たちが実際に1年間サイドオーニング付きのキャンピングカーで旅をして感じたメリットとデメリットを紹介します。
⚫︎メリット
-夏場は日よけになる
-車の外側にプライベート空間を確保できる
-展開、撤収が比較的簡単で1人でも1〜3分でできる
-アウトドアライフを思いっきり堪能できる
⚫︎デメリット
-使える場所が限られている
-夏場以外は使う頻度が少なくなる
-雨水が収納ケースの中に溜まりやすく、掃除・メンテナンスが大変
-雨風にさらされるので劣化しやすく壊れやすい
-展開、撤収は簡単だか短時間の使用となると結構広げるのが面倒になる
-取り付け費用が高額
サイドオーニングは必要か?実体験からのリアルな感想

多くの方の疑問でもある「車中泊用の車にサイドオーニングは必要か?」
実際に1年間キャンピングカーに暮らしてみた私たちの感想は、「あれば便利でアウトドア気分を思う存分に味わえるが、なくても不便ではない」がリアルな感想です。
私たちは元からキャンピングカーに付いていたので利用しましたが、山などの自然スポットでの車中泊の多い私たちでも結局は利用回数が少なかったのが現実です。
サイドオーニングの取り付けは10万〜20万となかなか高額、自作で取り付けても5万近くとコストがかかってきます。
キャンプなどのアウトドアが大好きでどうしても取り付けたいって人はもちろん付けるべきだと思いますが、「どうしようかな?」って悩んでいる段階の場合はちょっと待ってみてまずは車中泊を何度か重ねていき、「やっぱり欲しいな〜」と感じたら取り付けるのもひとつの案だと思います。
取り付けたけど結局あんまり使わなかった、とならないためにもメリット・デメリットをしっかり押さえて、自分のスタイルに合わせて車中泊を楽しみましょう。